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パラレル
長嶋 有
価格: ¥1,500 (税込)

単行本
出版社: 文藝春秋
発売日: 2004/06/26
ISBN: 4163230602
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 48654位
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誰にでもあてはまる日常だけど面白い!
バツ一男の日常の話。バツ一になるまでの色々とか
バツ一になってからの色々とかが、時間を今→昔→今って感じで
交差して(秩序だってはいない)書かれている。
男性からの視点で女性を見て描いているので読んでいて面白かった。

離婚前の妻への「お前が悪い悪い」(実際妻が不倫して
いたから悪いのだけど)みたいな気持ちとか女々しさが
男の人っぽいって思った。

ありきたりの日常なのに、これだけ退屈させないように
描けるってすごいって思う。
昔の恋を思い出すのかな
~友人にすすめられて読んだけど主人公の切ない気持ちが痛々しくリアルすぎてブルーになった。誰しも同じ思いを胸に抱いたことはあるでしょう。反面、彼の友人の女関係のグチャグチャさが....特に最後のシーンの舞台ががそんなワケねーだろってぐらいリアルじゃなく我に返ってしまい没頭できなかった。でもそれも含めてパラレルってことなんでしょうが...。良い本~~だと思いますがそこだけかなりマイナスで。~
現代において上品であること
「ラブとジョブ」が主題、となればどうしても想起する小説がある。
’80年代のエネルギーが渦巻く村上龍の「テニスボーイの憂鬱」である。
村上は主人公にこんなようなモノローグをさせる。
「誰かを助けることも、誰かに助けられることもできはしない。できるのは
ただキラキラと輝くことだけだ」。

それから20年ほどが経ち、知りあいのキャバクラ嬢の結婚式でのスピーチとして、長島有は次のような地声を聴かせる。
「夫婦円満の秘訣は信じることです。信じるとは、なにか疑わしいことがないから信じるのではなくて、ただもう無闇に信じるのです」。
現代日本でもし上品に生きようと思ったら、長島の意見は傾聴すべきだ。上品さとはカッコいい話し方ができることではなく、ベンツはどの車種に限るといった商品情報に秀でていることではなく、ただ無闇に信じることができるというその一点において測られるべきだ。
時代の変化の(評者にとっては)好ましい変化を掬い取った意欲作である。

つぼにはまる。
これは、油断していると大変おもしろくて困りますよ。主人公の七郎は大変善良な感じがするが、長期別居の末離婚し、女に餓えていたりもする。その餓え方が小市民的で、女の自分も共感できる。
なべてこの世はラブとジョブ、というのが七郎の友人津田の言葉として出てくるが、七郎も津田も、少しずつラブともジョブともずれているところがいい。ラブとジョブといいながら、ラブでもジョブでもないライフがそこにあるような。でもそれこそがラブとジョブでもあるような。
 あと、北斗の拳とかテトリスとか出てくるので、1970年代生まれの人間は心くすぐられるかも。
男の結婚観
女が本音で語りだした時代、ガードが固かった男たちも、ぽつぽつと、語りだしたその奥底、相手のトランプをちょっと見ちゃったようで、「なあ~んだ、同じ物を待っているんだ」という男女のゲームへのテンションが、少し下がった読後感である。不倫して別れたはずの妻が復縁も匂わされるような近距離をうろうろされて、結局は「腐れ縁も縁のうち」というしめかたをしてしまった主人公、昔の男は、こんなに大人ではなかったような気もするが、とも思いつつ、時々、急所を刺されつつ、ところどころ撫であうような、妙に肌の感触のある、今後にさらなる期待を持たせる本だった。



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