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綾とりで天の川
丸谷 才一
価格: ¥1,500 (税込)

単行本
出版社: 文藝春秋
発売日: 2005/05/27
ASIN: 416367070X
おすすめ度:4.0
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4本の間を飛び回る楽しさ
久しぶりに丸谷才一の読みやすい本が出た感じ。
村上春樹らと同様に、丸谷才一も小説の愛読者と、随筆の愛読者の間には嗜好の差があると思うけど、後者のためにかかれた本。妙な「かど」が取れて、読み進む間に突っかかる部分が少なかった。英米の書評を高く評価する筆者ならではの藝、である。
基本的な構造はあるテーマの本をネタに話を展開していく構造。
民俗学的にいえば「もどく」作業だと思うのだが、本の空間を自由に飛び回っている感じが嫌みなくのぞける感じがした。
こんな読後感は初期の「男のポケット」以来かもしれない。
文中に出てくる何冊かの本は思わず注文したくなってしまったくらい。ローストビーフを推奨する「牛肉と自由」や閑文学である徒然草が日本文学の中で、高い地位を占めることを絵解きした「吉田兼好論」、贋作偽作の作者の心理状態を分析した「贋作の動機を論ず」などの小編は面白かった。
で、この本で紹介しているものの中でで、自分で買おうかと思った1冊は「アラン 定義集」(岩波文庫)。
インターネットのウェブサーフィン同様、書籍の中を飛び回る楽しさを教えてくれる1冊です。久々に丸谷才一の本で高い評価。

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