存在が「消える」という奇妙な病気にかかっている少女に恋をした少年が、彼女を助けるために大学受験や日々の生活を全て捨てて一生懸命になるところが切なかった。単に姿・形が消えるだけでなく彼女に接した人間も彼女が存在していなかったかのように感じるという発想もすごかったが、それをここまで分かりやすくまとめあげ、いかに彼が彼女のことを忘れないよう努力しているかがとてもうまく表現されていた。大好きな彼女のためにと頑張る彼に対して冷めた態度で接する彼女だが、それも全ては自分が消えたあとの彼を思ってのことだったのが分かる最後のシーンもとても感動的で印象に残った。
忘れないと誓ったぼくがいた
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他の人のレビューで、「ひねったセカチュー」と書いている人がいたが、なるほどそうかもしれないと思った。地味な「ぼく」がとびきり素敵な女の子と出会って(しかもなぜか向こうが積極的に近づいてきてくれる)、夢のような時間を体験するけれど、やはりそれは「夢」で、はかなく消えてしまうという……。そんな妄想めいた展開のお話を大まじめにされても興ざめだけれど、本書はある意味寓話(ファンタジー)としてひらきなおっているので作品としての強さがあるのだと思う。人の記憶はあやふやで、自分が最も大事に思っていることや人間のことすらしっかりと憶えていることができないということは誰にとってもそうであり、そのやるせない事実を誇張して描いている……という面もあれば、それが事実であるという裏付けがなくても、想像力とか自らの気持ち次第では大事に思う対象(2次元とか)を受肉することができるということを逆説的に語っている(つまりフィクションの力の肯定)という面もあるとも読める。ともかく、素敵な物語でした(主人公が、ドアーズの「まぼろしの世界」について言及した際、ヒロインが「あ、あれね」みたいにぴんときたところは、そんな女子いるかなとちょっと気になったけど……)。
基本設定が強引だが、みずみずしい恋愛感情が美しく描かれていた。いまどき高校時代のピュアな恋愛を描こうとしたら、これくらいの大仕掛けが必要なのかもしれない。
題名がもう内容を示唆している。この題名に惹かれてこの本を手にした人なら、決して期待を裏切られないだろう。
題名がもう内容を示唆している。この題名に惹かれてこの本を手にした人なら、決して期待を裏切られないだろう。
なんの気なしに購入しました。
恋愛小説。甘ったるくない。情熱がある。設定が興味深い。
2人の主人公の意志の強さが、ここまで心に残すのでしょう。
1回読んだ後、3回とばし読みしました。
繰り返し読むほどに、新しい発見をし、じわーっと感動します。
お勧めです。
恋愛小説。甘ったるくない。情熱がある。設定が興味深い。
2人の主人公の意志の強さが、ここまで心に残すのでしょう。
1回読んだ後、3回とばし読みしました。
繰り返し読むほどに、新しい発見をし、じわーっと感動します。
お勧めです。
二度と会えない恋人が「あるもの」を残してくれた。こんなテーマで「世界の中心で愛をさけぶ」ではテープだった、「いま、会いにゆきます」では日記でしたね。「忘れないと誓ったぼくがいた」でもヒロインは主人公の為に「あるもの」を別れとともに残して行きます。主人公が恋人の想い出が残された「あるもの」の中に隠されてた最後のメッセージが解る時がこの本のクライマックスだと思います。「せかちゅー」でサクが最後のテープ聴くシーンとか、「いま会い」で巧が澪の日記を読むシーンが好きだった人はこの本も好きかもしれません。



