2006年に公開され、静かに広がる波紋のような評判がうまれた同名の映画の原作。ウブな若者と言われる年齢はとっくに過ぎているのに、まだマンションで2人暮らしをしている兄弟のお話。いつも二人で、夜に街中の公園でカミ飛行機を飛ばしあったり、2000ピースのジグソーを徹夜してやったりヤクルトの試合は残さずスコアブックをつけながらTVをみるなどいかにもオタクですが、一方では人並みにソープ(これだけは2人で一緒には行かない)に出掛けたり、なかなかの読書家でしかも丸谷才一、保阪和志など玄人好みの本を読んでいます。また、大変な母親思いで、誕生日には二人でスーツを着てゴージャスなレストランで食事をご馳走したりするところもあります。
こんな2人にひょんなことからそれぞれにマドンナができて、彼らのマンションでカレーパーティを開いたりしている間に、モテナイ男のモテルヨウニナッタ勘違い症候群からお定まりの破局が訪れて、2人には元通りの少し変わってはいるけれど静穏な生活が戻ってくる・・・・・というお話です。どこがいいと聞かれれば何とも答えにくい作品です。全編を漂うピュアで穏やかの時間の流れに浸っている間にこんな兄弟いてもいいねと癒される読後感が残ります。そしてこの2人がいつまでも、少年の日の透き通った時間や、兄弟としての信頼感を持ち続けているところに感動するのです。幼少時に育った家の佇まいや匂い、亡くなった父親のこと、少年時代の少年同士の遊びがこの兄弟の間でまるで昨日のことのように語られます。実際、私自身、兄弟と久しぶりに会ったりした時に「あの家の隣にいた青木さんのおじさん怖かったね」「ウン、あのオヤジは怖かった」などという会話をエンドレスに続けることができます。それは大変懐かしく少しほろ苦くも楽しい時間なのですが、いわば記憶の中にあるそんなサラサラな時間の缶詰のような作品です。
間宮兄弟
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何処がこの小説の面白いとこなんだろう・・・分からない・・・。
恋愛小説の騎手のように言われる江國さんですが、私はこの作品や『ホリーガーデン』『神様のボート』のように、恋愛を真ん中に置くのではなく、兄弟や友情や親子の関係を描くときに絡んでくる恋愛を描く才能に本当に長けた方だと思います。そして彼女のそういった作品が好きです。
映画は拝見していませんが配役はとても絶妙だったのではないかと思います。神経質で長身痩身の兄明信と短身メタボリックな徹信の30歳を過ぎた兄弟の生活は、近頃の「干物女」ではなく、丁寧で贅沢ではないけれど豊かに生活を楽しむ好ましく優しい暮らしぶりで、干物女の私はわが身を省みてしまいました。誰かに迷惑をかけることもなく過ごす穏やかな毎日の中でも、淡く抱く恋心に傷ついたりする兄弟に心を痛めながらも、読み終わる頃には兄弟との別れが淋しく感じられました。もっと、間宮兄弟と居たい。けれどやはり、兄弟と恋愛関係になるのには時間がかかるのではないかなぁ・・・と思う自分をつまらない女だと反省しました。
映画は拝見していませんが配役はとても絶妙だったのではないかと思います。神経質で長身痩身の兄明信と短身メタボリックな徹信の30歳を過ぎた兄弟の生活は、近頃の「干物女」ではなく、丁寧で贅沢ではないけれど豊かに生活を楽しむ好ましく優しい暮らしぶりで、干物女の私はわが身を省みてしまいました。誰かに迷惑をかけることもなく過ごす穏やかな毎日の中でも、淡く抱く恋心に傷ついたりする兄弟に心を痛めながらも、読み終わる頃には兄弟との別れが淋しく感じられました。もっと、間宮兄弟と居たい。けれどやはり、兄弟と恋愛関係になるのには時間がかかるのではないかなぁ・・・と思う自分をつまらない女だと反省しました。
私は初期の江国作品のファンですが、本作は最近の作品にしては恋愛物のわりに明るさがあり、緩やかながら起承転結もあり、読み終わったあともそれなりのすがすがしさが残るものでした。(ただし江国作品のわりには、ということです)
また、江国作品にはめずらしく男兄弟を主人公に据えて物語を展開しながらも江国香織らしさをそこなわず、また淡々と穏やかに日常が描かれるあたりがよかったです。
映画はまだ観ていないのですが配役だけは知っていたので、兄弟についてその俳優さんをイメージして読んでしまいました。
映画はどのようなのでしょう、ちょっと期待!です。
また、江国作品にはめずらしく男兄弟を主人公に据えて物語を展開しながらも江国香織らしさをそこなわず、また淡々と穏やかに日常が描かれるあたりがよかったです。
映画はまだ観ていないのですが配役だけは知っていたので、兄弟についてその俳優さんをイメージして読んでしまいました。
映画はどのようなのでしょう、ちょっと期待!です。
江國さんの本ははじめてよみましたが、この兄弟は「家庭」のようですね。
一定の秩序によって、毎日規則正しく送られていく。
ある意味、恋愛から一番遠いところにあるかもしれません。
私は既婚なのですが、周囲にいる独身者から「一人暮らしが長くなると
他人を一緒に暮らすのが面倒くさくなる」と聞きます。
この兄弟も、恋愛はしたいけど、今の生活を壊してまではしたくないのかな〜と
思いました。
あの趣味に対するこだわりも、うちの夫にも当てはまることが多くて、
おかしかったです。
周囲に40近い独身男性で、親と暮らしている人もいるので、
その人たちの日常を想像しながら読みました。
一定の秩序によって、毎日規則正しく送られていく。
ある意味、恋愛から一番遠いところにあるかもしれません。
私は既婚なのですが、周囲にいる独身者から「一人暮らしが長くなると
他人を一緒に暮らすのが面倒くさくなる」と聞きます。
この兄弟も、恋愛はしたいけど、今の生活を壊してまではしたくないのかな〜と
思いました。
あの趣味に対するこだわりも、うちの夫にも当てはまることが多くて、
おかしかったです。
周囲に40近い独身男性で、親と暮らしている人もいるので、
その人たちの日常を想像しながら読みました。



