面白い!
素敵な作品に出逢いました。
この著者の作品ははじめて読んだのだけど、一人称の心情描写がすごく巧みだ。
かっこよさげな仰々しい言葉を並べるんじゃなくて、すごくすごくシンプルな言葉で、でも微妙な感情を表してくれる。
なんだか文庫版解説の重松清氏の意見と全面的に重なってしまうのだけれど、こういうストーリーの中で説教臭く「親子の絆」やらなんやらを持ち出してこないところがすごく好き。
子供には親が必要だ、とか、親子とはこういうものだ、なんて言われるとなんだか反感を覚えてしまうけど、こんなふうに言葉に出せないもどかしさを描かれると、すごく共感してしまうのだ。
微妙な年頃の女の子と、情けないお父さんの二人のつながりも、だんだんと変わっていく二人の関係も素敵。
僕も父と娘の物語を書いてみたい、と思った。
キッドナップ・ツアー (新潮文庫)
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というのも、初めて読んだ角田さんの「しあわせのねだん」に
好感をもち、「おやすみ、こわい夢をみないように」で
ちょっとがっかりしていたので恐れながらの3冊目が
すんなり染み込んできたからである。
「夏休みの第一日目、私はユウカイされた。」
という一文から始まるこの小説。
お父さんに対して、イライラするし見ていてもどかしいし、
自分の気持ちと裏腹のことをいってみたりするハルと
ハルがなんで不機嫌なのか、なんでイライラしてるのか
わからなくてまたおろおろしてしまう不器用な父親。
どっちの気持ちも「あー、わかる」とうなってしまう。
いい旦那であることと、いい父親であることは、
また別のことなんだろうなあと思う。
ハルにとっては間違いなくいい父親に昇格しただろうが、
これが夫だとしたらちょっとやっぱりめんどくさい。
だけど願わくば、子どもに好かれる父親が増えてほしいなあと思う。
子どもが親を殺したりする、こんな時代だから特に。
最初のうちのぎこちないハルから、
ハルが5年生だと知ったときは少し驚いたが、
次第にきつくなる口調から、そんな一面もあるのか!と思った。
ハルも、この旅を通して大きく成長したんだろうな。
もう一度、子どもの頃の夏休みを体験したくなる1冊。
好感をもち、「おやすみ、こわい夢をみないように」で
ちょっとがっかりしていたので恐れながらの3冊目が
すんなり染み込んできたからである。
「夏休みの第一日目、私はユウカイされた。」
という一文から始まるこの小説。
お父さんに対して、イライラするし見ていてもどかしいし、
自分の気持ちと裏腹のことをいってみたりするハルと
ハルがなんで不機嫌なのか、なんでイライラしてるのか
わからなくてまたおろおろしてしまう不器用な父親。
どっちの気持ちも「あー、わかる」とうなってしまう。
いい旦那であることと、いい父親であることは、
また別のことなんだろうなあと思う。
ハルにとっては間違いなくいい父親に昇格しただろうが、
これが夫だとしたらちょっとやっぱりめんどくさい。
だけど願わくば、子どもに好かれる父親が増えてほしいなあと思う。
子どもが親を殺したりする、こんな時代だから特に。
最初のうちのぎこちないハルから、
ハルが5年生だと知ったときは少し驚いたが、
次第にきつくなる口調から、そんな一面もあるのか!と思った。
ハルも、この旅を通して大きく成長したんだろうな。
もう一度、子どもの頃の夏休みを体験したくなる1冊。
この作品は、文頭「夏休みの第一日目、私はユウカイされた」と衝撃的に始まります。でも主人公を誘拐(?)したのは実の父だということがとても面白い物語です。この設定で一気に角田ワールドに引き込まれます。私が心に残った文は「私は、あそこに立っているいつまでも馬鹿みたいに手を振り続けている男が大好きだと思った。見知らぬ人と変わりなくても、心の中でそのことを確認してから私は大きく息を吸い込み角を曲がった。」というところ。本当はとても尊敬できるたくましい父だったんだと初めて主人公は心の中で思ったんだろうな。児童文学の名作です。
実父に誘拐される女の子の話なんだけど、
テーマのインパクトに比べてストーリーが弱い。
狙っているところが読めちゃう。
テーマのインパクトに比べてストーリーが弱い。
狙っているところが読めちゃう。
キッドナップというからには、誘拐に絡んだストーリー中心の物語だと思いましたが、起承転結で言えば、起承の部分しか無いようなストーリで、読後感に物足りなさを感じました。
ただ、私みたいに、作者の作品が初めてで、他作品を読んでいない者の、言い分かもしれません。解説にもありますが、この作品は、ストーリーは、重要でなく、娘の内心と言葉であらわす表現のギャップ。父親の内心とすっとぼけた行動でしか表現できないギャップ。その親子間の思いと葛藤が、読みどころとなっています。
幼稚園や小学生にころに、妙にやさしくきれいなお姉さんに可愛がってもらったり、そのときにしか出会わなかった子と仲良く遊んだ断片的な記憶が、私には鮮やかに残っていますが、それが、どういう関係の人で、どこだったのか?未だにわかりません。・・・なんて、ことを思い出させてくれた作品でした。
ただ、私みたいに、作者の作品が初めてで、他作品を読んでいない者の、言い分かもしれません。解説にもありますが、この作品は、ストーリーは、重要でなく、娘の内心と言葉であらわす表現のギャップ。父親の内心とすっとぼけた行動でしか表現できないギャップ。その親子間の思いと葛藤が、読みどころとなっています。
幼稚園や小学生にころに、妙にやさしくきれいなお姉さんに可愛がってもらったり、そのときにしか出会わなかった子と仲良く遊んだ断片的な記憶が、私には鮮やかに残っていますが、それが、どういう関係の人で、どこだったのか?未だにわかりません。・・・なんて、ことを思い出させてくれた作品でした。



