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翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)
村上 春樹柴田 元幸
価格: ¥777 (税込)

新書
出版社: 文藝春秋
発売日: 2003/07/19
ISBN: 4166603302
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 44999位
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「ライ麦」読んだ人は、必読!
あぁ、おもしろい!読んでよかった!「キャッチャーインザライ」読んだ人は、絶対、読んだほうがいいですよ!おもしろい!

1冊丸ごと「サリンジャー&キャッチャーインザライ」について、書かれた本です(笑)

小説家・村上春樹と東京大学教授・柴田元幸による、2度にわたる対談と、2人の「あとがき」が、本書の内容です。これで、この価格は、、、お買い得☆

村上春樹の「キャッチャー」に対する熱い思いが、伝わってきます。

「簡単な言葉で、深い真実を語るんだ、というサリンジャーの姿勢が、キャッチャーインザライという本の中では、すごくはっきりしている。そういうところを、僕は、高く評価したい」
いやぁ、さすが村上(笑)いいこと、いいますね。
これは、もちろん、「簡単なことを、むずかしく書く」アカデミズム(大学や文壇ですね)を、少し、批判しているわけです。

あと、東大生の指摘が面白い。「小説の途中で、ホールデンは、「子供が崖から落ちないように、キャッチャーになりたい」と言います。ところが、最後の回転木馬のシーンでは、子供が金色の輪っかを取ろうとするのは落っこちそうで危ないけど、取りたいんだったら危なくても好きにさせるのがいいんだよ」と言うわけです。つまりキャッチなんかしなくてもいいんだと言っている。この違いをどう見ますか」

村上春樹は「おもしろい指摘だと思う」と答える。

そして、「この本の魅力は、主人公が、成長していないことだ」と言います。普通の小説だと、主人公は成長して、何らかの方向に進みだしますよね?この小説は違う。最初と何も変わってないし、主人公は、また同じ失敗を繰り返すのではないか?と読者に思わせるところがある。そこが本書の魅力です。つまり、結論を安易に出さないんですね。「わからないことは、わからないし」というスタイルなんですよ。

最高に面白い本です。続きは、、、読んでください☆

これは小説です。
「キャッチャー」みたいに口語でつづられる、物語にはいくつもの解釈があると思う。村上さんが感じて、そして作り上げた「キャッチャー」の物語=解釈が面白くて、評論などが好きでない人も、普通に「小説」として読めると思います。それくらいエキサイティングな作品。
新発見
 「キャッチャーインザライ」の翻訳者、村上春樹さんと、P・オースターの翻訳で有名な柴田元幸さんの対話、第二段。今回は「キャッチャー・・・」についての対話です。

 翻訳になると途端に饒舌になる村上さんの話には新発見が多く、「キャッチャー・・・」を読んだ人は「なるほど」とうならされます。読んだことがない人は「キャッチャー・・・」が読みたくなることでしょう。

 この本を読んで、小説なり、評論なりをもっとも深く読んでいるのは翻訳者なのではないだろうか?と思えてきます。別にここに書かれていることが「正解」(文学に「正解」を求めるのは馬鹿げているし、無粋なことだと僕は思う。読んだ人が思ったことが「正解」であり、それ以上でもそれ以下でもないはずだと思う。村上さんも「少年カフカ」で同じようなことを言っていた。)なわけではないんだろうけど、とても参考になる興味深い話ばかりで面白いです。

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を深く理解するために
前作「翻訳夜話」を読んで面白かったので続編も読んでみました。続編の方は、サブタイトルにもあるように『キャッチャー・イン・ザ・ライ』に関する議論が延々と展開します。村上春樹がが訳し、柴田元幸が翻訳チェックをする際に2人が議論したことを対話風にアレンジしてあります。『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の中のよく意味を理解できずに放っておいた疑問が次々に解明されたので、この本のおかげですっきりと気持ちよくなりました。また、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』のどういうところが作品として優れているのかも理解できる。村上氏がこれほどに自分の感じたことを言葉にするのは珍しいのでは。訳本には収められなかった訳者解説がすばらしい。ほとんど副読本という趣。
春樹氏が熱弁!?
春樹氏がここまで自分をぜんめんにおしだして主張するのはめずらしいことではないでしょうか。小説家という表現者として、表現にたいする直接的な主張というのは避けるものだと彼の性格を察するに考えてはいたのですが、読者をもある程度想定し、はなしてくれている彼のやさしさにふれることができました。

とにかく、春樹氏はふだん叫びたいことを各テーマにうまくぴたりと合わせ種々選択して思想をを披露してます。(それもかなり熱く!)

柴田氏とのおとな同士がくりひろげる軽妙な議論として見るのも十分に読みごたえあるでしょう。




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