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カツラ美容室別室
山崎 ナオコーラ
価格: ¥1,260 (税込)

単行本
出版社: 河出書房新社
発売日: 2007/12/07
ISBN: 4309018408
おすすめ度:2.5
Amazon ランキング: 192235位
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ドロっとしながらも、うす味の友情
カツラをかぶった桂という名の美容院店長が、予想以上に人望があったり、
意外に繁盛しているこの店は、近くに本店があるわけでもないのに名前が『桂美容室別室』だったり、どこにいっても誰とでも仲良くなる大柄で破天荒な梅田さん(32歳)は、実は小卒で定職についてなかったり・・・そこかしこにギャップがちりばめられて、そのインパクトだけで、後半まで力を抜いてサラッと読みきってしまう うす味の小説。

しかし・・・うす味とみせかけて、実はかなりドロっとした濃厚な心模様を書き込んだ内容。
見逃さずに読んでもらいたい。
『男女の間の友情とは、親近感とやきもちとエロと依存心をミキサーにかけて作るもの。』
うまい!高尚なものだけを“友情”というわけではない と言い切るあたりに、生きた人間味を感じた。
友情とは、性別を問わず、面倒さや いろんな感情を乗り越えて、人間2人で作るオリジナルの間合い(距離感・ルール)で出来上がるものではないだろうか。

そうは言っても、あつい友情や本気の友情に包まれて生きてみたい・・・と、
つい願ってしまうのが、本心なのですが。(苦笑)
すべての人間関係をなにかに当てはめたり、決め付けるのではなく、
“漂わせておく関係もあり”と教えてくれる一冊です。
ゆるゆる不完全
人と人との関係をいつから人は家族とか、親戚とか、友達とか、知り合い、そして恋人と呼ぶようになったんでしょうか。「この関係は、こういうものである」と決め付ける、ことばの力はすごい。そしていつの間にか、そのことばに支配されている私たちはアホだ。中途半端、微妙な関係でなにが悪い。そういうのもなのだ、人間関係なんて。繋がっているっていうだけで、素晴らしいではないか。という気がしてくる本書は、読み終えると、ふと自分の身の周りを見渡したくなった。すると、出てくる出てくる、私とあの人たちの関係。そこに辞書にでてくるように完成された人間関係など見当たらないような気がした。それがいいのか悪いのかは人それぞれだと思うけれど、不完全だからこそきっと人はやわらかく、青く、そしてどこまでもやさしくなれるのだと、そう思った。
退屈でした
ナオコーラさんは表現のうまさは相変わらずで、ふとした感覚をひろうセンスも素敵。
でも、この作品はストーリーが非常に退屈で展開もよめてしまう。

登場人物にも魅力がなくて、たとえば風来坊梅田さんは、設定的にもっとインパクトがあるはずのキャラなのに、いてもいなくてもいいようなキャラになっていたり。
桂さんがカツラをかぶっている必然性もないし。ちょっとした小ネタレベルなのにクローズアップしすぎ。
主役の淳之介とエリの関係も、悪い意味で中途半端。


私はナオコーラさんの他の作品は好きなのですが、これだけはいまいちでした。
文章のセンスはある人なので、次作に期待したい。
こういう本が一番レビューが書きにくい
非常にレビューの書きにくい本です。

美容師があからさまにそれとわかるようなカツラをかぶってて、
しかもその人の名字が「桂さん」って設定自体は個人的にドンピシャ。
でもお話に深みがない!

大人の男女が出会い、
当然ながら恋愛対象として見始めて、
なんとなくいい雰囲気になるんだけど、
でも付き合うには至りませんでした・・・みたいな話。
そんなことはもう全然珍しくもないでしょう。
この2人が盛り上がっている様子もまったくないから、
読み手にもドキドキやワクワクがなくて淡白。
カツラの美容師・桂さんも絡んでくるんだけど、
設定に負けないほど強烈なキャラってわけでもないし、
どうなんだか・・・。

面白くも、面白くなくもなく、
「ふーん、そうなんだ」で終わっちゃうのです。
なんだかこんな感想しか書けず、すいません。
なんでこれが・・・??
芥川賞候補作品だったので読んでみましたが、正直、残念・・・。
内容が薄っぺらすぎてつまらなかった。
リアルなのかもしれないけど、どうでもいい事ばかり書いてます。
読後の爽快感も感動も全くなく、時間をムダにした気分・・・。
芥川賞の選考委員は、どうしてこの作品を候補にしたのでしょう・・・?
ナオコーラさんには、恋愛経験や人生経験をもっともっと積んで出直してきてもらいたいわ!



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