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そのときは彼によろしく (小学館文庫)
市川 拓司
価格: ¥690 (税込)

文庫
出版社: 小学館
発売日: 2007/04/06
ISBN: 4094081607
おすすめ度:4.5
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愛のバイブル
男女の間で本当に愛し合える相手はこの世でただひとりしかいないという。その人が愛し合うべき第一番目の相手だ。しかし、誰もが、一番目の相手と巡り合えるとは限らない。多くの人が二番目の人ならまだしも、もっと結ばれるべきでなかった相手と結婚し、一緒に暮らしている。そこから世界の最大の不幸と諸悪が生まれていると言えなくもない(ドメスティック・バイオレンス、子供の不良化、いじめ、人類愛の欠如など)。
本編は、一番目どうしの愛を描いた純愛物語。主人公ふたりの恋愛を中心に、三人の友人たちの厚い友情と、多くの人たちの大きな人間愛が描かれる。主人公二人の愛は、とてもスピリチュアルだ。男女の愛であるから当然フィジカルナ面は不可欠であるけれど、フィジカルな愛は、スピリチュアルな愛と一体になっている。自分のことよりひたすら相手のことを思いやる。
そのような愛は広く大きな愛につながる。主人公智史のお父さんは息子にいう、「いいものを食べられるようになんかならなくたっていい。金のかかった身なりなど必要ない。いつも清潔にしていればいい。ひとを喜ばせるような仕事をしなさい。いつも優しくありなさい。」(470頁)と。だから、愛し合う夫婦の子供に悪い子は生まれない。
作者は、汚濁に満ちた今の世のなかで、本当の愛のありかたを主張している。霊界の記述について異論があるが、作者は霊の存在を信じている。神秘主義あるいはスピリチュアリズムの作家に通底するものだ。唯物的価値観の人と相容れないのはやむをえないだろう。


読後が…
ちょっと現実ではないような、そんな物語。
だからと言って取っつきにくいとかそんなことは全くない。
話の全てが、最後の場面のためにあったような気がします。

あー、でも読み終わったらちょっと(いい意味で)鬱になったかもw
確かに現実離れしているが
「不思議な出来事」や「不思議な病気」でストーリーを動かしていくのが、市川拓司ワールド。それをどう思うかで評価が分かれるだろう。僕個人としては、市川拓司の作品は好きであり、すべて読んでいる。市川拓司が紡ぎ出す文章は、いつも繊細で美しい。ハッピーエンドでないことが多いけれど、それでも、読み終わった後、心に何とも言えない温かい気持ちが広がる。この作品も穏やかな余韻にひたれる作品である。市川拓司の作品には、いつもひたむきな愛がある。確かにどの作品にも現実離れした部分はあるが、それを差し引いてもやはり一読の価値はあると思う。
妙に現実味のあるファンタジー・・・
市川拓司の作品って常にファンタジーに溢れてる童話みたいなところがあると思う!!最初は説明みたいなのが多くて正直退屈なんだけど読み進めていくうちにたくさんのエピソードがいつの間にかパズルのように埋まっていって話の中に途中からかなり入ってしまいます(ノ><)ノ
不器用ながらに真っすぐに誰かをおもったり優しくしたりするから心があったかーくなります('∀`●)
タイトルの意味も最後にやっとわかってスッキリ☆☆
家族愛や一途な恋に二度泣いてしまいました(;_;)

映画わ見てないけどエピソードがたくさんすぎるから本から入ってみたらいいかも☆(●'艸`)*'
うまい棒よ永遠に...
ゆったりとした時間を流れる小説だけあって、1場面、1場面が長いですし、あんまり変化を求めるのも危険かも。と思いますが、やはり徐々に徐々に智史という人間の深みだとかカリンの人間性みたいなのが、わかってきてよかったです。過去と未来を行き来する形のこの物語。だからといってタイムマシーンとかこうじ機とかではなく、回想です。ファンタジーとありますが、ファンタジーを感じさせてくれるのはラストの方で、ほとんどは29歳の二人を軸にした、青春群像小説。ずっとまっていれば、必ず信じていれば、それを貫き通せば、奇跡ってあるんですね。かなり好きな本です。



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