まだ寒い中春分祭に賑わうS/U境界市で、兄カイトと二人暮らしの、菫色の瞳を持つ少年スワンは、誕生日を憂鬱にすごしていた。
彼には秘密があった。それは躰から植物が発生するという現象だ。
祝祭の街を歩くスワンは突然、同じ姿をしいずれもピエロ-αを名乗る謎の少年達に遭遇し、その秘密を言い当てられてしまう。
未来から訪れたと平然と言う彼等は、スワンを自分達のコロニーの“王子”と呼び、そこへ連れ帰るのだという。
各章毎の冒頭の植物のレポートがそのSFと神話の絡み合った世界観を明らかにしていく。
植物の絶滅した未来のコロニー、人類の突然変異種である王子とピエロという制度、昏睡状態のはずの王子の失踪、そして原初の王子。
スワンはピエロ達に機能として求められ戸惑うばかりだが、やがて彼等の間の行き違いや想いに気付いていく。
雪片の幾何学模様のように進化し、ただその特性に準じて行動しているかのように見える少年達だが、
彼等が本当に求めているものは、スワンがカイトに求めているものとそう変わらず、シンプルだ。
少年の姿態や繰り広げられる現象、感情描写など全編にわたって瑞々しいハレーションを起こしたようなイメージで溢れている。
超少年―Super Petit‐Prince
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この本は長野まゆみさんを好きになるきっかけを私にくれたものです。
ファンタジーといえば、ベタベタなヒーローものや妖精や魔法使いの世界しか知らなかった私。
この本は衝撃的でした。
ファンタジーといえば、ベタベタなヒーローものや妖精や魔法使いの世界しか知らなかった私。
この本は衝撃的でした。
未来を描いた小説は数知れないけれど、ここまで「世界観」を巧く描いたものは無いと思う。
読みながら、その場面をはっきりとイメージできる程、風景をリアルに描写している作品ですが、きっと読む人によってそのイメージは変わってくるでしょう。
それ程柔軟なのに、どこか美しい痛みを感じさせる。
ずっと閉じたままだった蕾が、だんだん開いていく様を見ているような感情が、徐々にこみあげてくる小説です。
誕生、出会い、運命、想い、というものは素晴らしいと感じさせてくれる「超少年」は、長野まゆみファンタジーの中でも生粋の一冊だと想います。
切ない冬の、少年達の出会いも見所だと思いますが
未来の物語でもあるために「王子の存在」という点で、
主人公と兄との関係が異色です。面白く読めると思います。
最後は暖かい感じのエンドだと感じました。
未来の物語でもあるために「王子の存在」という点で、
主人公と兄との関係が異色です。面白く読めると思います。
最後は暖かい感じのエンドだと感じました。
とても切なくなる話です。
できれば、冬の雪の降る日に読んでほしい作品です。ピエロや王子のことを考えながら・・・
スミレなどに興味を持つかもしれませんね。
できれば、冬の雪の降る日に読んでほしい作品です。ピエロや王子のことを考えながら・・・
スミレなどに興味を持つかもしれませんね。
王子と3人のピエロ達のお話。
舞台は少し遠い未来です。ピエロαとスワンのたまらなく切ない話で、少し泣けます。それに、未来の環境の事も考えてしまいます。
舞台は少し遠い未来です。ピエロαとスワンのたまらなく切ない話で、少し泣けます。それに、未来の環境の事も考えてしまいます。



