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波のうえの魔術師 (文春文庫)
石田 衣良
価格: ¥500 (税込)

文庫
出版社: 文藝春秋
発売日: 2003/09
ISBN: 4167174073
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 17399位
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永遠の課題が提出されていると思います
私は株式投資などやったことがないので、ここに書かれている内容にどれだけリアリティがあるのかは分かりませんが、とても面白い小説でした。  登場人物を少数に絞って、タイトでスピーディなストーリー展開が良く、少々難しい証券取引の記述などもあまり気にならずに一気に読めてしまいました。  さらに、アングロ・サクソン人に関する”目の前の弱者に対しては当然のように手を差し伸べる。 だが目に見えない相手に対してはいくらでも残酷になれるー”という小塚老人のコメントには驚かされました。 私も長い間アメリカで暮らしていますが、その傾向はやはり否めないと思います。

ここから先は決して小説の批判などではなく、小塚老人のマーケット哲学に対する一般人からの質問状ーと、して書きます。 日本人はカネを汚いもの、と考える傾向がある。 カネでカネを生むのは汗をかかない最低の仕事だと見ましている。 そろそろ次の段階に進む必要がなるのではないか。という老人の見解は別に間違っているとは思いません。 確かに、国家を一つの人間として考えた時、盛りを過ぎた者は、これまでに蓄積した資産を運用して豊かな老後を送る権利を持っていると思います。 ただ悲しいかな、国家は一人の人間ではなく、無数の若者をも抱えた複合体です。 汗をかかないで、金融利潤だけで生きていく若者がもつべき“モラル”がはっきりと提示されない限り、日本人は(別に日本人だけではないでしょう)そういう生き方を永遠に拒否し続けると思います。  揚げ足取りでなく、この作品が出てから8年後の金融資本主義崩壊を見るに付け、この作品には、常に問われるべき永遠の課題が提出されていると私は思うのですがどうでしょう?
面白い!!
多少の専門用語はあるが、1990年代前後の狂乱の時代の経済の雰囲気が凄くよく伝わる。
株が主題の小説で専門家でもないのに、ここまで緊迫した内容を書けるの凄い。
経済や株に少しでも興味がある人が読んだら絶対におもしろい!
内容は少し現実離れしているかもしれないが、最後のオチまで含めて文句なしの5つ星。
独善的。
ストーリーはスリリングで面白かったけれど主人公が独善的過ぎるのがちょっと気持ち悪く感じた。
読者からみると銀行の方が被害者にも見えるわけで。
うまく書くねこの作家は・・・
著者自身が20代はバイトで稼いだ資金を全て株へ回して利殖していたというだけあって、なかなかに実践的な内容に終始している。一見地味に見える「新聞で値段を追う」「毎日新聞を隅から隅まで読む」「試し玉を少し入れて様子を見る」等々なかなか上等な技術まで書いている。相場少なからず勉強したことがある人間が書いているんだなぁというのが伝わってくる。
ヤクザの使い方や、銀行の混乱のさせ方などは物凄く雑に書かれているが、そこまで気になることでもない。
素人の学生がどのように相場に魅せられ、その世界で腕を磨いていくかという過程が面白い。実際に私自身が、スロットで稼いでいた若者をマーケットの世界に引き入れた時の状況や、相場に目覚めたときの様子があまりにそっくりで驚きました。
相場に関心のない人でも引き込んでいく力量があります。マーケットを生業としている人にとってはちょっと陳腐に感じるでしょうが物語として面白いです。
面白かった
石田さんは、今の若者に教訓を与えたいのだろう。もちろん、説教くさいものとしてではなく、若者を主人公として作品の中心に据えることでだ。
だから、これは若者向けに書かれた小説と思うべき。つまり経済の入門書の一面を持っている。
ストーリー運びは巧みで、実に面白い。ところどころ石田さんの株に対する考えも読める。
お勧めです。
しかし、石田さんは随分株でお金すったんだろうなあ。



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