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ローマへの道 (小学館文庫)
萩尾 望都
価格: ¥590 (税込)

文庫
出版社: 小学館
発売日: 2000/08
ISBN: 4091912591
おすすめ度:4.0
Amazon ランキング: 34488位
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【バレエマンガ】ではないけれども
【バレエ】のストーリーを見たくてこの本を手に取ったらがっかりするかもしれません。
他にもバレエを主題にしている作品はたくさんありますし、きっと本人もバレエを
ある程度やってらっしゃるな、と思えるものもたくさんあります。

それではなくて、この本は萩尾さんのストーリーテラーとしての腕の光る 泣きの
お話を楽しむものです。途中「なんとベタな。。。」と思いましたが、どんでん返しがあり
「やはりこの人はそんな単純なものはつくらないんだな」とあらためて納得。

星を減らしたのは、バレエテーマじゃなくてもよかったから。バレエでプロになる人の
育ちとしては、いささか疑問(財力等)な登場人物が多かったのでちょっと違和感。
大好き
本作を読んだとき、私のバレエ知識はゼロ。でも、とってもおもしろかった。
萩尾さんて、普通の男女の恋愛ものも書いていたんですね。「マージナル」で萩尾さんを知ったので、本作は感動ものでした。
で、「残酷な神が支配する」で、嫌悪感で鳥肌たちました。
両極端?なものが生み出せるなんて、すごいなあ。
ベタなトラウマ漫画
バレエ団で野心を燃やす青年(「少年」に見えるが)に暗い過去が訪れる…「母は父を殺した殺人者だった」。それをきっかけに彼は恋人に手を上げるドメスティック・バイオレンス男と化し、バレエ団でも上手く行かなくなる、のだが、母と再会・和解した途端別人28号、すべてが癒され、バレエ団でも認められる。「んなわけねーだろっ」と叫びたくなるような、公式的・還元論的に組み立てられたトラウマ&癒し漫画。
もっとも痛いのはメインのカップルにまったく魅力がないこと。主人公の青年は男ではないしその恋人は女ではない。

この後『残酷な神が支配する』で蘇るが、この時期の萩尾さんは「忘れられた漫画家」と化していた。そしてこういう話ばかり書いていた。「現在」のすべてを「過去=親」に還元するポピュラー・サイコロジーの世界である。

彼と一緒に私も学んだ
萩尾望都のバレェものには主人公に感情移入することで癒されるものが多い。どれも素晴らしいが特に「青い鳥」と本作は何十回と読んでいるが、泣かずに読み終えられたことが無い。本当に、心にこごっていた何かが溶けていくような安らかな気持ちになる。

また、300p余の文庫版には表題作のほかに萩尾先生のバレエ漫画で一番好きな「青い鳥」が入っている。この2本を一緒に読めるんだ。買っちゃうさ。
同時収録の「ロッドバルト」はサスペンス仕立て。公演中に起きる殺人、犯人は同じ舞台に立つダンサーか付き人か演出家か、お互いが疑心暗鬼の中、舞台を続けるために次々順送りに代わっていく配役。舞台の成功と事件の解決、そしてもうひとつの物語の三つが絡むご機嫌な構成。
バレエっていいですよね
バレエにかける青春、主役の座の競い合い、同期の友人に先を越された不満と不安、恋愛、忘れていた自分と家族にまつわる忌わしい過去・・・。濃密な内容で読み応え十分の表題作「ローマへの道」他、バレエを題材にした計3作品が収められています。どれも舞台の華やかさがよく描かれていて、バレエの熱気が伝わってきます。

世界を舞台に活躍する日本人が出てきて、興味を持つ人が増えてきているというバレエ、私はこの「ローマへの道」を読んでバレエのファンになりました。




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