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ヒートアイランド (文春文庫)
垣根 涼介
価格: ¥710 (税込)

文庫
出版社: 文藝春秋
発売日: 2004/06
ASIN: 4167686015
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 15515位
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5馳 星周が、もっと明るく軽くなったみたいな?
あたり♪

最近、辛気臭い本にばかりあたってましたが、

久々のヒット♪

とにかくテンポがいいのよ。

で、ありえないだろーって設定、かつ、おいおいって突っ込みどころも満載なのに、

突っ込む暇もなく、先へ先へと読みすすめます。

なんていうか、馳 星周が、もっと明るく軽くなったみたいな?

このシリーズは、ギャングスターレッスン、サウダージと続きますが、

これまたおもしろいです。

4まぁまぁ
ストーリーや話の展開はよくあるドタバタ物語です。
ブラピの映画、スナッチに似てます。話は凄く面白いです。
ただしどうやっても納得いかないのがほんの19歳の若僧がどうやってここまで知恵をつけたのかというところ・・・主人公アキにしてもカオルにしても他のただのストリートギャング達と何が違ってここまで頭の回転が違うのか・・・頭がいいことには納得できても知識や定石等々を当たり前に押さえすぎていることに違和感を感じずにはいられない。
その点35歳過ぎの男達の修羅場の凌ぎ方には納得できるが、そんな百戦錬磨の彼らがなぜ金を取り返しにいったのか・・・がよく理解できない。
等々色々と疑問を残させたまま読み進めなくてはいけないが話そのものはコンパクトで面白い。IWPG以来ストリートギャングというこじんまりした題材でも受けるようになったからだろうか・・・争奪される金額も3000万ちょっとじゃ少々しらけてしまう。
何かを手に入れるために大暴れする物語は面白いが、手に入れてしまった火の粉を振り払おうとする物語なのでそこまでのめりこめない。
2IWGPの焼き回し。
わたしには、IWGPの焼き回しにしか見えなかった。
もしかして、こっちが先に書かれてたら、こんな事書いてはいけないな・・と
調べたところ、IWGPは98年、これは01年。
池袋が、渋谷になっただけ。

しかも、IWGPは、あえて渋谷じゃなく、池袋にしたんだと思う。
本家が避けた、渋谷に、あえてスポットをあてるなら
何か、もっとスペシャルが欲しかった。


この作家さん、お金のからくりを書くのは得意とみえて、
アキがファイトパーティで儲ける仕組みや、
男が持っていた大金の「あらまし」は、よく出来てると思うけど

ファイトパーティってのも、ファイトクラブのそのままだし
ひねりが、なさすぎる。

キャラや、背景が、もう全部どっかで見た事あるカンジがして
映画マネて作った、Vシネ見てるような気分。

4笑いなし。くすぐりもなし。濡れ場(笑)もなし。
「君たちに明日はない」で初めて著者の作品に触れて、奥田英朗の方がおもしろいと思った。余計で陳腐な表現の性描写も多くあまり好きになれなかった。だけど、きっと実力はあるのだろうなとも思ったので、傑作とされる「ワイルドソウル」を読んでみたのだが、評判どおり傑作だった。時間を忘れ徹夜で読み切った。

で、次に手に取ったのがこの「ヒートアイランド」だ。登場人物が男しかいない。濡れ場(笑)もない。笑いやくすぐりの要素がまったくない。暴力だけが渦巻く小説だ。解説の大沢在昌氏が「多くの女性には理解されにくい物語世界」と書いているとおりだと思う。

ストーリーや登場人物に“新しい”魅力を感じるかといえば疑問符がつく。多少複雑ではあるがストーリーはこういった作品の典型だ。同じく、アキやカオルも含めた登場人物もこういった作品の典型だと思う。正反対の二人がコンビを組むという手法も新しくない。

しかし、それでもこの作品は面白かった。それはひとえに、一気に読ませる構成力とスピーディな展開なのだと思う。こういった作品で大事なのは、読者に本を閉じる暇を与えないリーダビリティの高さだ。いわゆるハードボイルドと呼ばれる、人物の造形などに“ある程度“パターンの決まった”ジャンルの小説で、これだけの作品を書き上げた著者の実力はやはり高い。

この作品はデビュー2作目なので、結果的に遡って彼の作品を読んだことになった(まだ3作だが)が、感じるのは、垣根涼介はハードボイルド的な作家として登場したものの、それには飽き足らず(あるいは限界を感じて)、「ワイルドソウル」のような、人物造形に力を入れハードなだけではない奥行きのある、彼にとって一つの頂点ともいえる作品を書き上げ、そして「君たちに明日はない」のようにキャラが立った小説にシフトしようとするも、それがまだ試行錯誤の段階であるということだ。
4若者たちに宿る「絶望感」「虚無感」
映画化されるということで、初めて作者の本を手にしました。読みやすく、ストーリーのスピーディさもあって、一気に読んでしまいました。
渋谷のストリート・ギャングを描いているのですが、主人公のアキのスマートで頭の良い格好良さに、「ストリート・ギャング」という余り印象の良くないところが薄められ、いつの間にか受け入れていました。作者も彼らのそこまで来る人生を垣間見せながら、彼らの裏に或る「絶望感」「虚無感」を見せてくれます。それも主人公たちに違和感を持たず共感することを促してくれるのかも知れません。更に、この本の良さは、彼らを「破滅」に導いていないことも、読後感の良さをもたらしてくれます。
楽しい作品でした。

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