結婚を間近に控え、幸せの絶頂にあった萄子。だが、婚約者の勝は、1本の電話を
最後に消息を絶ってしまう。一方、勝の上司韮山の娘のぶ子が殺されるという事件が
起こる。現場には、勝の定期入れが落ちていた・・・。
突然起きた不幸。萄子は勝の無実を信じ、目撃情報を元に彼を探し求める。なぜ勝は
逃げ続けるのか?のぶ子を殺したのは彼だったのか?彼を信じたいと思いながらも
揺れ動く萄子の心情が、とてもよく描かれている。だが、萄子が勝にたどり着く過程が
あまりにも長すぎる。もう少し簡潔にテンポよく書いたほうが、最後まで飽きずに
読めると思う。また、読み手をそこまで引っ張るのなら、もう少し盛り上がるラストが
ほしかった。ありふれた2時間もののサスペンスドラマのような結末は、ちょっと期待
はずれだった。
涙 上巻 新潮文庫 の 9-15
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率直に言えば、あまり涙しなかった。
友達にすごく「泣く」「涙する」と散々言われたのですが…
東京オリンピックの前日、婚約者が失踪しそれをどこまでもどこまでも追いかける…
どうも女性のいやらしさみたいなものが節々に見え隠れし、共感できなかった。
途中でもうあきらめればいいのに。しつこいな。とさえ思いました。
ただ、最後でいろいろな誤解がとけてすっきりした感じ。
友達にすごく「泣く」「涙する」と散々言われたのですが…
東京オリンピックの前日、婚約者が失踪しそれをどこまでもどこまでも追いかける…
どうも女性のいやらしさみたいなものが節々に見え隠れし、共感できなかった。
途中でもうあきらめればいいのに。しつこいな。とさえ思いました。
ただ、最後でいろいろな誤解がとけてすっきりした感じ。
作者の年齢を考えると、作者自身も幼かった頃であろうに、
東京オリンピック前後の時事をよく調べてあると感心した。
後半の台風の中での再開のくだりは
大好きなソフィアローレンの映画「ひまわり」を思い出した。
忘れ得ぬ面影を探す主人公。
本人達にはもうどうすることもできない別れ。
小説を読んでこんなに泣いたのは初めてかも。
東京オリンピック前後の時事をよく調べてあると感心した。
後半の台風の中での再開のくだりは
大好きなソフィアローレンの映画「ひまわり」を思い出した。
忘れ得ぬ面影を探す主人公。
本人達にはもうどうすることもできない別れ。
小説を読んでこんなに泣いたのは初めてかも。
東京オリンピック前夜が映し出す、日本の光と影の部分が非常に興味深い。
殺人容疑をかけられ失踪した婚約者の足跡を追い求め、一人全国各地
を駆けずり回る女。その地その地で様々な顔を見せる日本の風景が
とても生々しく、感慨深いものを抱かせられた。
家族に甘え、男に頼るだけだった若いお嬢さんが次第に自我と信念を
持って突き進んでゆく姿は、大きな時代の渦にのみ込まれ流されて
行ってしまうものたちの弱さと一抹の寂しさを浮き彫りにさせている。
ぜひ映画化してもらいたい。主人公・萄子役はぜひあの人で・・・!
殺人容疑をかけられ失踪した婚約者の足跡を追い求め、一人全国各地
を駆けずり回る女。その地その地で様々な顔を見せる日本の風景が
とても生々しく、感慨深いものを抱かせられた。
家族に甘え、男に頼るだけだった若いお嬢さんが次第に自我と信念を
持って突き進んでゆく姿は、大きな時代の渦にのみ込まれ流されて
行ってしまうものたちの弱さと一抹の寂しさを浮き彫りにさせている。
ぜひ映画化してもらいたい。主人公・萄子役はぜひあの人で・・・!
5才で終戦を迎え戦後の混乱期を経験しながらも、裕福な家庭で育った萄子は誇り高く汚れを知らない。そんなお嬢様が、生涯の伴侶に選んだのは無骨な刑事だった。しかし、挙式を数週間後に控えたある秋の日、世間が東京オリンピック開幕を前に沸き返るなか、花婿は謎の失踪を遂げる。
ミステリーでありながら、事件、災害、時事問題など数々の時代を彩る出来事が、サブストーリーとして見事に主人公たちと絡み合う。この1冊まるごとが昭和そのもののようである。
時代を共有した人たちには懐かしいものであるだろう。昭和の晩年しか知らない世代であるが、OLがかつてBGと呼ばれていたことなど興味深く読んだ。
途中「涙」というタイトルに違和感を感じたものの、最後の数ページで思わぬ涙がこぼれ、腑に落ちた。おそらく萄子もあらゆる種類の涙を流したに違いない。
ミステリーでありながら、事件、災害、時事問題など数々の時代を彩る出来事が、サブストーリーとして見事に主人公たちと絡み合う。この1冊まるごとが昭和そのもののようである。
時代を共有した人たちには懐かしいものであるだろう。昭和の晩年しか知らない世代であるが、OLがかつてBGと呼ばれていたことなど興味深く読んだ。
途中「涙」というタイトルに違和感を感じたものの、最後の数ページで思わぬ涙がこぼれ、腑に落ちた。おそらく萄子もあらゆる種類の涙を流したに違いない。



