9歳の少女殺人事件の犯人は、割と前半で明かされます。
なぜならこの物語は、加害者の家族がその後どう事件と関わっていくかを描き、
かつ事件の背景を探っていくところに主題があるからです。
犯人がだれかは本の背表紙のあらすじにも出てますが、それでも知りたくない人は
背表紙や、帯を見ないようにして本編を読み始めてください。
主人公の三村幹生は、たいした奴だなあと思います。こいつの腹の据わり方は格好いい。
山の上での集会はすがすがしくて好きなシーンです。
一方Mのキャラクター造形はコテコテ過ぎたのが唯一気になった点かなぁ。
うつくしい子ども (文春文庫)
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少年犯罪を扱った小説です。
無理矢理ジャンル分けすると、ミステリーになるのかな。
本書の読みどころは、
・少年探偵団の活躍
・犯罪者とその家族に対する報道姿勢のあり方
だと思います。
少年の犯罪心理については突っ込みが浅い気がしますし(特に親子関係)、少年法の問題点や教育現場の崩壊ぶりも、本書では刺身のツマ程度の扱いです。
まあ、そこまで書き込んでしまうと冗長なストーリーになると思いますので、これくらいがバランスが取れていていいのかな。
マスコミのゆき過ぎた報道と人権問題については、考えさせられるところ大です。
石田さんならではの軽快なタッチで読みやすいですし、中高生にもお勧めできる作品です。
無理矢理ジャンル分けすると、ミステリーになるのかな。
本書の読みどころは、
・少年探偵団の活躍
・犯罪者とその家族に対する報道姿勢のあり方
だと思います。
少年の犯罪心理については突っ込みが浅い気がしますし(特に親子関係)、少年法の問題点や教育現場の崩壊ぶりも、本書では刺身のツマ程度の扱いです。
まあ、そこまで書き込んでしまうと冗長なストーリーになると思いますので、これくらいがバランスが取れていていいのかな。
マスコミのゆき過ぎた報道と人権問題については、考えさせられるところ大です。
石田さんならではの軽快なタッチで読みやすいですし、中高生にもお勧めできる作品です。
ごく平凡な生活を営む『僕』。だが、ある日、自分の弟が女児を殺害してしまう。そんな事件が起きたあとも、その街で生き続けなくてはならない僕は……、
というようなことが表紙裏のあらすじのところに書いてある。解説でも言及していたが、なんとこの小説、オビと表紙で犯人バラしちゃってるのだ。あらら。普通のミステリーではない、ということがもうこの時点でわかる。でも、ミステリーではなくて純文なのかというとそうでもない。ちゃんとしたミステリーで、読み解かせる部分を持っているのだ。
石田さんは結構いろんな引き出しを持っている作家だと思う。けっこう軽快な語り口をウリにした作品が目立つけど、背後に敷かれたプロットは堅牢なものだ。イキナリ犯人をバラすミステリーが書ける作家であることは間違いない。ラスト50ページはあっという間の、衝撃的な作品。
というようなことが表紙裏のあらすじのところに書いてある。解説でも言及していたが、なんとこの小説、オビと表紙で犯人バラしちゃってるのだ。あらら。普通のミステリーではない、ということがもうこの時点でわかる。でも、ミステリーではなくて純文なのかというとそうでもない。ちゃんとしたミステリーで、読み解かせる部分を持っているのだ。
石田さんは結構いろんな引き出しを持っている作家だと思う。けっこう軽快な語り口をウリにした作品が目立つけど、背後に敷かれたプロットは堅牢なものだ。イキナリ犯人をバラすミステリーが書ける作家であることは間違いない。ラスト50ページはあっという間の、衝撃的な作品。
この作品でいう“うつくしい”とは何だろう?
主人公たち3人組の姿勢
主人公の妹の容姿
いわゆる「伝説の天才」
“うつくしい”には色んな意味が込められているのだろう。
それは時に称賛であったり、皮肉であったりする。
ただ文章にひらがなが多いのは、中学生っぽさを出すため?
もしそこまで考えて書いているなら、素晴らしいでしょう・・・
主人公たち3人組の姿勢
主人公の妹の容姿
いわゆる「伝説の天才」
“うつくしい”には色んな意味が込められているのだろう。
それは時に称賛であったり、皮肉であったりする。
ただ文章にひらがなが多いのは、中学生っぽさを出すため?
もしそこまで考えて書いているなら、素晴らしいでしょう・・・
少年犯罪をテーマにしているということもあり、その結末はどう転んでも、もどかしい思いをぬぐい去ることはできません。本書もそういった印象でした。しかし犯罪にまきこまれた被害者と、その周辺にいる人、また犯罪者と、その家族などの心理描写、舞台設定は見事で、現実に起きたある事件を受けて執筆されたという事実を裏付けるようでもあります。
本書は石田氏の他のどのシリーズ(池袋ウエストゲートパークなど)とも違い、小気味の良いテンポ、若々しいリズムなどはあまり感じられませんでした。東野圭吾氏の作品のような、程よいテンポとリズムと重厚さの調和が、読んでいて心地いいようでもあり、その世界に感化されて気分が重くなるようでもあり、読者の捉え方によっては様々な印象をうけるのではないかと思いました。
やはり石田氏の作品ははずれがない。そういった意味で私にとって安心して、本を新たに開くことのできる小説家であると言えます。本書も多分に漏れず、違ったテイストではありましたがとてもおもしろかった。
本書は石田氏の他のどのシリーズ(池袋ウエストゲートパークなど)とも違い、小気味の良いテンポ、若々しいリズムなどはあまり感じられませんでした。東野圭吾氏の作品のような、程よいテンポとリズムと重厚さの調和が、読んでいて心地いいようでもあり、その世界に感化されて気分が重くなるようでもあり、読者の捉え方によっては様々な印象をうけるのではないかと思いました。
やはり石田氏の作品ははずれがない。そういった意味で私にとって安心して、本を新たに開くことのできる小説家であると言えます。本書も多分に漏れず、違ったテイストではありましたがとてもおもしろかった。



