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浮世でランチ
山崎 ナオコーラ
価格: ¥1,365 (税込)

単行本(ソフトカバー)
出版社: 河出書房新社
発売日: 2006/09/12
ASIN: 4309017789
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 57953位
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5ディナーでもなくランチ・・・が大事かな。。。
万人に共感を与えることができるどうかは分かりませんが、あたたかい気持ちになる反面、とても切なく感じました。会社の同僚の人の言葉が優しいなあと・・・うるっときました。
”女子”の中で無理してる人達は読んで欲しいかな。
4シンパシー
高校生だった主人公の、この厭世的な感じ。学生で、社会にくるまれて保護されているくせに、妙に反社会的な世界観。
そして、過去と交差する、現在25才の主人公の、行き詰った、モラトリアムな思考。

シンパシーを感じざるを得なかった。

小さい頃から社会性がなく、皆の輪に入り込めず、それでも自分を曲げず、大多数に静かに反抗している彼女。自分が好きな人以外と付き合うのは面倒で、好きな人とだけ好きな方法で付き合っている彼女。会社の人とランチするのが面倒で、うららかな公園で一人でランチしているほうが気楽な彼女。
自分の今に疑問をもち、突然会社を辞めインドへ旅立った彼女。

こんなに自分の状況とかぶっている小説に、感情移入しないわけがない。
サラッと読めました。大変読みやすい一冊。
モラトリアム思考にはまってしまった、ちょっと厭世的な人におすすめです。
4沁みる。。。一冊。
会社は辞められるけど、この世界からは出て行くことはできない。
腑に落ちないことだらけの世の中でも、ここでメシを食わねばならない。
なるほどなあ〜と思った作中の文章であります。
3結局すべてはあの頃なのよ。
25歳のOLの「今」と「中学生の頃」が交互の章立て。25歳のOLの「今」は、会社に馴染めず(馴染まず)、孤立してて(ひとり上手で)、ランチなんかも公園で猫相手にコンビニ弁当をパクつくって感じなんだけど、「中学生の頃」も基本変わらない。それでも中学の頃って色んなクラスターの奴が突っ込まれているから、もちろん「いじめ」みたいなネガティヴな断面もあるけど、一方で自分の色を出しながら自分とは違う他者と色んな関係性で交わるってのが自然に出来てる頃でもあるんだよね。高校、大学、社会人って、自分の生活圏は拡がっていくにも拘らず、集まる人や関係性は逆にクラスター化、画一化していって。孤立感や閉塞感の深度は増す。特に主人公みたいに、親が団塊以降の放任主義だったりすると(想像ですが)、「個性」を尊重されて育ってるから、その分きついよね、実際問題。著者は、この主人公を鬱陶しくて嫌な奴に書いていて、残り十数ページってとこまで引っ張るんだけど、そこがすごいと思った。なかなか「共感」みたいなことをベースに置くと読者におもねって共感しやすいタイプに書いてしまうケースも多いからね。描かれている同級生たちにも同様の感想を持った。この小説の中学生たちには、「いたいた」って懐かしさや、「あったあった」っていうデジャヴを感じてしまう。結構、この中学の頃の他者との係わりって普遍的な重要性を持ってると思うな。主人公も、彼らと過ごした時がその後の支えになってる訳で。特に異性とではなく(あるいは異性としてではなく)、同性との関係性が重要だよね。俺、もう不惑だけど、それはつくづく思うわ。結局すべてはあの頃なのよ。別にそれは中学の奴と今でも会ったりする、なんてことでは全然なくてね。そうそう、別個の方向性や互いに錯綜した関係性の集団がまとまる媒体、システムとしての「神様」「宗教」ってのが、結構面白かったです。
4発展途上
会社を辞めてタイへ旅行する主人公の行状と、主人公の中学生時代の話が平行して描かれるスタイルの小説。

子どもの頃から周りに違和感を抱き、言葉が通じない感じを持っている主人公。といって、むりやり周りに入っていこうという気持にもなれない。そんな彼女がなぜタイへ行ったのか、読み進むうちにわかってくるのだが...。

シンプルな文体で、著者の素直な気持が率直に表されていると感じた。

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