細雪 (中公文庫)
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この中公文庫版はたぶん自分が読んだ文庫の中でもっとも頁数の多いもの。神戸の商人の姉妹の生活を描いた。谷崎潤一郎にしては内容が随分まとも(すいません)で、読みやすい。理想の女性像のひとつと言われる「雪子」にも、いろいろな側面を書き込んで立体的でユニーク。こんなことを言うのは自分は「雪子」の存在のためにこの長編を読みとおせたから。もちろん関西言葉と、戦前戦中の神戸の日常も丹念に描かれている。でもこの作品が記憶に残るとしたら結局、雪子たち姉妹のような女性像と、失われていく旧来の日本文化への愛惜なのだろう。
谷崎潤一郎先生はもっとも尊敬する作家の一人です。
繊細な心理的描写がとてもうまく描かれていて、読んでいると不思議とすいこまれていくようです。何回読み直したかわからないくらい。そして読み直すたびに良さが増す。これは名作です。
繊細な心理的描写がとてもうまく描かれていて、読んでいると不思議とすいこまれていくようです。何回読み直したかわからないくらい。そして読み直すたびに良さが増す。これは名作です。
姉妹の女性同士ならではの微妙な心理や阪神間への愛着、そして当時の結婚事情のリアルな描写力はすばらしい。
男性が書いたとは思えませんね。さすが結婚3回して最初の奥さんは親友と再婚など、なかなかドラマティックな人生を送っただけあります。
昔の男性って妻にまかせっきりで家のことは何もしなくてよかったように思われていますが、「ええし」であるがゆえに周りの目を気にしなければならなくて、いろんなことに労力を取られていた次女の夫がちょっと気の毒なのですが、理知的で素敵な人です。
男性が書いたとは思えませんね。さすが結婚3回して最初の奥さんは親友と再婚など、なかなかドラマティックな人生を送っただけあります。
昔の男性って妻にまかせっきりで家のことは何もしなくてよかったように思われていますが、「ええし」であるがゆえに周りの目を気にしなければならなくて、いろんなことに労力を取られていた次女の夫がちょっと気の毒なのですが、理知的で素敵な人です。
あまり使われなくなりましたが、関西では、育ちの良い方の事を「ええし」と呼びます。
本作品は、関西のええしの姉妹の、文学の香りの非常に高い物語です。
その文体の美しさが光り、著者が伝えたい美がストレートに伝わってきます。
著者の求めた美は、三島や川端らのそれとは、似ている部分と、全く異なる部分があります。
著者の美は、よりリアリズムが支配する世界の中で、日本的な美しさを尊んでいます。
この事は、著者の「陰翳礼讃」を読むと、非常によく分かります。
本長編作品の内容を短く要約せよと言われると、困ってしまいます。
物語は起伏には富んでいるものの、全体を見渡すと、結末以外は、目立った起伏は少ないです。
この事自体は、夏目漱石著「我輩は猫である」と、少し似ています。
この事から、本作品の楽しみ方のバリエーションが生まれます。
つまり、前の方の一部、後ろの方の一部、途中から、などなど、どこから読んでも楽しめます。
通読するのが本道でしょうが、どの部分も、興味深い内容で満たされています。
何度読んでも、文学の香りに浸る事が出来る、超傑作です。
本作品は、関西のええしの姉妹の、文学の香りの非常に高い物語です。
その文体の美しさが光り、著者が伝えたい美がストレートに伝わってきます。
著者の求めた美は、三島や川端らのそれとは、似ている部分と、全く異なる部分があります。
著者の美は、よりリアリズムが支配する世界の中で、日本的な美しさを尊んでいます。
この事は、著者の「陰翳礼讃」を読むと、非常によく分かります。
本長編作品の内容を短く要約せよと言われると、困ってしまいます。
物語は起伏には富んでいるものの、全体を見渡すと、結末以外は、目立った起伏は少ないです。
この事自体は、夏目漱石著「我輩は猫である」と、少し似ています。
この事から、本作品の楽しみ方のバリエーションが生まれます。
つまり、前の方の一部、後ろの方の一部、途中から、などなど、どこから読んでも楽しめます。
通読するのが本道でしょうが、どの部分も、興味深い内容で満たされています。
何度読んでも、文学の香りに浸る事が出来る、超傑作です。
美しい日本語による、最高級の物語。ああ、日本語が読めてよかった。日本人でよかった。
900ページを超える長さもあっと言う間です。
900ページを超える長さもあっと言う間です。



