文豪ナビ 夏目漱石 (新潮文庫)
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やまだかって、このような解説本は日本にはなかったのではないだろうか。私の中・高校生時代にこのような解説本があれば、もう少し国語の時間が面白くなっていたかもしれない。漱石は、日本人であればなんらかの形で作品の何冊かは目にしていると思う。「坊っちゃん」あたりから入っていって、「猫」に辿り着くかもしれないし、順番どおり「三四郎」⇒「それから」⇒「門」と来て、「彼岸過迄」⇒「行人」⇒「こころ」と道なりに進んでゆく方法。いろいろな人が、いろいろな漱石像を展開しているのが面白いし嬉しいし。それなりに、自己流で読んでいけるのがこれまた楽しいし。
文豪と言われる作家の作品は難しそうだし堅苦しそう…と思う人のために、気楽に読むための入門書という意図はとてもいいと思うのですが。
親しみやすさと安っぽさは違うと思います。
『それから』の主人公・代助は親のすねかじりで、仕事もしない「高等遊民」。すなわち、「フリーター」ですらないプータロー。
……この例えを読んで腹を立てるか大笑いするか。おまけに三千代は「元カノジョ」。
なまじ作品を読んで、漱石作品が好きになってからこの本を読むと軽く気持ちが乱れます。
漱石なんて興味ないけど調べなくてはいけないし、という学生さんなどにはいいかもしれません。
親しみやすさと安っぽさは違うと思います。
『それから』の主人公・代助は親のすねかじりで、仕事もしない「高等遊民」。すなわち、「フリーター」ですらないプータロー。
……この例えを読んで腹を立てるか大笑いするか。おまけに三千代は「元カノジョ」。
なまじ作品を読んで、漱石作品が好きになってからこの本を読むと軽く気持ちが乱れます。
漱石なんて興味ないけど調べなくてはいけないし、という学生さんなどにはいいかもしれません。
何人かの著者が分担執筆しているが、それぞれ個性が出ていて面白い。
本の中で三浦しをんさんも書いているように、
確かに「文豪」なんて言われるとっつきづらさを感じるが、
この本を読むと漱石が意外と身近に感じられる。
文庫でページ数が少なく、価格も400円と手ごろなため、
とても敷居の低い入門書だと思う。
本の中で三浦しをんさんも書いているように、
確かに「文豪」なんて言われるとっつきづらさを感じるが、
この本を読むと漱石が意外と身近に感じられる。
文庫でページ数が少なく、価格も400円と手ごろなため、
とても敷居の低い入門書だと思う。
漱石の入門書ということだけど、ひとつ気になるところが…。
P28の「草枕」に関する記述、
『主人公は那美という風変わりな女性…』などと書かれてあるが、これは大いなる勘違い。
主人公は「余」です。
那美という女性はただの傍役。
主人公「余」にとっては素材にすぎません。
また、この本では 那美が『歯をくいしばって』がんばるように書いてあるが、
…この文章を書いた方は「草枕」を全部読んでいないか、あるいは極端に読解力に欠けた人なのでしょう。
この本の主題とは全く違うことが書いてあって驚きました。
名作「草枕」をこれほどまでにいいかげんに紹介したものは初めて見ました。
P28の「草枕」に関する記述、
『主人公は那美という風変わりな女性…』などと書かれてあるが、これは大いなる勘違い。
主人公は「余」です。
那美という女性はただの傍役。
主人公「余」にとっては素材にすぎません。
また、この本では 那美が『歯をくいしばって』がんばるように書いてあるが、
…この文章を書いた方は「草枕」を全部読んでいないか、あるいは極端に読解力に欠けた人なのでしょう。
この本の主題とは全く違うことが書いてあって驚きました。
名作「草枕」をこれほどまでにいいかげんに紹介したものは初めて見ました。
高校生で必ず読まされたのが漱石の「こころ」
私は文庫本を1冊与えられて読んだのを覚えている。
そして今、生徒達にどんな本?と聞かれ、必死に伝えたところ、「あぁ、三角関係の話ね」でまとめられて、愕然としたことが。
私は文庫本を1冊与えられて読んだのを覚えている。
そして今、生徒達にどんな本?と聞かれ、必死に伝えたところ、「あぁ、三角関係の話ね」でまとめられて、愕然としたことが。
考えてみたらこれだけ有名な文豪作家なのに、私は「こころ」「我輩は猫である」「ぼっちゃん」くらいしか知らなかった。読んだことがなかったのだ。
いつかは・・・と思いつつ、先延ばしだった。
そう、この本を見つけたとき、「これだ!」と思った。
これがあれば漱石の未読の作品の流れがわかる。それだけじゃない。北村薫、齋藤孝などらの解説を読むことで、漱石の味わい方、漱石の人となり(教科書や学校じゃ教えてくれない)などまでがこの上なく身近に感じられるようになる。
これ1冊で数冊分の濃さ。ありがたい。



