先日農水相が自殺した際、「昔の政治家はもっとスケールが大きかった」とネット記事を書いていたのが本書の著者、水木楊氏であった。で、水木氏のいう大きな政治家とはどんなものかと、著作でいちばん目立つ田中角栄を手にとってみた。
直接の取材はなく、多数の文献をもとにドキュメンタリータッチに構成した作品である。なかなかの筆力でついつい引き込まれていく。昭和47年に首相になったとき、筆者はまだ小学生だったが、その人気が凄まじかったことを覚えている。
田中角栄の一代記として、本書はなかなかの作品である。当時の政治マップを概観するにもよく、一度目を通しておいて損は無いと思う。死者に鞭打つつもりはないが、たしかに昔の政治家はでかかった。納得。
田中角栄―その巨善と巨悪 (文春文庫)
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