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ウェルカム・ホーム!
鷺沢 萠
価格: ¥1,365 (税込)

単行本
出版社: 新潮社
発売日: 2004/03/17
ISBN: 4103780053
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 513810位
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分かるけど、心に届かなかった。
ちょっと変わった家族だが、血縁以上に人の繋がりを感じる、という話。
短編が二編という形態だ。

うちの奥さんが先に読んで、良かったよということだったが、
イマイチ僕には伝わらなかった。

内容は分かるが、なんだか心に届かなかった感じ。
家族ってなんだろう
血のつながりがあっても、最近”家族なの?”と思える”グループ"が多くなった世の中になりました。
その中でこの物語は、その形はどうであれ、こういうのが「家族」だよと教えてくれる作品です。

私は配偶者もいますし、子供もいます。
当然、配偶者とは婚姻関係を持ち、子供とは血のつながりもあります。
周りから見れば、家族の形態を持っています。
でも、ややもすれば、単なる血の繋がった、婚姻関係を持っているだけの同居人になる可能性もあるわけです。
そうならないようにも、「家族」というものについて、考えさせられた作品です。

何が一番大切?
「渡辺毅」「児島律子」、二つのウェルカムホームを描いている。どちらも「普通の家庭」と呼ばれるのにはほど遠い。だが、そこには愛情や信頼関係がしっかりと存在する。読んでいくうちに、何が普通なのかを考えてしまった。もしかしたら私たちは、「普通」という言葉で「家族」という概念を、固定してしまっているのではないだろうか。「こうあるべきだ」という確定的なものは、何もないはずなのに。何が一番大切なのか、作者は作品を通して読者に問いかけている。読後、ほのぼのとした温かいものを感じた。
ひとそれぞれ
私はシングルマザーです。

最近は離婚する人も増えてシングルマザーなんてめずらしくない、と
皆言いますが、子供の運動会、日曜日のショッピングセンター、
卑屈になる理由はいくらでもあります。

でも、”ふつう”じゃなくたっていいじゃん!
”ふつう”じゃなくたってあんた幸せじゃん!

そんな風に思わせてくれる本です。

鷺沢さんが大好きです。

もう二度と新しい彼女の文章は読めないのだ・・・
と思うと泣けてきます。

とても嬉しくなりました。
こんなに気持ちのいい家族の物語、久しぶりに読みました。形としては全然、フツーじゃないけれど、みんながお互いを素直に必要としている、2組の家族の物語。どちらかといえば、困難な状況が勝っているのですが、ここに登場する“渡辺毅”も“児島律子”も、実にそれを自分の血肉にしています。彼らが、始めからそうであったわけではなく、結婚に失敗して、即ちフツーのカタチの家族を作り上げることに失敗しているからこそ、得たもの。今はそれを素直に認めて、なお、家族への愛を捧げているところが気持ちいいのです。

会話もテンポよく、バブル以後の日本人の働き方や、ものの考え方を渡辺毅、児島律子に反映させて、現代社会のリアルさを描いています。また、どちらにも、子供が登場して、子供へのまなざしがとってもいいです。鷺沢さんの「子供は愛されるべき、守られるべき存在である」という想いが、伝わってきます。血の繋がりがなくとも、必要とする人とされる人がいて、双方が満足する関係って、なんていいのでしょう。
読み終えたとき、思いました。「ワタナベタケシ、コジマリツコ、よかったね!そこに、いるべき人で在ることができてよかったね。おかえりなさいって大きな声で言ってね。」




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