少年期・少女期に一度は必ず触れておくべき名作小説として挙げていいはずです。
船の事故(実際は、少年のうちの1人が犯人のイタズラが原因)で嵐に巻き込まれた末に難破し、15人の少年だけで流れ着いた無人島で生活していくというサバイバルストーリー。
15人の中で優等生のブリヤンを中心とする年下の派と、向こうっ気の強いドニファンを中心とする年長派とが対立して出て行ってしまったり・・・と、困難の中で送る共同生活も問題は絶えない。
しかし、そんな事以上に凄いのは15人の少年たち。まだ中学生くらいなのに、狩りを実施して食料を仕留めたり、住居を作ったり工作したり・・・と、少ない備品を有効活用していく様は「我等が日本の子供たち」ではまず不可能な技術と生存力。
・・第一、日本の子供たちは射撃の経験からして無いことでしょう。
個人差はあれども、日本の子供たちはサバイバル能力では外国の子供たちに大きく劣っているのではないか・・・?と思ってしまいました。
多分、ハズレではないでしょう。国土が狭いことも少なからず影響しているかな。
原作は小説としての分かりやすさも考慮して「最高」評で。
十五少年漂流記 (新潮文庫)
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40年振りに本書を読み返して見て、少年達の勇気と希望、困難に負けない闘志と冒険心、友情の篤さに胸を改めて打たれた。物語の構成力も昨今の類似作品より優っている。少年冒険ものであるが、不朽の名作と言って良い。
ニュージーランドの港を不慮の事情で出航した15人の少年と一匹の犬だけの航海。嵐の中、陸が見えるがそこは大陸の一部なのか島なのか ? 人物の配置も巧み。リーダ格の才気溢れるフランス人ブリアン。ブリアンに対抗意識を燃やす気位の高いイギリス人ドノバン。一番の年上(14歳)で思慮深く、ブリアンを支えるアメリカ人のゴードン。ボーイの黒人モーコー。船に残っている食料や武器の計算など細かい点にも気を配ってある。
まずは島かどうかの探検。孤島だと判明するが、島を探検する少年達の姿は単純な胸躍る冒険ものとして楽しめる。そして、少年達は崩壊寸前の船を離れて新しい"ねぐら"を探す事に懸命だ。そこには、諦めや絶望はない。島のあちこちに縁の名前を付ける機知もあるし、少年達で大統領制を敷くと言うユニークな発想もある。この他、ブリアンとドノバンの確執、モーコーと犬のフヮンの活躍、ブリアンの弟のジャックの秘密めいた言動、年長者の年少者への気遣いと言った読む者の心をくすぐる要素も織り込まれている。そして、凶悪な船乗りが島に漂着した事から物語は急展開。ブリアンとドノバンの和解を含め、15人は再度一致団結する。ケート婦人、航海士イバンスも仲間に加わる。死を賭けた闘いの行方は...。
過酷な冒険談の中、思慮・勇気・希望・協調があれば、どんな困難も乗り越えられる、と言う強い普遍的メッセージが込められた永遠の名作。
ニュージーランドの港を不慮の事情で出航した15人の少年と一匹の犬だけの航海。嵐の中、陸が見えるがそこは大陸の一部なのか島なのか ? 人物の配置も巧み。リーダ格の才気溢れるフランス人ブリアン。ブリアンに対抗意識を燃やす気位の高いイギリス人ドノバン。一番の年上(14歳)で思慮深く、ブリアンを支えるアメリカ人のゴードン。ボーイの黒人モーコー。船に残っている食料や武器の計算など細かい点にも気を配ってある。
まずは島かどうかの探検。孤島だと判明するが、島を探検する少年達の姿は単純な胸躍る冒険ものとして楽しめる。そして、少年達は崩壊寸前の船を離れて新しい"ねぐら"を探す事に懸命だ。そこには、諦めや絶望はない。島のあちこちに縁の名前を付ける機知もあるし、少年達で大統領制を敷くと言うユニークな発想もある。この他、ブリアンとドノバンの確執、モーコーと犬のフヮンの活躍、ブリアンの弟のジャックの秘密めいた言動、年長者の年少者への気遣いと言った読む者の心をくすぐる要素も織り込まれている。そして、凶悪な船乗りが島に漂着した事から物語は急展開。ブリアンとドノバンの和解を含め、15人は再度一致団結する。ケート婦人、航海士イバンスも仲間に加わる。死を賭けた闘いの行方は...。
過酷な冒険談の中、思慮・勇気・希望・協調があれば、どんな困難も乗り越えられる、と言う強い普遍的メッセージが込められた永遠の名作。
★4.5個
序章からいきなり読者の興味をそそり、そのまま最後まで全く飽きさせることのない素晴らしいエンターテインメントぶり。
現代の一般知識からしてみればおかしな内容もあるのだが、百年以上も昔に書かれたのだからそこは仕方ない。
むしろ文章の組み立てはしっかりと論理だっていて納得感が高い。
夢と勇気を与えてくれる本である。
中学生ぐらいに読むのが最も良いのではないだろうか。
序章からいきなり読者の興味をそそり、そのまま最後まで全く飽きさせることのない素晴らしいエンターテインメントぶり。
現代の一般知識からしてみればおかしな内容もあるのだが、百年以上も昔に書かれたのだからそこは仕方ない。
むしろ文章の組み立てはしっかりと論理だっていて納得感が高い。
夢と勇気を与えてくれる本である。
中学生ぐらいに読むのが最も良いのではないだろうか。
最初はお子様向けだと思って舐めてかかっていたのだが、これがまた面白くて一気に読んでしまった。というか子供の頃だったら、絶対に読もうと思わなかったであろう一冊である。
訳者のあとがきによると我が国では、明治二十九年に森田思軒氏による訳が出版され、「ほとんどすべての少年が、この思軒訳を読んでそだった」とのことだ。その中身はともかくとして、清らかな少年少女たちが冒険やファンタジーに夢中になるのは、今も昔も変わらないようだ。
本作は無人島での冒険サヴァイバル譚であるが、少年たちが島で選挙を行って共和国を建設するというあたりに、大人の想像を越えた、子供たちのリアリズムを感じる。子供向けの読み物としては少々シビアなこのエピソードがなければ、ここまで名作として読み継がれることはなかったのではないだろうか。凡庸な作家には真似できない芸当であろう。
自然と社会、子供たちの成長、人間ドラマと、まだまだいろいろな切り口で、様々な角度から語ることができそうな、奥深い作品である。
訳者のあとがきによると我が国では、明治二十九年に森田思軒氏による訳が出版され、「ほとんどすべての少年が、この思軒訳を読んでそだった」とのことだ。その中身はともかくとして、清らかな少年少女たちが冒険やファンタジーに夢中になるのは、今も昔も変わらないようだ。
本作は無人島での冒険サヴァイバル譚であるが、少年たちが島で選挙を行って共和国を建設するというあたりに、大人の想像を越えた、子供たちのリアリズムを感じる。子供向けの読み物としては少々シビアなこのエピソードがなければ、ここまで名作として読み継がれることはなかったのではないだろうか。凡庸な作家には真似できない芸当であろう。
自然と社会、子供たちの成長、人間ドラマと、まだまだいろいろな切り口で、様々な角度から語ることができそうな、奥深い作品である。
小学生の時、世界文学全集を夢中で読みました。
その中で1、2を争って好きだったのは「十五少年漂流記」です。
今本を読むのが好きなのはこの作品のおかげかも知れません。
単純にストーリーを追うだけじゃなく、自分が無人島に流されたら
と布団の中でいろいろ空想していました。
帆船が空を飛ぶ影山さんの素敵な表紙で、子供のときのワクワク感を
思い出して購入しました。
あらためて読んでみて、大人やピストルが出てくるシーンが記憶に
無くてビックリしてしまいましたが、ワクワク、ドキドキする気持ちに
変わりなく。楽しく読めました。
ひねくれる前の子供にぜひ読んで欲しい1冊です。
その中で1、2を争って好きだったのは「十五少年漂流記」です。
今本を読むのが好きなのはこの作品のおかげかも知れません。
単純にストーリーを追うだけじゃなく、自分が無人島に流されたら
と布団の中でいろいろ空想していました。
帆船が空を飛ぶ影山さんの素敵な表紙で、子供のときのワクワク感を
思い出して購入しました。
あらためて読んでみて、大人やピストルが出てくるシーンが記憶に
無くてビックリしてしまいましたが、ワクワク、ドキドキする気持ちに
変わりなく。楽しく読めました。
ひねくれる前の子供にぜひ読んで欲しい1冊です。



