葬儀の形見分け、巨大知性体同士の軋轢、未来からの弾丸、自己の改変、無限とゼロの関係うんぬんと、縮尺ばらばらな18の文章がゆるく連なっている作品集。
「変わりゆく自分ははたしていつまで自分なのか」という種類の問いが、解決する前に前提から無効になってなしくずしのまま次の問いが提出され、、という繰り返しの果てに気が付いたら元の位置に戻っていた。という読後感でした。立とうとするはしから倒され続けるような。
各所の用語は,前後にある説明だけを頼りに読んでいいと思いました。理解しようとすると途端に止まりましたが,字面の理解だけでさらさら読んでも面白かったです。
野暮を承知で言えば,エンデの「鏡の中の鏡」やボルヘスの「伝奇集」好きにお勧め。
Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
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『SFが読みたい! 2008版』国内篇第2位に選ばれた話題の作品なのに、誰もレビューを書いてないことに驚いた。でも書いていないことに納得してしまった。なぜならこの小説は誰かに紹介しづらい作品であるからだ。
18の短編で綴ったこの連作集は、専門用語が溢れる数理的かつ複雑なSF小説だ。
深読みすればどこまでも深読みできる難解さと綿密に練られ過ぎてる構成を完全に理解できるかというと、それは難しい。だからこの作品はこうだよと人に勧めづらいのだ。
畳の下からフロイトが続々出てきたりと内容もかなり奇抜である。
実際、私自身も何が書いてあるのかよくわかっていない。それでも軽妙かつ饒舌な語り口とひねくれたユーモアに引かれて、スラスラと読んでしまえる面白さがある。深読みも軽くも読める作品だ。
この奇妙さをどう表現して、人に紹介すればいいのかわからないが、一読の価値はある作品であることは間違いない。真っ黄色い綺麗な本の装丁につられてジャケ買いするのも悪くない。
あと、誰かレビューを書きましょうよ。せめて5、6個ないと作品のちゃんとした紹介ができない・・・。
18の短編で綴ったこの連作集は、専門用語が溢れる数理的かつ複雑なSF小説だ。
深読みすればどこまでも深読みできる難解さと綿密に練られ過ぎてる構成を完全に理解できるかというと、それは難しい。だからこの作品はこうだよと人に勧めづらいのだ。
畳の下からフロイトが続々出てきたりと内容もかなり奇抜である。
実際、私自身も何が書いてあるのかよくわかっていない。それでも軽妙かつ饒舌な語り口とひねくれたユーモアに引かれて、スラスラと読んでしまえる面白さがある。深読みも軽くも読める作品だ。
この奇妙さをどう表現して、人に紹介すればいいのかわからないが、一読の価値はある作品であることは間違いない。真っ黄色い綺麗な本の装丁につられてジャケ買いするのも悪くない。
あと、誰かレビューを書きましょうよ。せめて5、6個ないと作品のちゃんとした紹介ができない・・・。



