人気番組『はじめてのおつかい』でよく見られる、
小さい子供が さらに小さい弟妹を思いやって、最大限に心を強くして“踏ん張る”姿。
そのけなげさがあまりにも愛(いと)しすぎて、胸が締め付けられる人も多いのでは?
この作品は、番組以上に涙を誘う内容で、むせび泣きしながら一気に読んでしまいました。
どうやったら弟に、ママが死んだことを理解させることができるのか。
ママがいなくなったことでバラバラになった家族のキズナを、どうやったら修復ことができるのか。
小学生には大きすぎる課題にひとり立ち向かう隼人。
もう1人の主人公、見せかけのやさしさを嫌うクソジジイがいい味を出しています。
ボーイズ・ビー
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頑固ジジイとけなげな少年のお話です。
ジイサンの視点のときは、がさつでゴツゴツした文体で描きます。
少年の視点で語るときは、やさしく柔らかく描きます。
次々に小さな事件が起こりますが、なんとか問題を解決していきます。
うまいなあと思いつつ、小さく泣けます。
最大の事件は、少年が父親に心情をはき出すところでしょうか。
そのときの少年の弟が、またけなげで泣かせます。
読み終わったとたんに始めから読み直したくなる、そんなウレシイ小説です。
ジイサンの視点のときは、がさつでゴツゴツした文体で描きます。
少年の視点で語るときは、やさしく柔らかく描きます。
次々に小さな事件が起こりますが、なんとか問題を解決していきます。
うまいなあと思いつつ、小さく泣けます。
最大の事件は、少年が父親に心情をはき出すところでしょうか。
そのときの少年の弟が、またけなげで泣かせます。
読み終わったとたんに始めから読み直したくなる、そんなウレシイ小説です。
面白かった。「県庁の星」より面白い。頑固な靴職人と、周りに気を使ってばっかりいる小学生のハートウォームな物語。相変わらす桂さん、会話がいいね!ラジオドラマにならないかな。
頑固一徹の靴職人・園田栄造と、川畑隼人(小6)の心が結びついていくようすが、爽やかな読後感を誘う物語です。語り口、テーマの採り方共に、前作の『死日記』からは驚くほどの変貌です。
栄造は口の悪い、頑固じじい。赤いアルファロメオを転がし、ファッションだって、いかしたスタイルでキメています。
たまたま、弟の直也の絵画教室が、栄造のアトリエと同じビルだったことから、二人はゆるゆると、お互いに必要な人になっていきます。あの日、あの時、あの場所での出会いが、人生のベクトルを変えることって、きっと誰にでもあると思うのです。その時、二人はそれぞれに、抱えている問題がありました。隼人は直也と共に、母の死を乗り越えるという、栄造は、思い通りに靴を造れなくなったという、問題でした。
たった6歳の直也が、母親の死をいつまでも理解できないのは仕方ない。弟の面倒を見る隼人が、ぎりぎりの状態で踏ん張っているのを見かねて「兄貴だからっていっていっつも我慢する必要はないさ」と慰めるところでは、ほっと胸をなで下ろしました。
一方、栄造の靴造りの問題は、顧客・小池と隼人の作戦によって、徐々に解決の方向に向かい始めるのでした。いい靴を造ることは、革屋、木型屋、ヒール屋皆の喜びなんだという小池の言葉に、栄造は驚愕し、心を決め、仕事に打ち込むのでした。
隼人を巡る問題に付きあっていくうちに、アトリエの人々とも付き合いが自然と始まってしまいました。口の悪さは直らなかったけれど。
最終章はたった2ページ。明るく穏やかな場面と会話に、栄造と隼人、二人ともが何事かをやり遂げた満足感を内に秘めていることが窺えます。栄造さん、今では“宝物”なんかできちゃって、作品の最初の方と同じ人とは思えない。じんわりと涙が浮かんできて仕方ありませんでした。
栄造は口の悪い、頑固じじい。赤いアルファロメオを転がし、ファッションだって、いかしたスタイルでキメています。
たまたま、弟の直也の絵画教室が、栄造のアトリエと同じビルだったことから、二人はゆるゆると、お互いに必要な人になっていきます。あの日、あの時、あの場所での出会いが、人生のベクトルを変えることって、きっと誰にでもあると思うのです。その時、二人はそれぞれに、抱えている問題がありました。隼人は直也と共に、母の死を乗り越えるという、栄造は、思い通りに靴を造れなくなったという、問題でした。
たった6歳の直也が、母親の死をいつまでも理解できないのは仕方ない。弟の面倒を見る隼人が、ぎりぎりの状態で踏ん張っているのを見かねて「兄貴だからっていっていっつも我慢する必要はないさ」と慰めるところでは、ほっと胸をなで下ろしました。
一方、栄造の靴造りの問題は、顧客・小池と隼人の作戦によって、徐々に解決の方向に向かい始めるのでした。いい靴を造ることは、革屋、木型屋、ヒール屋皆の喜びなんだという小池の言葉に、栄造は驚愕し、心を決め、仕事に打ち込むのでした。
隼人を巡る問題に付きあっていくうちに、アトリエの人々とも付き合いが自然と始まってしまいました。口の悪さは直らなかったけれど。
最終章はたった2ページ。明るく穏やかな場面と会話に、栄造と隼人、二人ともが何事かをやり遂げた満足感を内に秘めていることが窺えます。栄造さん、今では“宝物”なんかできちゃって、作品の最初の方と同じ人とは思えない。じんわりと涙が浮かんできて仕方ありませんでした。
魂を込めて靴を作る栄造70歳、お母さんを亡くしたばかりの小学6年生隼人と弟直也。栄造は自分に気安く近付いてくる者(特にガキ)をとにかく毛嫌い、客も自ら選んでいる。二言目には癇癪を起こすような昔かたぎの靴職人だ。一方隼人と直也兄弟は消防士の父と3人暮らしだが、父は仕事柄不規則な生活で不在がち。直也は1年生になったばかりでお母さんの死が理解できておらず、父の期待と直也の世話に挟まれてしまった兄の隼人はつねに悩みを抱えてしまう。
栄造のアトリエがあるビルには直也が通う絵画教室があり、弟を待つ抜け殻のような隼人を見かけるうちに、栄造の心が少しずつ開いてくる不器用な様子をうまく描いており、大人が思う以上に悩んでいる子供の姿、そしてなんでもできるように思えていて実は悩みを抱えている大人の姿が交錯し、栄造と隼人のおっかなびっくりな交流が徐々にお互いの支えになってくるなんとも不思議な関係が頼もしい。
老人はそれまで毛嫌いしていたガキの悩みを、子供は子供で大人の見失っていた死角を見事に蘇らせ、うれし涙を流しながらガッツポーズをしてしまう結末が用意されている。
昨今は重苦しい事件ばかりで、うかつに交流が図りにくくなっている子供と大人。自分にも小学生の子供が二人いるが、隼人&直也に負けないくらいカッコイイ兄弟に成長してほしい。



