旅行者なら誰にでも起こりうる日常の落とし穴。
突き落とされた穴の底で見つけた希望への扉は全て地獄への入り口。
もがけばもがくほど深みにハマる終わりない絶望。
歴史を絡めた着想の妙と旅行者なら誰もが知ってるリアルなディテールが作り出す説得力に加え凄まじいばかりの勢いとサディスティックな展開、この話は秀作です。
日本人は危機管理能力が世界一駄目だと言われてますが実際にその通りなので、
これから海外をまわられる方に本作をオススメします。
楽チンと言われるアジアでも普通にこんな感じですから(笑)
P.I.P.―プリズナー・イン・プノンペン
|
単なる元国語教師の主人公(筆者)が、突然、マッチョな格闘家になったり、二回目の訪問理由が不明確だったり、やり手のネゴシエイターになるところなど、不自然なご都合主義が随所にあるが、読み応えがある作品になっている。平凡だが、伏線の張り方なども悪くない。惜しむらくは、ヒロインの少女を最後まで理想的に描きすぎなところ。どうも、海外に買春にいく情けない男の心情が透けて見えるようでいただけない。筆者の二作目も似たようなテーマであることも、何とも残念な限りである。
この本に書いてあることは、大方本当のことなのだろうと思ってしまいます。多少のデフォルメはあるだろうけど...とにかく読んでいると憂鬱になる反面、なぜだか“ 力がわいてくる”のが不思議です。この本を読んでからは、つらいことがあっても「 プノンペンに比べれば..プノンペンよりは全然ましだ...」と言い聞かせて、ある種の心の支えにしています。それだけショッキングな(ノン)フィクションです。普段このての本を読まないビジネスマンの方にも超オススメです。
つい先日、カンボジアに旅行にいってきました。行く前に読まなくて本当に良かったと思っています。異国に行くとその国のことが少しはわかったような気になるんですが、この本を読んでしまうと・・・。正直とても恐ろしくなりました。作者の絶望感がとても伝わってきます。いろんな国民性があると思いますが、カンボジア人のこうなってしまった歴史をも教えてくれる歴史書でもあります。
誰もが知っているポルポトによる大虐殺。カンボジアの悲劇である。ポルポトを駆立て、カンボジアを悲劇に導いたものは・・・。主人公が獄中で老囚人から耳にした驚くべき事実は・・・・。単なる小説では済まされない歴史的事実がそこには隠されています。読み終わった後、きっと貴方はその衝撃の大きさに鳥肌が立つことでしょう。



