60頁の「肉親再会」に唸りました。
確かに、過度の感情の露出は見苦しいですね。
曽我さんとジェンキンスさんの再会を観て感じた違和感と、
そこからくる後ろめたさをこの文章によって和らげる事ができました。
小津映画の美しさも、「たしなみ」や「羞恥」による奥ゆかしさに感じますからね。
お言葉ですが…〈3〉明治タレント教授 (文春文庫)
|
シリーズ第3弾。
言葉に関する考察はやや減り、その分、世相に関することが増えた。
それでも面白いことに変わりはない。
知識はもちろん重要だ。しかし、もっと重要なのは、何をどう考えるか、ということである。
言葉に関する考察はやや減り、その分、世相に関することが増えた。
それでも面白いことに変わりはない。
知識はもちろん重要だ。しかし、もっと重要なのは、何をどう考えるか、ということである。
有名な人がいっていたから、欧米ではこうだから、と、判断の基準を自分以外のものにおいてそれにもたれかかり、自分と同じようにしない人を批判するような連中、たとえば新聞記者に読ませたい本だ。
具体的な内容を上げると、次の文章。
「なにしろ日本の民主主義というのは「何事も一番下のレベルにあわせて行きましょう」を大原則とするものであるから」(p78)
「開明」「進歩」イコール善、「保守」「守旧」イコール悪、という観念は、明治維新以後の日本人の、とり!わけ戦後日本人の、度しがたい迷妄である。」(p250)
これを読んで反発するだけの人には、この本は、読んでも理解できないのかも知れない。
文庫化されるまでに時間がかかっていることもあり,リアルタイムの話題ではありませんが,「なるほどっこのような見方もできるのだな!」とうなづきながら,時には「ええ!そんなことあるのかしら?」と疑ぐりつつ,楽しんで読めるシリーズです。日本語教師を目指す上で,日本の歴史を踏まえて,日本語力を養う助けとなると思い読んでいます。



