この作品はホラーサスペンス大賞受賞作だが、
ホラーを求めると、評価は低くなるだろう。
逆に、サスペンスとすれば、1級の作品である。
地味だが、アガサクリスティーの「春にして君を離れ」のような
自分で自分を追い詰めていくという作品である。
文章もこなれ、キャラもきちっと立っているし、とても新人の作品とは思えない。
心理サスペンスがお好きな人には大変お薦めの一編である。
九月が永遠に続けば (新潮文庫)
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’04年「第5回ホラーサスペンス大賞」大賞受賞作。
歴代の大賞受賞作(『そして粛清の扉を』、『リカ』、『人形(ギニョル)』、『裂けた瞳』)がセンセーショナルなものやグロテスクなものが目立ったなかで本書はひとりの高校生の失踪という事件を軸に、その母親の目を通した一人称の静かな心理描写の作品になっている。
そこである女性がすべての事件の中心的な存在として浮かび上がる。彼女自身、痛ましい過去の事件の被害者なのだが、実は周りの人たちの心を知らず知らずに壊してゆく・・・。
読み終わってしまってからが、なんかゾッ〜とする物語である。
歴代の大賞受賞作(『そして粛清の扉を』、『リカ』、『人形(ギニョル)』、『裂けた瞳』)がセンセーショナルなものやグロテスクなものが目立ったなかで本書はひとりの高校生の失踪という事件を軸に、その母親の目を通した一人称の静かな心理描写の作品になっている。
そこである女性がすべての事件の中心的な存在として浮かび上がる。彼女自身、痛ましい過去の事件の被害者なのだが、実は周りの人たちの心を知らず知らずに壊してゆく・・・。
読み終わってしまってからが、なんかゾッ〜とする物語である。
鮮やかな心理描写と意表をつく展開に度肝を抜かれて一気読みしました。
複雑に絡み合う感情からもつれて明かされていく秘密と愛憎劇が美味です。
最終的に読者の想像にまかせるような形で締めくくられており消化不良になったり腑に落ちない点はありますが、読者を引き込む強さと独自性があって面白い。
複雑に絡み合う感情からもつれて明かされていく秘密と愛憎劇が美味です。
最終的に読者の想像にまかせるような形で締めくくられており消化不良になったり腑に落ちない点はありますが、読者を引き込む強さと独自性があって面白い。



