その中でこの物語は、その形はどうであれ、こういうのが「家族」だよと教えてくれる作品です。
私は配偶者もいますし、子供もいます。
当然、配偶者とは婚姻関係を持ち、子供とは血のつながりもあります。
周りから見れば、家族の形態を持っています。
でも、ややもすれば、単なる血の繋がった、婚姻関係を持っているだけの同居人になる可能性もあるわけです。
そうならないようにも、「家族」というものについて、考えさせられた作品です。
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私は配偶者もいますし、子供もいます。
当然、配偶者とは婚姻関係を持ち、子供とは血のつながりもあります。
周りから見れば、家族の形態を持っています。
でも、ややもすれば、単なる血の繋がった、婚姻関係を持っているだけの同居人になる可能性もあるわけです。
そうならないようにも、「家族」というものについて、考えさせられた作品です。
最近は離婚する人も増えてシングルマザーなんてめずらしくない、と
皆言いますが、子供の運動会、日曜日のショッピングセンター、
卑屈になる理由はいくらでもあります。
でも、”ふつう”じゃなくたっていいじゃん!
”ふつう”じゃなくたってあんた幸せじゃん!
そんな風に思わせてくれる本です。
鷺沢さんが大好きです。
もう二度と新しい彼女の文章は読めないのだ・・・
と思うと泣けてきます。
会話もテンポよく、バブル以後の日本人の働き方や、ものの考え方を渡辺毅、児島律子に反映させて、現代社会のリアルさを描いています。また、どちらにも、子供が登場して、子供へのまなざしがとってもいいです。鷺沢さんの「子供は愛されるべき、守られるべき存在である」という想いが、伝わってきます。血の繋がりがなくとも、必要とする人とされる人がいて、双方が満足する関係って、なんていいのでしょう。
読み終えたとき、思いました。「ワタナベタケシ、コジマリツコ、よかったね!そこに、いるべき人で在ることができてよかったね。おかえりなさいって大きな声で言ってね。」
例えば、残業で遅くなり、深夜に会社で独り「一体何をしているのか」と虚しさを感じたり、買ったばかりのマンションで旦那の帰りを待ちながら「こんなはずじゃなかったのに」と寂しくなったり、あるいは長い間ずっと独りで頑張り、深夜ふとどうにもならない寂しさに襲われたり。そんな経験のある人には、ぜひ読んでもらいたい、染みる一冊。
訳せば「ようこそわが家へ」。力を抜けば見えてくる。そう、あなたが帰るべき家はここ。お帰りなさい。あなたが帰ってくるのを、ずっと待っていました。