『ローマへの道』では脇役的存在だったレヴィが今回の主人公。不潔恐怖症という精神の病を背負い入退院を繰り返している兄を持っている。そしてレヴィはその病院のふくよかな看護婦ドーラに微妙な感情を抱いている…。はっきり言って、レヴィは自意識過剰である。だけど若者なんてみんな自意識過剰じゃない? わたしは、深い葛藤を経ず、スルスルと大人になっていった人に疑いの目を向ける。
話は作品に戻して、レヴィは本当に美しい! それも過剰なまでの自意識を抱え込んでしまっているからこその美しさなのだ。故にまたとてつもなく不器用でもある。
感謝知らずの男 (小学館文庫)
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