そんなドラマを犬バージョンにしたのがこの本です。助けるのは犬だけ。流れ者ローヴァーが困った犬たちを助けて手を貸してやります。ひとりで生き抜く知恵を持ち、自分の意思で生きるローヴァーは孤高のさすらい犬でしょう。犬本にありがちな人間との友情などは出てきませんが、誇り高いハードボイルドな犬を是非味わってみてはいかがでしょうか。
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のら犬ローヴァー町を行く (Hayakawa novels)
Michael Z. Lewin(原著)/田口 俊樹(翻訳)
価格: ¥1,995 (税込) 単行本 出版社: 早川書房 発売日: 2000/06 ASIN: 4152082879 おすすめ度: ![]() Amazon ランキング: 600145位 発送可能時期: 通常3~5週間以内に発送 ![]() |
’60年代、アメリカのドラマに「名犬ロンドン」というのがありました。流れ者の犬があらゆる町で、食事や宿を提供してもらうかわりに、問題を抱えた人間にちょっとだけ手を貸して解決に導き、幸せになったのを見届けてからそっと立ち去って次の町へ行くというストーリーでした。
犬好きで犬に関する本ならなんでも買ってしまう私が、書店の店頭にあるこの本を見て思わず買ってしまった。読んでみると、犬好きが読む本とは全く違ったジャンルに少なからず面食らった。飼い主が愛犬の思い出を書いたものではなく、推理作家のリューインが本職の推理小説を書く合間の手すさびに書いたシニカルな虚構の世界。イラストから判断して、犬を主人公とした童話と思って子供に与えないように(もちろん、害になるわけはなく、感激する子もいると思うが・・・)。コップ半分の水を「まだ半分ある」と思わずに、「あぁ、たった半分しかない」と悲観する人にお勧め。読了して心がほのぼのとなる本ではない。
ミステリを多く書いている作者だけど、これはミステリではありません。ハードボイルド短篇連作犬版。さすらいの流れ者。1匹オオカミ(犬だけど)のハードボイルド犬。日本でいえば、風車の弥七。小林旭。古い?ショーケン、松田優作。それも古いか。でも、そういう感じの犬。これを読むと、野良犬の方がシアワセなのかも?って思ってしまう。ま、強ければ、だけど。
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