古臭いが面白く読めたのは、「古典新訳」シリーズで、翻訳者の皆さん、頑張っているからだ。21世紀の今、ポーの小説を真面目に読んでいるのは、英文科の暇な学生くらいだろう。この文庫のなかでも、「黒猫」は久しぶりに読んでみて、プロットを思い出して、ゾッとしたりして、結構面白かった。「早すぎた埋葬」は、日本のスリラー等でよく聴く話で、地方の小都市では今でも・・・なので、少々気にはなる。つまるところ、江戸川乱歩のほうが、私には面白い。
黒猫/モルグ街の殺人 (光文社古典新訳文庫)
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『さゆり』『停電の夜』などで名高い、小川高義氏による訳文がとてもいきいきとして読みやすい。
「アモンティリャードの樽」には訳者の創意が加えられており、それでいて原著を損なっていないことに驚かされる。
岩波文庫の八木敏雄氏の訳(これも優れたもの)と読み比べてみることをお勧めしたい。
残念なのは、ボリュームが少ないわりに、同じ傾向の作品(自己破壊衝動もの)が並ぶこと。
「アッシャー家の崩壊」や「盗まれた手紙」「赤き死の仮面」「リジーア」など、小川氏ならどのように訳すのか、ぜひ続刊を期待したい。
「アモンティリャードの樽」には訳者の創意が加えられており、それでいて原著を損なっていないことに驚かされる。
岩波文庫の八木敏雄氏の訳(これも優れたもの)と読み比べてみることをお勧めしたい。
残念なのは、ボリュームが少ないわりに、同じ傾向の作品(自己破壊衝動もの)が並ぶこと。
「アッシャー家の崩壊」や「盗まれた手紙」「赤き死の仮面」「リジーア」など、小川氏ならどのように訳すのか、ぜひ続刊を期待したい。
黒猫、老人の眼、自身の分身など
――「彼」にとって消したい存在、否定したい存在。
けれどもその否定したい存在こそが
「彼」にとってあるべき姿へと誘う存在。
躍動する否定者・物。
それを押さえ込もうとする「彼」。
「彼」のあるべき存在をめぐって
「彼」と否定者・物が繰り広げる奇怪な
物語が収録されています。
『モルグ街の殺人』などを読んでいて、
ポーの文には無駄なところはなく、
明晰な文体になっていることに
改めて感嘆しました。
――「彼」にとって消したい存在、否定したい存在。
けれどもその否定したい存在こそが
「彼」にとってあるべき姿へと誘う存在。
躍動する否定者・物。
それを押さえ込もうとする「彼」。
「彼」のあるべき存在をめぐって
「彼」と否定者・物が繰り広げる奇怪な
物語が収録されています。
『モルグ街の殺人』などを読んでいて、
ポーの文には無駄なところはなく、
明晰な文体になっていることに
改めて感嘆しました。



