この本に描かれているのは徹底した「懐疑」です。
「戦後民主主義」で素朴に信じられている「理想」、「自由」「平等」「博愛」や「個性」「人道主義」に対する「懐疑」、それが本当に「称賛」に値し、人を「幸福」にするのか、という「疑問」です。
この本を読めば「懐疑」こそ「保守主義」に至る道なのだということが、よく分かると思います。
人間・この劇的なるもの (新潮文庫)
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芝居を、自己表現(というような陳腐な言葉で表現出来るほど“演戯”は浅い言葉ではないが・・・)と読み替えるならば、誰も、「自分」を存分に表現し、体験する事以外に「自由」など・・無い。
それを完全に逸脱して不条理な、生きることから遊離した「自由」を求めるのは、倒錯した精神分裂としか言えない。また、本質的な自分にどうしても相容れぬ何かを無理に「演じて」みても必ず「自分」は叛乱してくる。
「演戯」が上手くなりたいと思う。存分に・・自分を・・それこそ「自由自在」に動かせる「演戯力」を身につけたい。
草葉の陰で、福田恒存は「暴れる・・・演戯を知らぬ若者」をどう眺め、論ずるのであろうか?
それを完全に逸脱して不条理な、生きることから遊離した「自由」を求めるのは、倒錯した精神分裂としか言えない。また、本質的な自分にどうしても相容れぬ何かを無理に「演じて」みても必ず「自分」は叛乱してくる。
「演戯」が上手くなりたいと思う。存分に・・自分を・・それこそ「自由自在」に動かせる「演戯力」を身につけたい。
草葉の陰で、福田恒存は「暴れる・・・演戯を知らぬ若者」をどう眺め、論ずるのであろうか?
個性の尊重、自由に生きることの大切さ・・・・
学校で学んできたこれらの価値観を抱いて
社会に出て行ったはいいものの、
なんだか、社会はそのようにはなっていないようだ。
学んできたことは、単なる「建前」であり、
現実は、厳しいということなのだろうか?
そういうことではなくて、もっと根本から
間違っていた可能性はないだろうか・・・・?
「・・・ひとは自由について語る。・・・
・・・私たちが真に求めているのものは自由ではない。」
それでは何なのか・・・・
必然性とは? 役割りとは?
「自由とは、所詮、奴隷の思想ではないか。」
などなど、刺激的な言葉が満載。
一生かけて読んでいく本であると感じます。
星5つでは、足りません。
学校で学んできたこれらの価値観を抱いて
社会に出て行ったはいいものの、
なんだか、社会はそのようにはなっていないようだ。
学んできたことは、単なる「建前」であり、
現実は、厳しいということなのだろうか?
そういうことではなくて、もっと根本から
間違っていた可能性はないだろうか・・・・?
「・・・ひとは自由について語る。・・・
・・・私たちが真に求めているのものは自由ではない。」
それでは何なのか・・・・
必然性とは? 役割りとは?
「自由とは、所詮、奴隷の思想ではないか。」
などなど、刺激的な言葉が満載。
一生かけて読んでいく本であると感じます。
星5つでは、足りません。
人間というのをいかに理解するか、それには古今東西さまざまな人々によって考えられてきたが、この福田恒存という人物は人間を、まるで、劇場で繰り広げられる演劇の1登場人物として、人間を捉える。
そして、その視点から、人間の悲劇性、宿命性、そして、全体性と部分性へと話を、シェークスピアを題材にしながら、論じていき、そして、最後には(筆者は明言をさけているが)超越性、すなわち神、絶対神へとつながっていく。
なぜ、超越性というのがそれほど大事なのかということ、そして、超越性を追い求めつづけた、福田恒存氏の根本思想がわかる歴史的名著である。
そして、その視点から、人間の悲劇性、宿命性、そして、全体性と部分性へと話を、シェークスピアを題材にしながら、論じていき、そして、最後には(筆者は明言をさけているが)超越性、すなわち神、絶対神へとつながっていく。
なぜ、超越性というのがそれほど大事なのかということ、そして、超越性を追い求めつづけた、福田恒存氏の根本思想がわかる歴史的名著である。
以前、「考える人」で、
坪内祐三さんが福田恆存さんを取り上げたとき、
この本について、書いていました。
すぐに読まねば、と思ったのですが、
書店で捜すぞ、と意気込んだものの、
結局捜せずじまいでした。
それから、幾星霜。
ようやっと手にして、
一気に読んで、
もう少し早く読んでおけばよかった、
と思いました。
香山リカさんが、「30代うつ」という
特異なうつ病(のような人たち)について、
いろいろなところで言及してますが、
その原因のひとつは、おそらくこの本のなかで、
福田さんが指摘している「全体を見てしまう」と、
いうところにあるのではないかと思います。
内田樹さんのいう「下流志向」の一因もあるのでは。。。
とにかく、
若いうちに読むと、なおのことよい本だと思いました。
(40前にして)
坪内祐三さんが福田恆存さんを取り上げたとき、
この本について、書いていました。
すぐに読まねば、と思ったのですが、
書店で捜すぞ、と意気込んだものの、
結局捜せずじまいでした。
それから、幾星霜。
ようやっと手にして、
一気に読んで、
もう少し早く読んでおけばよかった、
と思いました。
香山リカさんが、「30代うつ」という
特異なうつ病(のような人たち)について、
いろいろなところで言及してますが、
その原因のひとつは、おそらくこの本のなかで、
福田さんが指摘している「全体を見てしまう」と、
いうところにあるのではないかと思います。
内田樹さんのいう「下流志向」の一因もあるのでは。。。
とにかく、
若いうちに読むと、なおのことよい本だと思いました。
(40前にして)



