江戸川乱歩賞の「高層の死角」はトリックが斬新だったし、「人間の証明」は角川春樹氏のキャンペーンが功を奏し、日本中が森村誠一ブームとなった。
森村氏の登場によってミステリーは文章の出来不出来ではなく、構想、トリックが重要視されることが明確になった。とりわけ森村氏には日本語として違和感を覚える表現が目立つのである(本書にも何ヶ所かある)。作品の内容がそうしたポイントをカバーしていれば読者は寛容であるということも明らかになった。
そうした森村氏が文章講座をどのように書いているのか、その点で非常に興味があった。本書に限って言わせていただけば、野球の投手が「打撃法」について解説しているようで、納得できるような内容ではなかった。書くに至った動機はどこにあったのだろうか?
小説道場
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