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太陽がイッパイいっぱい
三羽 省吾
価格: ¥1,365 (税込)

単行本
出版社: 新潮社
発売日: 2002/11
ASIN: 4104568015
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 436123位
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4キャラクター設定が秀逸
解体現場で働く三流大学四回生が主人公。この主人公、大学にも何の価値も見いだせず、工事現場でバイト中、解体屋のマルショーの親方に目をかけられ、大学に在籍しながら社員となってしまう。この主人公がキャラクターの立っている登場人物達と接しながら成長していくという小説である。とにかく出てくる登場人物の多くが個性的で魅力がある。特に登場場面は多くないが、個性的な面々をまとめるマルショーの親方の存在感が素晴らしい。恋あり、アクションあり、人情ありの大阪青春小説である。しかし、何人かが書いているとおり、ラストの主人公の結論の出し方にはすっきりしないものが残る。そういった不条理も含めて青春なのかもしれない。
5とりあえず読んでみてほしい
面白かった。時間が経つのを忘れて、一気に読んだ。ずっと昔に読んだ開高健の「日本三文オペラ」を思い出した。
とにかく、登場人物のひとりひとりが魅力的。個別に物語を書いてほしいほど。
最後の結論のつけ方については、他の人も書いているように「?」。舞台を終わらせるため、無理やりオチていないオチをつけた漫才のよう。ただし、作者が何かを必死で肯定したいという気持ちは伝わってきた。個人的には、ツボイ氏は否定されるべき存在ではなく、むしろ肯定されるべきだと思う。ただ、それだけ登場人物が魅力的に書かれているということで、減点はなし!
私は新作の「厭世フレーバー」から読んだのですが、あまり売れていないような気がする。どんどん売れて、たくさん書いてほしい。
それから、表紙を描いている黒田硫黄氏が漫画化してくれたらすごくうれしい。
5ナニワのドカチン小説
 建設現場!いいなあ。小説からかなり遠いところにある世界が舞台だ。元ヤンもいっぱい出てきて、途中はシックス・クールなんてチーム全体を敵に回してしまう。
 働く→体を張る→建築現場、というわかりやすい行動原理が魅力的だ。そしてその中に身を投じた大学生のイズミが、体も心もだんだんたくましくなってくるところがいい。カンとクドウとは、友達になりたいなあ。自分が建築関係のアルバイトをしたときは、1月で心底疲れて、こんなこと何年も続ける人たちって、どーなってんだ、と思ったけどね。
 大阪のエネルギッシュな魅力が詰まっている。食べ物も、終盤出てくるうどんすきより、どて焼きやお好み焼きの方を断然うまそうに感じた。全身で生きてるって感じの人たちを描いたところが気持ちいい。
5面白い
話の大筋は、現実の生活に何の価値も見いだせなくなっている腐りかけた若モンが解体屋のバイトを通じて成長していくという青春ストーリーといったところです。でも、この作品の面白さはそのストーリーの部分よりも、キャラクターの魅力にあるように感じました。この著者は、魅力的なバカキャラを書くのが非常に上手。おバカで単純で下品、でも可愛げがあってその魅力を損なわないように書けています。
ユーモアもバッチリです。比喩の言葉チョイスに笑いのセンスが溢れています。
ストーリーはというと、人情話ありアクションありで各話それぞれ面白いのですが、話の芯であるはずの主人公の成長していく様というのがイマイチ良く書けていないように感じました。「あんなに色んな事があったのに達したのはそんな結論かい」とツッコミたくなった。でも、それを差し引いても面白い小説である事に変わりありません。
3汗くさい人情系青春の話
泥臭っ!と口走ってしまうほど、なんだか「大衆くささ」というリアリティがあふれかえっている。
下町に生きる人々の生活が真に迫って押し寄せてくるような、迫力があります。砕けた関西弁も、それに一層の深みを持たせている感じが。

人物がとても生き生きと描かれていて、特に、マルショウ一の乱暴者(?)カンなどは主人公がかすむほどの存在感を放っている。
ほかにも見た目◎のくせに女にからっきしのクドウやカンに負けないほどのキャラを持ったミヤコちゃんなどなど…

勢いのある文章でガーッと一気に読めてしまう。…が、ラストあたりに、その流れがとぎれた感が。

それとともに、そのあたりの主人公の思考の流れが「??」という感じがして、後味にすっきりしないものが残ってしまったので、☆3つ。


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