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ライオンハート (新潮文庫)
恩田 陸
価格: ¥660 (税込)

文庫
出版社: 新潮社
発売日: 2004/01
ISBN: 4101234159
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 56507位
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三島由紀夫と恩田陸
 「ロミオとロミオは永遠に」もそうなのだが、この作品の根っこには、三島由紀夫の<夢と生まれ変わり>があるような気が、私はする。三島「豊饒の海」では、体の一部にあるほくろが、輪廻の証拠(であるかのように、と言うべきか)として登場しているが、本作「ライオンハート」では、ハンカチに記された文字が、ほくろの代わりを果たしている。三島と違う点は、いま少し触れたが、三島の場合は、輪廻なんて、ほんとはねえよ、と突っぱねてしまうが、恩田さんの場合は、いや、あるんじゃないの、あるわよ、あるのよ、と言っている点だろう(これは、あくまで、たとえばなしですよ)。確かこの作品で、だったと思うが、斧は断ち切るだけじゃなく、より強く、結びつけることも出来る、確か、そんな言葉を目にした。含蓄があり、美しい言葉だとも思いました。夢を持たせてくれる作品ですね。私は好きです。
恩田ファンとしてはぜひ抑えておきたい一作
これもまた恩田陸の多才さ、多彩さを現す作品だろう。
恩田陸らしい少女漫画のような下敷きと、計算された複線
時間軸の表現の仕方などは絶品。
一気に読ませるスピードは人の人生の儚さを物語るように思える。
「運命」をテーマとする作品は、それこそ掃いて捨てるほどあるが、
本書のように「運命」すらも料理してしまう作品は
そうそうお目にかかれるものではない。
著者の技量と器の広さ、造詣の深さには脱帽させられる。
結末
はじめは、美しい世界に入りこんだようで、丁寧に読めたのですが、
途中、時空の交差にまどろっこしくなりました。
しかし、結末で安心したというか、読んで無駄ではなかったと思い
ました。
リチャード一世の話ではない
ぶっちゃけ、BOOK OFFで安かったから買ってみたのですが、面白かった。
序盤は?マークが沢山出てくるのですが、読み進めるとグイグイ引き込まれ、なぞも判ってくる。
『輪廻転生』は、ファンタジーとしては面白いが、懐疑主義者の端くれとしては・・・
結末に心温まる
何度も出会い、求め合い、けれども別れなければいけない運命に
翻弄されるエリザベスとエドワード。
ふたりの束の間の出会いに胸が締め付けられます。
けれども、それ以上に心揺さぶれるのは、彼女達が何度出会っても
必ず幸せになれない状況にあるにも関わらず
「あなたに会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ。」
と、出会えた喜びを胸に別れること。
必ず、別れなければいけないぐらいなら、出逢わないほうがいい。
そういった安易な思いを凌駕するふたりの強い思いに圧倒されます。

そして、ふたりがこういった運命のいたずらに翻弄されるようになった
始まりのキーワードを持つ女王エリザベス。彼女自身が歴史に翻弄され、
人を信じることができなくなったからこそ、エドワードとの運命の邂逅が
はじまるのだという流れにすんなりと納得することができました。

最後に恩田さんが用意してくれた暖かい結末ににほっとした気持ちで
本を閉じることができました。秋の夜長に暖かい部屋で読み勧めたい本です。



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