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どーすんの?私
細川 貂々
価格: ¥1,260 (税込)

単行本
出版社: 小学館
発売日: 2008/01/23
ISBN: 4093877629
おすすめ度:4
Amazon ランキング: 57337位
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3私の職場にもよく似た人たちはいます。

 『ツレがうつになりまして。』の著者・細川 貂々が高校卒業直後のニート時代と、暗中模索の社会人一年生時代を描いたコミックエッセイです。

 高校卒業後に何をしてよいかわからず家でテレビ相手のひきこもり生活を続けるくだりは、率直に言えば著者の状況に心も添いませんし、描かれている事柄自体に新奇さもありません。ひきこもり体験本の類いで目にするエピソードに過ぎず、本書の前半3分の1に相当するこの部分で、書を置こうかと迷ったほどです。

 しかし著者がとにもかくにもパート・アルバイト生活に一歩を踏み出したあたりから俄然面白みが増してきます。それは対人関係を構築するのが人一倍苦手な著者だからこそのコミカルな体験談が満載だから、というよりは、彼女が職を得た場所に巣食う同僚たちが実に奇妙奇天烈、有り体(ありてい)に言ってしまえば下劣で欠陥だらけの男たちや女たちだからです。

 同僚と喧嘩ばかりする社員を置いておくためだけに作られた部署のある会社。
 新人女子社員とみれば手当たり次第に手を出す男性上司。
 職場の悩みを親身になって聞くふりをして、その打ち明けられた悩みを陰で他の社員に言いふらしている女性の同僚。

 どいつもこいつも、著者ならずともお友達にはなりたくない輩(やから)ばかりです。しかし、そんな人々ともやっていかなければならない場所、それこそが会社というのが、大なり小なり日本の実情なのではないでしょうか。
 そんな職場ばかりを転々とせざるを得なかった著者が人並み外れて不運だったというわけではなく、私の職場にも、そしておそらくあなたの職場にも、同様の事態が起こっていることに思いが至るエッセイではないでしょうか。
5私の「やりたいこと」って何だっけ?
高校卒業して、ニートとなった著者による「やりたいこと」探しの自伝コミックエッセイ。とりあえず仕事に就き、イヤになったら別の仕事へ、の繰り返し。そんな青い若者の葛藤がほんわかしたイラストとマッチして、伝わってきます。

この本を読んで笑っていた私ですが、よく考えたら、私は「やりたいこと」を探したこともなかった・・・。今の家族を養いながらのリーマン生活は決して「やりたいこと」ではありません。

著者は試行錯誤して、絵描きというやりたいことを見つけ、それで生計を立てています。それは、私より何十倍もすごいことのような気がします。
1たんなる愚痴本じゃないですか?
「ツレうつ」で一躍有名になった著者による、高校卒業後の時期のことを綴ったエッセイ漫画です。
学校を卒業しても自分の進路を決めれず、ふらふらとあちらこちらに転職する日々のことがメインに話は進んでいきます。

職場の人間関係に悩む様子や、自分の将来に不安を覚える様子が細かく描かれているのですが、
正直「どこもそんなもんじゃない」というのが感想でした。
人生って困難多きものだと思います。そんなこと誰でも知ってます。
この作品に出てくるような嫌な人も、どこにでもいるでしょう。
どこにでもある風景をそのまま書いても、それはエッセイではありません。
普通の日常を表現者独自の視点で表現したり、答えを出したりしてはじめて、お金を払う価値のある創作物になりえると思います。
残念ながら、この作品には著者にしか出来ない表現や芸というものを感じることができませんでした。

作品の大半が、自分の環境への愚痴というか、不幸自慢みたいになっているのには閉口です。
問題は、そういう環境にいて、そこから「どーすんの?」ということだと思うのですが、
この作品では一応の答えさえ出せてないようで、あまり読んだ意義を見出せませんでした。
1ここまで下を見せられると…
辛口に書きます。すみません。僻み全開です。


細川さん作品のファンである旦那が、暗い顔で、「この本は、ちょっと…」と濁していました。
何でそんな? と不思議に思いつつ、読んで納得。

「こんな私でも、今はなんとかやってます」
ってな感じで、皆を安心させようとしているんでしょうけど、度が過ぎると逆効果です。
ベストセラーを出した今では尚更です。ツレうつ他の著書で感動したものが、一気に萎みました。読んだ順番が悪かったのかも知れません。

こんな無計画で適当で人任せな生き方してきたのに、タカラヅカの観劇三昧(出典:びっくり妊娠)って。高校卒業時から目的を持って真っ当に頑張ってても、開花しない人だって居るのに(以下略)。

ここまで来ると、ツレさんの病気は、なるべくして課された試練(ある意味バチ?)だったんじゃないの? と、意地悪にとってしまいます。

学費を自分で出してたのが唯一の救いでした。

この人、ツレさん居なかったらどうなってたんだろう。

当時の企業(ちょっと田舎寄り)を知る読み物としては、まぁ面白いです。簡単に読めますし。
4素直にありのままの自分を描いた本
 進路を決めないまま高校を卒業してしまい、親の手前就職活動のフリをし、出かけたハローワークで、職員さんの勧められるまま、団子屋でパートしたり、工場に勤めたり。
工場では、会社の濃密な人間関係にふれ、へたばりかけてたとき、「好きな絵を習おう」と働いたお金で、絵の学校へ入学する、というところで終わっています。

 「自分にも、(努力すれば)できそうだ」と思えることが少ない、一念発起で動いてみても、やっぱり、できない。これではヤバいのは重々承知。ハタからはどうみえようが、本人が一番困っている・・・。

 こんなに自分をありのまま描いている本って珍しいと思い、好感と共感をもちました。
不器用で要領が悪かった、仕事が長続きしなかった、無職だった、なんて書くと、”人並みのことがフツーにできる”人たちには理解されないし、悪く言われてしまうこともある。
なのに、カッコつけず、当時感じたことをそのまま描いてるとこがいいなぁと思います。

 人生、スムーズに進めず、ジタバタすることがあってもいい。またはそのほうが自然。
のちに、作者が、うつ病にかかった旦那さんに「達観したような」接し方ができたのも、この一見「困った」性格、体験がゆえだったんじゃないのかな?と思わされました。

 頑張ればある程度は上手くいってきた人は、上手くいかない人は努力が足りないだけとしか思えないことがある。「上手くいかないときがあってもいい」「頑張るのがいつも正しいとは限らない」なんて頭はない。努力してると自分が他人の役に立っているとか、自分からは頑張ってないように見える人に迷惑かけられているか?といえばそうとは限らないのに。(あるいは、当人にとってはマストの努力かもしれないのに)
そして人を追い詰めることがあるけれど、不器用で、それをありのまま認められる人は、却って頭が柔軟、想像力も豊富、上目線でものをいうことも少ない。と他人に役立つ人にもなれるんじゃないかと思わされました。



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