落ち着いて読める長編作品。決して映画化などにはならないだろう。
興奮や感動,涙などとは異なる,長い時間の流れの中に横たわる深い男と女の情愛や嫉妬を,ていねいな構成とやわらかい言葉,そして時に情熱的に描かれてる。
どんな恋をすれば幸せになれるのか。どれだけ愛しても一緒になれない二人。障害があっても,いや,あればあるほど求め合う心。それらは全て愛の領分のせいだとこの作品は言っている。
愛に領分があるとは思えないが,愛にも光と影があるという説明は分かるような気がする。
手元に残しておきたい大人の一冊である。
愛の領分
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文章表現も、内容も、洗練されてる感じで、安心して読める作品。ストーリーだけを考えれば「昼ドラ?」って雰囲気だけど、そこは、さすがベテランの作品。表現一つ一つが素晴らしい。ストーリーの周りの肉付けとなる演出が完璧だから、安っぽい昼ドラになっていない。
静かに進みながらも激しい人間模様が、美しい文章で綴られている。
静かに進みながらも激しい人間模様が、美しい文章で綴られている。
年齢を重ねて忘れられない事や人がいてもまた、好きな人が出来る。生きていれば、いくつになっても、いいこともまだまだあるかもしれない。若い頃のような独りよがりな愛ではなく、共有する愛がうらやましい。
大人の愛の美しい部分とともに、醜い部分をたっぷりと読ませてくれる。一気に読めてしまったのに、読み終わったあとになぜか、もやもやとした釈然としない感じが残る作品でした。けれども、それが、作者の狙いかもしれない。。。
28年ぶりに淳蔵の元を訪れた昌平は患っている妻に会ってくれるよう頼む。美保子を見舞った淳蔵は佳世に再会し愛し合うようになる。昌平と美保子、佳世それに淳蔵と美保子、佳世の愛の関係。そこには愛の領分があった。ハードボイルドなメロドラマ



