引き込まれて読んだ短編に限って、
「本編に続く」的に終わってしまうパターンが多かったように思います。
巻末の解説にあったように、本作の"予告編"をとっかかりにして、
その先の物語を想像するのが、正しい楽しみ方なのかもしれません。
収録作では、「ある映画の記憶」と「国境の南」が好きです。
図書室の海 (新潮文庫)
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視点がさまざまに切り替わり(「春よ、こい」「ある映画の記憶」「睡蓮」など)、ついていききれないまま読み進めた結果、「えっ?で、どうなったの?」という結末を迎える話が多かった。これは、私がミステリーに読み慣れていないからか?
「六番目の小夜子」を読んだ時に感じたようなゾクゾク感はあまりなかった。この人の作品は長編のほうが好きだなーと分かった一冊だった。
「六番目の小夜子」を読んだ時に感じたようなゾクゾク感はあまりなかった。この人の作品は長編のほうが好きだなーと分かった一冊だった。
恩田陸さんには珍しい短編集……なので、元々掲載されていた雑誌などの傾向がかなり違っていて、一冊の本としての統一性はあまりない。
長編「六番目の小夜子」の番外編である表題作「図書室の海」、「夜のピクニック」の前日譚「ピクニックの準備」も収録されているが、どちらもちょっと消化不良。「ピクニックの準備」は映画のPRとして作られた映像版の方が出来がいいなぁ。
と、文句を言いながらも、他の短編はそれぞれに違った味があってとても楽しめました。好きなのは「茶色の小壜」や「国境の南」のようにホラー色のあるもの。どちらも短いストーリーの間に背中がすっと冷える感触、ピンと背筋が伸びてしまいそうな「恐怖」を瞬間的に感じることができます。ただ、その怖さはどちらも元のスパイスが違っていて、これがまた良く効いている感じがします。
「春よ、こい」はこれもまたある意味「怖い」話ではあるのですが、繰り返される春の風景に恩田陸さんらしい味を感じてしまう作品。
うーん、やっぱりスパイスの効いた料理をそれぞれ摘んだような感じやなぁ。結構好きです、これ。
長編「六番目の小夜子」の番外編である表題作「図書室の海」、「夜のピクニック」の前日譚「ピクニックの準備」も収録されているが、どちらもちょっと消化不良。「ピクニックの準備」は映画のPRとして作られた映像版の方が出来がいいなぁ。
と、文句を言いながらも、他の短編はそれぞれに違った味があってとても楽しめました。好きなのは「茶色の小壜」や「国境の南」のようにホラー色のあるもの。どちらも短いストーリーの間に背中がすっと冷える感触、ピンと背筋が伸びてしまいそうな「恐怖」を瞬間的に感じることができます。ただ、その怖さはどちらも元のスパイスが違っていて、これがまた良く効いている感じがします。
「春よ、こい」はこれもまたある意味「怖い」話ではあるのですが、繰り返される春の風景に恩田陸さんらしい味を感じてしまう作品。
うーん、やっぱりスパイスの効いた料理をそれぞれ摘んだような感じやなぁ。結構好きです、これ。
作者の作品はミステリーの中にもどこかファンタスティックな要素がありますが、この短編集の中の1つ、『イサオ・オサリヴァンを捜して』は少し違った趣があるように感じました。是非とも続きが読みたい!と続編を探してみましたが、まだ発刊されていないんですね。残念。さらに作者のファンになりました。
短編集。
「六番目の小夜子」「夜のピクニック」のサイドストーリーや
SF、ホラー、さまざまに十篇のお話がつめこまれています。
こわいことなんか何も起こらない学園のお話から
犯罪にかかわるお話がいっしょくたになっているのに
すべてのお話に、こわいような、
どこか他のところからぎゅーっと操られ、箱につめられるような
じわじわとした迫力があり、
恩田ワールド全開です。
「六番目の小夜子」「夜のピクニック」のサイドストーリーや
SF、ホラー、さまざまに十篇のお話がつめこまれています。
こわいことなんか何も起こらない学園のお話から
犯罪にかかわるお話がいっしょくたになっているのに
すべてのお話に、こわいような、
どこか他のところからぎゅーっと操られ、箱につめられるような
じわじわとした迫力があり、
恩田ワールド全開です。



