シリーズ1がどこにもなかったから、ここから読み始めた。民俗学へのアプローチが斬新で、納得のできる回答が導き出されている。
クールな女性とそれに翻弄される弟子との対比が面白く、歴史の陰の部分への考察が興味深い。
触身仏―蓮丈那智フィールドファイル〈2〉 (新潮文庫)
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「異端の女性民俗学者」が、現在の事件を解決すると共に民俗学上の謎も解明するという蓮丈那智シリーズ第2弾。
前作ではクールで、完全無欠な印象だった主人公が、今作では
犯罪者の汚名を着せられそうになったり、実際に襲撃されたりしてドタバタに巻き込まれるのが印象深い。
それを、人間性に深みが増したと捉えるのか(解説はこの立場で書かれている)、クールなイメージが崩れて蓮丈那智の魅力が薄れたと捉えるのかは、これはもう読者の好みによらざるを得ない。
ちなみに評者は前者で、主人公以外のキャラの設定もより細かくなったこともあって、前作よりも本作の方が数段面白いと思った。
逆に前作のような蓮丈那智が好きな読者は、本作では少し残念な思いをするかもしれない。
前作が気に入った人はとりあえず読んでみる価値はあると思う。
前作ではクールで、完全無欠な印象だった主人公が、今作では
犯罪者の汚名を着せられそうになったり、実際に襲撃されたりしてドタバタに巻き込まれるのが印象深い。
それを、人間性に深みが増したと捉えるのか(解説はこの立場で書かれている)、クールなイメージが崩れて蓮丈那智の魅力が薄れたと捉えるのかは、これはもう読者の好みによらざるを得ない。
ちなみに評者は前者で、主人公以外のキャラの設定もより細かくなったこともあって、前作よりも本作の方が数段面白いと思った。
逆に前作のような蓮丈那智が好きな読者は、本作では少し残念な思いをするかもしれない。
前作が気に入った人はとりあえず読んでみる価値はあると思う。
2002年に出た単行本の文庫化。
民俗学とミステリの融合をはかっている本シリーズだが、第二作ではむしろ大学や学問世界における人間関係のドロドロした部分に焦点が当てられている。民俗学の世界のことは良く知らないが、いかにもありそうなことだ。読んでいて恐ろしくなった。
このシリーズは、どの話も暗い情念が渦巻き、しょっちゅう主人公が危機的状況に陥るため、読んでいて緊張を強いられるのが特徴だ。しかも、結末でほっとさせてくれるわけでもないし。
寝る前とかに読むのは避けた方が良い。
民俗学とミステリの融合をはかっている本シリーズだが、第二作ではむしろ大学や学問世界における人間関係のドロドロした部分に焦点が当てられている。民俗学の世界のことは良く知らないが、いかにもありそうなことだ。読んでいて恐ろしくなった。
このシリーズは、どの話も暗い情念が渦巻き、しょっちゅう主人公が危機的状況に陥るため、読んでいて緊張を強いられるのが特徴だ。しかも、結末でほっとさせてくれるわけでもないし。
寝る前とかに読むのは避けた方が良い。
「凶笑面」に比べると民俗学と事件との間の解離が広がり、怜悧なロジックが影を潜めた印象があります。蓮丈先生も怪我をしたり犯人に陥れられたり。ちょっとドタバタしてしまったな、という印象です。解説では人間味云々と持ち上げていますが、蓮丈シリーズはあくまでもクールであって欲しかった思います。
文章が読みやすいので、へえ~、と流されてしまいそうになるけど、これしかない!的に蓮丈那智が導きだす結論が、他にも選択肢はあるだろーと思わずにはいられないところが、シャーロックホームズ的とも言える(笑)。それに「異端の民族学者」だから、ある程度は許されるのかなぁと思うけど、考古学上の自分の説を、あまりにも断定的に言うところが、それはないだろ~と思わずにはいられず、本筋とは関係ないところで読後感がすっきりしない。逆に考古学好きな人にキビシイかも。



