高度成長期の日本の話を随所に散りばめながら
男女の関係に踏み込んでいく部分は確かに読みやすい。
でもそれだけで終わってしまった。
主人公の陶子は、川崎や熱海、新世界、外国であった沖縄にまで
出かけながらいつも「ぬるい」場所から恋人を探しているに過ぎないお嬢様。
それが最後の最後まで内面の成長に結びつかず
作者自身の人間観察が「上から目線」であることを物語っている。
サスペンスとしても何か複雑な問題があるわけでもなく
テレビドラマ程度のレベルに過ぎない。
ヒトの心情とはもっと複雑でトグロを巻いているものであるが
それに比べてここに書かれている庶民の心情描写は浅く
筆者の意図は幼い。
涙 下巻 新潮文庫 の 9-16
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上下2巻と分厚くとても長かった。長く感じた理由に挙がるのは、情報が多すぎて読み飽きるためだ。分かりやすく描写しようとしているのだろうが、丁寧すぎるかもしれない。
勝の居場所が分かるのが簡単だったりと、少々都合が良いと感じた。
しかし元刑事の韮山の部分は大変よかった。心理描写や行動に合理性がありストレートに物語が流れてきた。
最後の空港での2人のシーンは一番素直だったと思う。
勝の居場所が分かるのが簡単だったりと、少々都合が良いと感じた。
しかし元刑事の韮山の部分は大変よかった。心理描写や行動に合理性がありストレートに物語が流れてきた。
最後の空港での2人のシーンは一番素直だったと思う。
嫁いだ娘が、ある日「離婚する」と戻って来た。夫が外に女を作って家を出たきり、家に戻っても来ないと言う。「逃げたままだなんて。」漸く絞り出したその一言は、はるか昔、自分自身が母親から言われた言葉と同じだった。
高度成長期の東京はオリンピック景気に浮かれていた。苦労知らずで育った萄子は、家族の反対を押し切り、刑事である奥田との結婚を決め、着々と嫁ぐ日に向けて準備を整えていたが、そんなある日、その奥田が、先輩刑事の娘を殺害した容疑をかけられたまま、姿を消してしまった。
無実ならば、なぜ逃げるのか。真実を求めて喘ぐ萄子は、奥田の足跡を辿り続ける。
映像化すれば、さぞかし面白味のあるものに仕上がるだろうと思わせるストーリー展開で、一気に読み進むことができる。途中経過の面白さからすると、結末は呆気ないようにも感じるが、作りすぎではない、と思えば、それはそれで納得の行く結末にはなっている。ぐちゃぐちゃと書いてしまったが、結論を言えば面白かった。
高度成長期の東京はオリンピック景気に浮かれていた。苦労知らずで育った萄子は、家族の反対を押し切り、刑事である奥田との結婚を決め、着々と嫁ぐ日に向けて準備を整えていたが、そんなある日、その奥田が、先輩刑事の娘を殺害した容疑をかけられたまま、姿を消してしまった。
無実ならば、なぜ逃げるのか。真実を求めて喘ぐ萄子は、奥田の足跡を辿り続ける。
映像化すれば、さぞかし面白味のあるものに仕上がるだろうと思わせるストーリー展開で、一気に読み進むことができる。途中経過の面白さからすると、結末は呆気ないようにも感じるが、作りすぎではない、と思えば、それはそれで納得の行く結末にはなっている。ぐちゃぐちゃと書いてしまったが、結論を言えば面白かった。
主人公・萄子婚約者の刑事・奥田が突然失踪。先輩刑事・韮山の娘で奥田に思いを寄せていた、のぶ子の惨殺体発見され、奥田は容疑者となる。東京オリンピック前後を時代背景に、真実を求め失踪した婚約者をおう萄子を描いたサスペンスの秀作。
萄子があまりにも自由にお金の心配をすることなく、いろいろな場所を行き来するという展開に若干の無理は感じるものの(金持ちすぎる!)、上下巻を一気に読まされるだけの内容はある。(「涙」するかどうかは別にし
おもしろいんです、確かに。
何故勝は何も言わずに失踪しなければならなかったのか、結末が気になってあっという間に読んでしまいました。
それだけに、ラストが残念です。
何故勝は何も言わずに失踪しなければならなかったのか、結末が気になってあっという間に読んでしまいました。
それだけに、ラストが残念です。
事件に巻き込まれた勝は被害者であるけれど、同時に萄子の人生をも狂わせたのは確かです。それならば、萄子が幸せになるのを見届けてから自分の人生をやり直して欲しかった。このような結末になるのならば、せめてラストまでの年月を5~10年以上かけて欲しかったです。



