ブロンテ姉妹の作品というと どうしても「嵐が丘」が名高いが 読んでいて読みやすい点を考えると 「嵐が丘」より本作を読んだ人の方が多いと思っている。例えば むかし NHKの「すずらん」という連続テレビ小説があったが 主人公が小さい頃の話は この作品にそっくりである。案外 影響されている人も多かったに違いない。
話としては家庭教師と 子供の父親とのロマンスである。「サウンドオブミュージック」を思わせる話なのかもしれないが 本作は いくぶんゴシックホラー調もあり ビジュアルな場面も多い。そこそこドラマティックな展開もあり読者を飽きさせない。
それと これは訳者の手柄なのかもしれないが 会話が実に生き生きしている。ロマンスに落ちる二人の会話はある意味で軽妙洒脱であり ほれぼれした記憶もある。
熱心に読んだ高校時代が懐かしい。
ジェーン・エア (上) (新潮文庫)
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この作品を映画で観たところ、原作本も読んでみたくなり、この本を手に取りました。主人公ジェーンの可哀想な身の上は、本当に同情するに値します。しかし、ロチェスターとの出会いでようやくその暗闇だった人生から解放されるのかな、と思いますが、この上巻では、ロチェスター氏はまだ謎の部分が多く、理解出来ないところもあるようです。原作本では、ジェーンとロチェスターの会話や、ロチェスターが客を招く場面などにおいて、映画では表現されていない詳細な部分も多いので、満足がいきます。これからどのような展開になってゆくのかが楽しみです。
シャルロット・ゲンズブールの映画がきっかけでこの小説を知りました。
シャルロットに感謝したい。彼女のおかげでこの名作に出会えたのだから。
ジェーン・エアという女性の、不幸な子供時代から、貴族ロチェスターとの出逢いと別れ、
そして彼との愛を実らせるまでを描いた作品です。
子供時代の描写は作者の実体験に基づいたもので、非常にリアルで文学的な価値はあります
が、エンターテインメントとしては物足りません。
しかしジェーンがソーンフィールドのロチェスター氏の館に家庭教師として招かれ、彼と
出会うあたりから、物語にぐいぐい引き込まれていきます。
ジェーンはストイックで地味で控えめな女ですが、その身の内には炎のように激しい情熱と
強固な意志を秘めています。
そんな彼女が、ロチェスター氏への想いから目をそらそうと努力しても、どうしても引きこま
れてしまう。客観的に見れば不細工な彼の顔が、彼女の眼には何よりも見たいものへと変わっていく。そして彼のことを思い出すだけで、頬が染まり、手が震えてしまう。
想いが発展していく描写が非常に繊細に、丁寧に描かれていきます。
この作品のクライマックス、庭でのプロポーズのシーンはとにかく素晴らしい。
別れを匂わせるロチェスター氏に対しジェーンは、彼への想いと別れの悲しみが合わさった
その激情のままに、彼に愛を告白します。
その描写が本当に美しく、読む者の胸を激しく揺さぶります。
人の感情に訴えかけるドラマをメロドラマと呼ぶならば、この作品はまさに究極のメロドラマと言っていいでしょう。
ジェーンと、そしてシャーロット・ブロンテの情熱が、時空を越えて現代の我々の胸に宿ります。
ぜひ読んでみてください。私のように、一生そばに置いておきたい人生の宝物を手にすることになるかもしれません。
シャルロットに感謝したい。彼女のおかげでこの名作に出会えたのだから。
ジェーン・エアという女性の、不幸な子供時代から、貴族ロチェスターとの出逢いと別れ、
そして彼との愛を実らせるまでを描いた作品です。
子供時代の描写は作者の実体験に基づいたもので、非常にリアルで文学的な価値はあります
が、エンターテインメントとしては物足りません。
しかしジェーンがソーンフィールドのロチェスター氏の館に家庭教師として招かれ、彼と
出会うあたりから、物語にぐいぐい引き込まれていきます。
ジェーンはストイックで地味で控えめな女ですが、その身の内には炎のように激しい情熱と
強固な意志を秘めています。
そんな彼女が、ロチェスター氏への想いから目をそらそうと努力しても、どうしても引きこま
れてしまう。客観的に見れば不細工な彼の顔が、彼女の眼には何よりも見たいものへと変わっていく。そして彼のことを思い出すだけで、頬が染まり、手が震えてしまう。
想いが発展していく描写が非常に繊細に、丁寧に描かれていきます。
この作品のクライマックス、庭でのプロポーズのシーンはとにかく素晴らしい。
別れを匂わせるロチェスター氏に対しジェーンは、彼への想いと別れの悲しみが合わさった
その激情のままに、彼に愛を告白します。
その描写が本当に美しく、読む者の胸を激しく揺さぶります。
人の感情に訴えかけるドラマをメロドラマと呼ぶならば、この作品はまさに究極のメロドラマと言っていいでしょう。
ジェーンと、そしてシャーロット・ブロンテの情熱が、時空を越えて現代の我々の胸に宿ります。
ぜひ読んでみてください。私のように、一生そばに置いておきたい人生の宝物を手にすることになるかもしれません。
もともと英米文学は好きでしたが、訳がしっくりこない本を読んでからは
翻訳ものとは距離をおいていました。
しかし、久しぶりに読んだこのイギリス文学は私に英米文学が好きだった頃の気持ちを思い出させてくれました。
物語はよくある、不幸ながら聡明な少女が自立し、自らの運命を切り開いていく物語。上巻には、主人公ジェーンの幼少期〜ローウッドの寄宿学校での生活〜ロチェスター家で家庭教師として生活をし邸主人のロチェスター氏に惹かれていくまでが描かれています。(境遇としては寄宿学校まではハリー・ポッターとよく似ています。)
他の訳は読んでいませんので比較はできませんが、大久保康雄氏の訳はすごく私の好みの訳で、言葉は柔らかく、上品。それでいてイギリス文学らしさが漂っています。(訳ならではのいいまわしから受けるイギリス文学らしさという意味です。)
主人公から脇役にいたるまで台詞のひとつひとつがとても丁寧に表現されています。これは下巻にもっとも言えることかもしれませんが、特にロチェスター氏のジェーンに対する言葉はとてもロマンチックに聞こえましたし、彼の愛が少なくとも私にはダイレクトに伝わりました。そういう小さな点でも、外国文化にどっぷり浸れるので、ロマンチック好きの方には是非、大久保康雄氏訳をおすすめします。
翻訳ものとは距離をおいていました。
しかし、久しぶりに読んだこのイギリス文学は私に英米文学が好きだった頃の気持ちを思い出させてくれました。
物語はよくある、不幸ながら聡明な少女が自立し、自らの運命を切り開いていく物語。上巻には、主人公ジェーンの幼少期〜ローウッドの寄宿学校での生活〜ロチェスター家で家庭教師として生活をし邸主人のロチェスター氏に惹かれていくまでが描かれています。(境遇としては寄宿学校まではハリー・ポッターとよく似ています。)
他の訳は読んでいませんので比較はできませんが、大久保康雄氏の訳はすごく私の好みの訳で、言葉は柔らかく、上品。それでいてイギリス文学らしさが漂っています。(訳ならではのいいまわしから受けるイギリス文学らしさという意味です。)
主人公から脇役にいたるまで台詞のひとつひとつがとても丁寧に表現されています。これは下巻にもっとも言えることかもしれませんが、特にロチェスター氏のジェーンに対する言葉はとてもロマンチックに聞こえましたし、彼の愛が少なくとも私にはダイレクトに伝わりました。そういう小さな点でも、外国文化にどっぷり浸れるので、ロマンチック好きの方には是非、大久保康雄氏訳をおすすめします。
ブロンテ姉妹のひとり、C・ブロンテの有名な名作「ジェーン・エア」。
当時は、社会の風潮と、この本の中の男女の関係、女性の態度などが食い違っ
ていたために、あまり良く思われなかったという作品です。
登場人物のキャラクターが個性的で、怪奇的な部分もあります。少々長い
ですが、比較的読みやすい「名作」といえます。
当時は、社会の風潮と、この本の中の男女の関係、女性の態度などが食い違っ
ていたために、あまり良く思われなかったという作品です。
登場人物のキャラクターが個性的で、怪奇的な部分もあります。少々長い
ですが、比較的読みやすい「名作」といえます。



