「ウェブ進化論」の梅田望夫氏が影響を受けた本として挙げておられたので読んでみました。対談が進むほどに、目からウロコみたいなお話がこともなげに出てくるので驚きでした。
受けた印象としては、小澤征爾氏はおそらく無意識のうちに、物事の一番大切な本質をつかみ取るセンスを持っておられる感じです。
その点、広中平祐氏は学者なので、やや論理的というか意識的というか、考えた末あるいは経験を積んだ末に本質をつかんでおられるという感じでした。
いずれにせよ読み応えは十分。
やわらかな心をもつ―ぼくたちふたりの運・鈍・根 新潮文庫
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本書は世界的に評価を得た2人が、
広く文化・習慣・教育などについて語り合った対談集です。
自身の失敗談も含めて、率直に話されるその言葉はいずれも温かく、
一つの分野で認められる人間の深みを感じました。
特に、対談の中で広中氏が何度か口にする、
「鈍い」という言葉が私には印象的です。
世界的な数学者の「自分は鈍感だから」と言う言葉を
そのまま鵜呑みにすることはできないかも知れませんが、
この『鈍』こそ二人が評価される一因なのではないかと思います。
「鈍い」からこそ一つの物事にとことんまで付き合える。
すぐには理解できないからこそ、長くじっくり考える。
情報の量と速さが重要視される時代だからこそ、心にほど良い鈍感さを持って、
時には立ち止まりゆっくりと考えてみることも必要なのではないでしょうか。
本書を読んでそんなことを考えました。
対談に登場するエピソードのいくつかは、
小澤征爾氏の『ボクの音楽武者修行』と、
広中平祐氏の『生きること 学ぶこと』でも詳しく語られています。
本書を読んだ方にはそちらもお薦めです。
広く文化・習慣・教育などについて語り合った対談集です。
自身の失敗談も含めて、率直に話されるその言葉はいずれも温かく、
一つの分野で認められる人間の深みを感じました。
特に、対談の中で広中氏が何度か口にする、
「鈍い」という言葉が私には印象的です。
世界的な数学者の「自分は鈍感だから」と言う言葉を
そのまま鵜呑みにすることはできないかも知れませんが、
この『鈍』こそ二人が評価される一因なのではないかと思います。
「鈍い」からこそ一つの物事にとことんまで付き合える。
すぐには理解できないからこそ、長くじっくり考える。
情報の量と速さが重要視される時代だからこそ、心にほど良い鈍感さを持って、
時には立ち止まりゆっくりと考えてみることも必要なのではないでしょうか。
本書を読んでそんなことを考えました。
対談に登場するエピソードのいくつかは、
小澤征爾氏の『ボクの音楽武者修行』と、
広中平祐氏の『生きること 学ぶこと』でも詳しく語られています。
本書を読んだ方にはそちらもお薦めです。
「それぞれの分野で世界のトップレベルにあるお二人の対談」として読んでももちろん興味深く、学ぶことは多いのですが、私は違う角度からも面白いと思いました。
お二人の話題は、しばしば「教育」についても触れていますが、子供のうち、若いうちに、どのように学ぶべきか、ということへのヒントが、たくさん出てきます。また、お二人が生涯を通して学んでおられる「姿勢」にも、学ぶところは多いです。
「ゆとり教育」が叫ばれてはいるものの、誰もが手探りをしているような今の日本の学校教育。「なぜ学ぶのか」を子供に明快に答えられる大人は少ないのではないでしょうか。私はいつか息子に「なんでこんなことをただ暗記しなくちゃいけないの?」と聞かれた時にはっきり答える方法を、この本から得ました。20年前の対談ですが、決して古くありません!!
小沢征爾と広中平祐という異色の組み合わせの対談です。この取り合わせがそもそも魅力的です。一角の人物というのは専門外であっても非常に共通項が多く、却ってそのことがシンパシーを呼ぶことがあるようです。この対談はかなり面白いですよ。


