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死にゆく妻との旅路 (新潮文庫)
清水 久典
価格: ¥380 (税込)

文庫
出版社: 新潮社
発売日: 2003/08
ISBN: 4101186219
おすすめ度:4.5
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大切な気持ち
病に冒された妻と、旅を続ける話。

死にそうな妻を車で旅に連れ出すなんて、正しいとはいえないかもしれません。
でも、「一緒にいたい」と願う妻を、どうしても病院に入れることができない。

他人から見たら、馬鹿なことかもしれません。いけないことかもしれません。
それでも、この著者を責める気にはなりません。

「一緒にいたい」という妻の気持ちが、すごく大切なことに思えます。
長年寂しい思いをした妻の、率直な気持ちなんだと思います。

そんな妻の気持ちをくんだ夫を責める気にはなりません。

正しいか正しくないか、と言うと正しくないかもしれない。
でも、そんな次元の問題ではないのだと思います。
伴侶を看取るとは
借金から逃げ、妻のガンに対しても淡い希望を持ち、
精神的重圧に追いつめられ必死で逃亡するかのように全国逃避をする。
死にゆく妻との、絶望と希望が背中合わせになった旅。
すれ違いの多かった夫婦は、最後の最後で絆を深めた。
文章がシンプルなので、
著者や奥さんの深い思いを理解するには、想像力を働かせる必要がある。
涙なくしては・・
癌により、余命あとわずかと宣告された妻。「いっしょにいたい」。その思いの強さから、病院へは行かず、夫婦で日本各地を旅して回る。愛車「ボンゴ」に乗って、行く先々で職安を訪ね、必要な洋服も買い、風呂や洗濯も工夫し、あくまで前向きな旅であるが、病魔は容赦なく攻め寄ってきた。

夫婦の絆は最後まで温かくて強く、それがあるからこそ、夫が、現在、親族や孫と平穏に生活できているのであろう。妻も天国で、夫の人生を微笑んで見守っているに違いない。
元気なうちに、、読んでみて。
奥さんに病気が見つかった。でも病院に入院したくない。
(お金ないし、会えなくなるから、、)

それで、夜逃げしながら、いろいろ回って、、、最後は、
死んじゃって、捕まった話。(入院させなかったから。)

実話らしいです。


僕は、母が亡くなる前(家で介護していたとき)に
この本を読みました。

あと何ヶ月かで死ぬ。。
ちょうどこの話の奥さんと同じくらいのときだったので、
読んでて泣きました。

で、読み終わって、もっと思い出つくりというか、
なんかしていかないといかんな〜。と思いました。

「奥さんは、大事にしないと、いかんです。」

著者さん。。ありがとう。
至誠の人
世間的に見たら愚かな行為かもしれないし、少なくとも非常識だとは思います。
でも、誰しも逃げたしたくなる、避けられない身内の死に、逃げることなくずっと同伴し寄り添った作者の方には畏敬の気持ちが湧いてきます。
想像にすぎませんが、どれほどに辛く、切なく、苦しかったことでしょうか。
多くの夫婦の死別に立ち会ってきましたが、これほど奥様の存在自体を引き受けた方は見た事がありません。ただ頭が下がるばかりです。
病院にいったとして、鎮痛剤を使えば痛みは取れますが、寂しさや心の癒しは必ずしも得られるわけではありませんから。この旅を選ばれたのは奥様にとっては幸せだったのではないでしょうか。
私自身のかかわり方をふりかえり、申し訳なく感じました。
墓前に見える事はかないませんが祈りを捧げさせていただきます。



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