田舎町に住む少年の1年生から6年生まで自分の心の変化。周りの環境を細かく描きっきた作品。
淡々としたストーリーでこの作品は進んでいる。
最初は退屈に感じたが徐々に本を読むスピードが上がっていってしまう。
まるで人生のよう。
はかない人生を感じた時、読み返して踏ん張っていきたい。
しろばんば (新潮文庫)
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ストーリーは、ということになると、そんなものは言うほどないし、それほどころか大きな事件すら起こるわけでは
ないし、昔の話だし、田舎の話だし、出てくるのはほとんどばばあと子供だし、文章に特にきらめくものがあるわけ
でもないし、文学的に深みにあるものではないし、著者の代表作としてこれを挙げるのも井上さんにかわいそうな気
がするし。
なのに、いい。
だから、いい。のかもしれない。
刺激を求める人には勧めなくてもいいかもしれない。
これを読んでいるからと言って、「センスがいい」ということには絶対ならないだろう。
が、読んでいないあなた、読んでから話をしましょう。
ないし、昔の話だし、田舎の話だし、出てくるのはほとんどばばあと子供だし、文章に特にきらめくものがあるわけ
でもないし、文学的に深みにあるものではないし、著者の代表作としてこれを挙げるのも井上さんにかわいそうな気
がするし。
なのに、いい。
だから、いい。のかもしれない。
刺激を求める人には勧めなくてもいいかもしれない。
これを読んでいるからと言って、「センスがいい」ということには絶対ならないだろう。
が、読んでいないあなた、読んでから話をしましょう。
「しろばんば」は井上靖氏の代表的な作品。私は子供の頃初めて読んで以来、もう何度となく読み返してきた。
「小説を読む」というより、おぬい婆さんやさき子、蘭子といった小説の中の人たちに、
「会いに行く」という感覚のほうが強い。
井上靖氏の作品は、どれも人物の会話に個性とユーモアがあって、生きているような生活感や情緒がある。
人の匂いや温もりに、小説の中の人物であることも忘れて懐かしさを感じてしまう。
主人公・洪作の家族の間には、色々な「大人の事情」があり、その関係も少々ギクシャク。
育ての親のおぬい婆さんと、実の母や叔母のさき子は互いに悪口を言い合って、
幼い洪作を右往左往させることもしばしばだった。
が、彼らは互いにその「いがみ相手」がいなくなった後は、決して悪口を言わない。
「母が、亡くなったおぬい婆さんの悪口を言わず、洪作は嬉しくなった」
というシーンには、読んでいるこちらも一緒に嬉しくなってしまう。
知らない間に洪作と同じぐらいおぬい婆さんに愛情を感じていたことに気づかされ、
また、母にもおぬい婆さんに対する感謝と、潜在的な愛情があることにホッとするのだ。
洪作は成長するに従い「世の中には憂きことが多い」と気づきはじめるが、決して退廃するわけでもない。
それは、根底にある人間の愛情を、彼が感じてきたからではないだろうか。
この小説の最大の良さは、人に対して温かく、ポジティブであるという点。
井上靖氏の文体は飾りなくシンプルだが、それゆえ、淡く広がるような感動を与えてくれる。
「小説を読む」というより、おぬい婆さんやさき子、蘭子といった小説の中の人たちに、
「会いに行く」という感覚のほうが強い。
井上靖氏の作品は、どれも人物の会話に個性とユーモアがあって、生きているような生活感や情緒がある。
人の匂いや温もりに、小説の中の人物であることも忘れて懐かしさを感じてしまう。
主人公・洪作の家族の間には、色々な「大人の事情」があり、その関係も少々ギクシャク。
育ての親のおぬい婆さんと、実の母や叔母のさき子は互いに悪口を言い合って、
幼い洪作を右往左往させることもしばしばだった。
が、彼らは互いにその「いがみ相手」がいなくなった後は、決して悪口を言わない。
「母が、亡くなったおぬい婆さんの悪口を言わず、洪作は嬉しくなった」
というシーンには、読んでいるこちらも一緒に嬉しくなってしまう。
知らない間に洪作と同じぐらいおぬい婆さんに愛情を感じていたことに気づかされ、
また、母にもおぬい婆さんに対する感謝と、潜在的な愛情があることにホッとするのだ。
洪作は成長するに従い「世の中には憂きことが多い」と気づきはじめるが、決して退廃するわけでもない。
それは、根底にある人間の愛情を、彼が感じてきたからではないだろうか。
この小説の最大の良さは、人に対して温かく、ポジティブであるという点。
井上靖氏の文体は飾りなくシンプルだが、それゆえ、淡く広がるような感動を与えてくれる。
耕ちゃんとおぬい婆さん。
片田舎の土蔵に二人暮らし。
近所にはおぬい婆さんを妾にしていた男の本妻
とその家族が暮らす。
本妻の孫の一人が、おぬい婆さんの養女で、
耕ちゃんの母親だ。
母親とその夫や他の子は遠く離れた都会で
暮らしている。
耕ちゃんとおぬい婆さんに、血縁関係は無い。
しかし、耕ちゃんはおぬい婆さんを慕う。
おぬい婆さんは、耕ちゃんを目の中に入れても
痛くないほどかわいがる。
片田舎の土蔵に二人暮らし。
近所にはおぬい婆さんを妾にしていた男の本妻
とその家族が暮らす。
本妻の孫の一人が、おぬい婆さんの養女で、
耕ちゃんの母親だ。
母親とその夫や他の子は遠く離れた都会で
暮らしている。
耕ちゃんとおぬい婆さんに、血縁関係は無い。
しかし、耕ちゃんはおぬい婆さんを慕う。
おぬい婆さんは、耕ちゃんを目の中に入れても
痛くないほどかわいがる。
同じ村の子供が神隠しにあったり、耕ちゃんの成績が
一番でなかったと、おぬい婆さんが、先生の家に怒鳴り
こんだり、耕ちゃんは友達とお風呂に行ったり・・・
中でも、耕ちゃんの母親が暮らす都会へ、
おぬい婆さんと耕ちゃんが出かけていく部分が、
私は好きだ。
小さな田舎から、都会へ行くドキドキする気持ち。
耕ちゃんの目を通して、一緒にドキドキしたり、
大人達の世界をかいま見たり。
疑似体験しながら、また自分自身の幼い頃の
記憶を思い重ねながら、夏の夜にじっくり読みたい
一冊である。
特にストーリーの展開もなく、ただ事件がいくつかありいろんなことを通して成長していく耕ちゃの物語…。しかし!この物語には不思議な力があります。それは、人を落ち着かせる力と自分について考えさせる力です。せかせかしているときも、興奮しているときもこれを読めば次第に心が落ち着きます。そして読んでいる内にだんだん自分とこうちゃを比較しています。そして、この本には大体のタイプの人間が出てきます。あっ この人はあいつに似た性格だ とか考えているとなんか良い感じになってきます。この本を読んで中1の僕も結構成長したと思います。耕ちゃといっしょに自分も成長できて、心も落ち着いて、ものを見る目も変わって…。1回読むだけで2つも3つも得をするこの本をぜひ皆さんも読んでください!


