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しかたのない水
井上 荒野
価格: ¥1,575 (税込)

単行本
出版社: 新潮社
発売日: 2005/01/26
ISBN: 4104731013
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 501251位
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しかたのない私
アスレチック・クラブという表面的には健康的な場所で出会った6人の男と女の不倫や、裏切りや、嘘や、嫉妬の物語なのだが、「しかたのない水」(上手なタイトルの見本ですね)という題名同様、かくべつにどろどろとしたものではなく、オムニバス短編形式。
さらさらと、たんたんと、いろんな男と女の出会いから生じる登場人物たちの生活の断片が、ひとときの出会いや別離から発する軋みやかすれとして、そしてどこにでも転がっていそうにも見える日常の些細なきれはしとして描かれる。
各章が、そのクラブの主任水泳コーチの妻で、同じくそこで人気のないフラメンコ教室を開いていた女性の突然の失踪という波紋からひろがるという、これはそのクラブに通う登場人物たちの交差劇の断片(短編)小説ともいえる
このあたりが、この本の妙味でもあり、各章のタイトルのつけかたもうまい。
ひろげた波紋をおさめるのに最後の章に配した、その失踪したコーチの妻の話は怖いが、波紋は何気なくひろげっぱなしにして終わったほうがよかった気もする。
人間の狂気
フィットネスクラブに通う人物を性を通して描かれている。全六編からなりたっているが、その五編目の『クラプトンと骨壷』が面白かった。子供も夫も亡くしているが、子供のレイラが幽霊となって、母親の千磨子の前に現れる。千磨子はといえば、毎晩夜になるとバーみたいなところに出かけて行き男を漁る。そうしてたぶん子供が出来たといって、お金を奪い取っているんだろう。レイラの骨をいれたクッキーの缶に男たちから受け取ったお金がばらまかれる最後に狂気を感じる。後のお話もどこかがずれている。パーフェクトに、ずれている。
恋愛至上という昨今の流れの中では、けっこうありがちな世界
フィットネスクラブを舞台とした、6人の男女の恋。

それぞれが主人公となって、それぞれの立場の思いが、また他の人の思いと絡み合って。

さらっと読めます。一気に読めます。

なんかね、みんな影じゃ何してるんだか(笑 って気分になります。

でも、恋愛至上という昨今の流れの中では、けっこうありがちな世界なのかもしれません。

正直、ついていけません。どうぞご勝手にって感じ。

感情的に入れ込むタイプがいなかったせいか、あまり心に残りませんでした。
フィットネススクール!
作者自身もスポーツクラブに通っているのでしょうね。その仕組み、ロッカー室でのおばさんたちのやりとり、じつによく書けています。年代も住むところも仕事も違う人たちの集まりが、少しずつ細い糸で繋がっている、本人の知らないところで実は注目している人がいたり。スポーツクラブって、そんなところなんですね。私自身も通っているので、より身近に感じました。

終盤にいくにつれ、現実からはなれた世界に引きずり込み、最初から謎解きになっていたコーチの妻・冴美の失踪について、ラストに意外な結末が待っている。短編集でありながら、すべてを順番に読む必要があります。「しかたのない水」っていうタイトルも、ひねりが効いていていいです。
旅行などに行くときに持っていきたくなる本です。
雑誌でお勧めされていたので読んでみましたが、とてもおもしろかったです。スポーツジムに通う人々やそこで働く人たちのそれぞれの生活が描かれています。登場人物たちが、主役になったり、脇役になったりするので、読めば読むほど本の中のジムに集う人々が身近に感じられて一気によんでしまいました。



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