島田雅彦のデビュー作。
僕が生まれる2年前に刊行された作品です。
タイトルに「サヨク」なんて言葉が入っているから難しい思想小説と思いきや、そんな小説とは180度異なる大学生が主人公の青春恋愛小説です。
83年に書かれた小説とは思えないほど新鮮で、面白く、新しい小説でした。
村上龍『69』にも通ずるものがあるんだけど、結局学生時代の男ってのは、いや、生涯を通してかもしれないが、「いかに女にもてるか」ってことを考え続ける。
『69』でバリケード封鎖するのも、『優しいサヨク〜』でサヨク活動に戸惑うのも、そんな思想やら政治やらよりも、大切な「女」がいるからだ。
これは間違いない。
そこらへんにのさばる「純愛小説」なんてものより、これらを描ける小説は、よっぽど「純愛」なのだ。男なんてそんな生き物なのだ。
島田雅彦はまだ2冊目だが、彼の文章は非常に心地よい。
音楽のようだ。テンポがあるし、軽やかで、美しい。
優しいサヨクのための嬉遊曲 (新潮文庫)
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僕はこの小説を「妄想恋愛小説」として読みました。最高ですね。
読んでみようかどうか迷っている方は、「サヨク」という言葉が
タイトルにもあるので、難しい小説なのかなと思って迷っている
のだとしたら、それはぜんぜん違うのでぜひ読んで見てください。
今の時代に読んでもまったく違和感のない小説だし、最高に面白く、
笑えて、切ない恋愛小説です。しかも主人公の「妄想」度が高くて
とてもキュートです。
この作品は島田さんのデビュー作です。
この『優しいサヨクのための嬉遊曲』という小説の文体やプロットも
含め、僕の勝手な意見ではあるけれど、今流行りつつある森見さん
などの「妄想恋愛小説」に繋がるものがあると思います。
本当に面白いです。マジで。
読んでみようかどうか迷っている方は、「サヨク」という言葉が
タイトルにもあるので、難しい小説なのかなと思って迷っている
のだとしたら、それはぜんぜん違うのでぜひ読んで見てください。
今の時代に読んでもまったく違和感のない小説だし、最高に面白く、
笑えて、切ない恋愛小説です。しかも主人公の「妄想」度が高くて
とてもキュートです。
この作品は島田さんのデビュー作です。
この『優しいサヨクのための嬉遊曲』という小説の文体やプロットも
含め、僕の勝手な意見ではあるけれど、今流行りつつある森見さん
などの「妄想恋愛小説」に繋がるものがあると思います。
本当に面白いです。マジで。
島田雅彦デビュー作。
サヨク活動にも、恋にも少し距離をおいてかかわる千鳥に、
20年前の小説なのに、この時代にも通じる雰囲気を感じ、
純粋に共感を覚える。
サヨク活動にも、恋にも少し距離をおいてかかわる千鳥に、
20年前の小説なのに、この時代にも通じる雰囲気を感じ、
純粋に共感を覚える。
自分の行動を、はすに構えながら冷静に見つめる千鳥。
千鳥の行動、描写のそこかしこにナイーブな心理描写が見
られる。
実力作家のデビュー作だけに、さすがに光るものを感じる。
この小説の第一印象は、タイトルがいい!「優しい」「サヨク」「喜遊曲」はヤ行とサ行しか使われていない。そして「サヨク」「喜遊曲」は韻を踏んでいます。ヤ行とサ行の組み合わせっていうのはとても優しい感じがして、話の内容や登場人物たちは全てこのタイトルに収斂されているような心地よさ。オペラ好きの作家ならではの音感とリズム。何を読もうかなと迷った時はタイトルで選ぶ。という人はとても多いです。
サヨクでも多弁じゃなくて、恋愛しても甘ったるくない。主人公の、「気がついたら超然としていた」みたいな態度がさりげなく現れてくるさまに好感。島田雅彦もこんな人だったのだろうかと安易に想像してみる。



