ベリィ・タルト」は芸能界とアイドルをテーマに2002年に書かれた。
美容師の鋏を研いで細々と生活費を稼いでいる美少女リンは、神宮の花火の日に元ヤクザで芸能プロを経営する関永と出会う。
関永にスカウトされ、生来の勘のよさと美貌で売れていくリンだが、そこに大金の匂いを嗅ぎ取った大手芸能プロによる引き抜きの魔の手が伸びる。
というお話。
裏社会の人間によるせめぎ合いも面白いのだが、ヒキタ作品の魅力は、やはりディテールにある訳で、個性的で味がある登場人物に惹かれてしまう。
背いっぱいに紋紋をしょった元ヤクザの関永。
その父でオカマの美容師・仁。
刑務所暮らしで何かをあきらめた関永の部下小松崎。
などなど。
これだけの長さを一気に読ませるテンポの良さはナイス。
ベリィ・タルト
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ある日、見知らぬ少女が話しかけてくる。一見すると他の同年代の若者となんら変わりは無い。しかし、その目に力があった。野良猫のような目・・・男は言った「アイドルになってみないか?」
というよう風に始まる本作品。某脚本家が「アイドルは魅せるということを知っていて、そのための努力を惜しまない」と言っていたのを思い出した。
リンはまっすぐにアイドルになるために進んでいく。そして時代が動いていく。しかし、周りの大人たちはリンを算盤で計算する。そして事件に巻き込まれる・・・。
物語としても読ませるところはありますが、何と言ってもこの本で一番感銘を受けたのは芸能人、アイドルになるための厳しさと言うことです。
どこまで徹底している人がいるのかは分かりませんが・・・。一日数時間にもなる運動、食事制限etc・・・凝縮するほど光り輝くという言葉を確かに重く感じました。
ひょんなことからトップアイドルになった少女。
作品では、まずアイドルになるまでの過程を描きます。
過程を見せることで、読者が自然に少女のファンになり、
思い入れを持ちます。そして、感情移入が完了したところで
急激に有名になり、金のなる木に変わった少女を巡る争奪戦へと
物語は展開していきます。
作品では、まずアイドルになるまでの過程を描きます。
過程を見せることで、読者が自然に少女のファンになり、
思い入れを持ちます。そして、感情移入が完了したところで
急激に有名になり、金のなる木に変わった少女を巡る争奪戦へと
物語は展開していきます。
ありがちな話ではありますし、
ちょっとついていけない部分も無いではないのですが…
登場人物の魅力の前には、全てに目を瞑ろうと思えるほど。
くぼづか「スキンヘッド」ようすけ氏が主演するというんで話題の『凶気の桜』を読んで面白かったので同じ作者の新作であるこっちも読んでみました。なんかこれも映画化されそうな感じ。
『凶気の桜』にも流れてたアングラっぽい雰囲気と、同じくくぼづか君が主演して去年流行った『GO』に通じるような疾走感が文章全体にあって、文学的にどうだとか難しいことはよくわかんないけど楽しめます。ベリィ・タルトの意味ってのもなかなか面白かったなー。
リンちゃん、実際にいたらどんな感じのアイドルになるんだろう?



