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波のうえの魔術師 (文春文庫)
石田 衣良
価格: ¥500 (税込)

文庫
出版社: 文藝春秋
発売日: 2003/09
ASIN: 4167174073
おすすめ度:4.0
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2独善的。
ストーリーはスリリングで面白かったけれど主人公が独善的過ぎるのがちょっと気持ち悪く感じた。
読者からみると銀行の方が被害者にも見えるわけで。
4うまく書くねこの作家は・・・
著者自身が20代はバイトで稼いだ資金を全て株へ回して利殖していたというだけあって、なかなかに実践的な内容に終始している。一見地味に見える「新聞で値段を追う」「毎日新聞を隅から隅まで読む」「試し玉を少し入れて様子を見る」等々なかなか上等な技術まで書いている。相場少なからず勉強したことがある人間が書いているんだなぁというのが伝わってくる。
ヤクザの使い方や、銀行の混乱のさせ方などは物凄く雑に書かれているが、そこまで気になることでもない。
素人の学生がどのように相場に魅せられ、その世界で腕を磨いていくかという過程が面白い。実際に私自身が、スロットで稼いでいた若者をマーケットの世界に引き入れた時の状況や、相場に目覚めたときの様子があまりにそっくりで驚きました。
相場に関心のない人でも引き込んでいく力量があります。マーケットを生業としている人にとってはちょっと陳腐に感じるでしょうが物語として面白いです。
4面白かった
石田さんは、今の若者に教訓を与えたいのだろう。もちろん、説教くさいものとしてではなく、若者を主人公として作品の中心に据えることでだ。
だから、これは若者向けに書かれた小説と思うべき。つまり経済の入門書の一面を持っている。
ストーリー運びは巧みで、実に面白い。ところどころ石田さんの株に対する考えも読める。
お勧めです。
しかし、石田さんは随分株でお金すったんだろうなあ。
4老相場師に見込まれた就職浪人が、トレーダーとして独り立ちするまでを描いた小説。
珍しく友人に薦められて読みました。 
経済小説というよりも、ちょっと清清しい青春モノとも言えなくもない。

反面、全体通してミーハーぽいという気もする・・・。 私のようなおっさんをターゲットとして書かれていないのだろう。

老師が相場感を語る場面が2つほどあり、そこを読むだけでも価値有りといえるかも。ただ、ネタ元とこの老師、"林輝太郎にちがいない!!"と感じたのは私だけ? 

でも、久しぶりの小説だったことと、その読後感のさわやかさに免じて、★4。
3小説としては◎、投資本としては△
 デビュー前の石田良衣さんは、株で生活するために本気で勉強されていた頃もあったそうで、図書館にある株に関する書籍を全て読破してから投資を始めたというお話です。それもあってか、タイトルでは名著『マーケットの魔術師』から「魔術師」を拝借し、ある主要登場人物の生い立ちについては世紀の相場師ジェシー・リバモアになぞらえているようで、そんな投資家の心のツボをついてくるところに、著者のセンスを感じます。またストーリー展開についても、小説としては面白みを十分に感じることができます。
 ただし、本書を読んでいると「この著者は株では小説ほど成功してないのでは?」と思わせる部分も散見されます。全編に『マーケットの魔術師』の引用があっても構わないので、せめてもう少しレベルの高い投資論を展開してほしかった。安易な分散投資論に走らず、せめてロスカットの重要性ぐらいは語ってもらわないと。とはいえ、著者がもし株で成功していれば『池袋ウエストゲートパーク』や『4TEEN』をはじめとする名作は生まれず、直木賞を取ることもなかったのも事実。そういう意味で読者としては複雑な心境ですが、いつか投資本としても価値の高い『波のうえの魔術師』の続編を書いて欲しい気もします。

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