どの短編も素晴らしいが、特に気になるのが、
太宰の最後の作品と言われる『グッド・バイ』。
ユーモアあふれる鋭い描写で、読者を小説世界に引き込んでいく。
ページから登場人物たちの息づかいが聴こえてきそう。
この短編は残念ながら未完。
どうしても続きが読みたい。悔しい。
グッド・バイ (新潮文庫)
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人間失格が非常におもしろかったので、別の太宰の作品も読んでみようと思って買った。
太宰は人間の光と影の部分をかなり敏感に捉えていると感じる。
「走れメロス」のように友情、信頼という人間のすばらしい部分、そして「人間失格」で描いた失望、欺きという人間の愚かさ。
この短編小説集には戦後の日本で多くのものを失いながらも、生きていこうとする人間の姿が光と影を交えて描かれている。途中、戦争に対する太宰自身の考えととれるストレートな表現(ex.日本は無条件降伏をした。私はただ恥ずかしかった。ものも言えないくらいに恥ずかしかった)も垣間見えて興味深い。
太宰は人間の光と影の部分をかなり敏感に捉えていると感じる。
「走れメロス」のように友情、信頼という人間のすばらしい部分、そして「人間失格」で描いた失望、欺きという人間の愚かさ。
この短編小説集には戦後の日本で多くのものを失いながらも、生きていこうとする人間の姿が光と影を交えて描かれている。途中、戦争に対する太宰自身の考えととれるストレートな表現(ex.日本は無条件降伏をした。私はただ恥ずかしかった。ものも言えないくらいに恥ずかしかった)も垣間見えて興味深い。
遺作でタイトルが「グッド・バイ」となると、どうしても「この世のみなさん、グッド・バイ」と思いがちですが、そうではなく、この作品はある男が付き合ってた十人の女と一人ずつ「グッド・バイ」していく話なのです。一説によると、太宰は昭和23年6月の段階では自殺する気などなかったとされています。太宰は不倫相手の山崎富栄と別れたくて心中をわざと失敗して気まずい空気を作ることで別れようとしたけど、山崎富栄が「しっかりした人」だったために心中が成功してしまった(おかしな言い方ですが)というのです。その根拠として、死にに行ったはずなのに「グッド・バイ」の続きを書く気まんまんだったということ、そしてこの「グッド・バイ」で最初に主人公が別れる女性が心中相手の山崎富栄そっくりな人物であることなどが挙げられているのです。このようにいわくつきの作品なのですが、太宰としては「パンドラの匣」以来二年ぶりの明るい小説で、文体にも戦前の明るい作品に見られたテンポの良さが復活し、自殺のために未完に終ったことが悔やまれるほどの素晴らしい仕上がりになっています。また、この作品集には「グッド・バイ」の他に「男女同権」「十五年間」など太宰の戦後観を知る上で重要な15の短編が収められています。
太宰といえば、当然「斜陽」「人間失格」が君臨していると言えるのですが(もちろん強くお薦め)、
意外に見逃されているのが、この「グッド・バイ」ではないかと思います。
実はこれこそが太宰の本質的な一冊、と言っても過言ではないのでは?
意外に見逃されているのが、この「グッド・バイ」ではないかと思います。
実はこれこそが太宰の本質的な一冊、と言っても過言ではないのでは?
とにかく読んでみて絶対に損はない一冊です。
だいぶ時間が経ってるはずなのに生々しいのはなぜ・・
会ったことないんだけど隣にいるような気持ちになるのはなぜ・・
なぜだなぜだなぜだなぜだなぜだ、そんなところがそう引き込まれる
『グッド・バイ』の押入れの場面が、私はすき
会ったことないんだけど隣にいるような気持ちになるのはなぜ・・
なぜだなぜだなぜだなぜだなぜだ、そんなところがそう引き込まれる
『グッド・バイ』の押入れの場面が、私はすき



