久しぶりに「白夜行」〜「幻夜」を続けて再読。一気に読むことで物語の背景である時代(=昭和)が小説世界と密接にリンクしていることを改めて感じました。
「白夜行」の最初が高度経済成長の公害問題、そこからバブル経済〜崩壊、阪神大震災、地下鉄サリン事件と続く大きな時代の流れや、
2作の中で段々に進化するパソコン、ネットワーク社会という要素が登場人物達の行動(=悪意)を左右し、それが物語の大きなうねりとなっています。
主人公雪穂=美冬の行動も時代とともに小さな悪意が段々とエスカレートしていくようで興味深いです。
特に「白夜行」ではまだギリギリでかかっていたリミッターが、「幻夜」では一気に振り切れてしまったようで、書かれていない2作の間でいったい何があったのかと思ってしまいます。
もしこの作品が3部作であるならば、平成の世に生きる雪穂=美冬の悪意がどう変化しているのか見てみたいです。
(「幻夜」の後半、雅也の働いていた工場の社長が語る「世の中もっと悪くなる。自分の懐を肥やすことしか考えてない連中がこの国を仕切っているんだから当然のことだ。」というセリフが深いです。)
幻夜
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作者の展開力で、一気に最後まで読めるし面白いけど、白夜行ありきの話。これを先に読んですごい面白いと思った方は白夜行を読んだら凄すぎてぶっ飛んじゃうだろう。白夜行との決定的な差はヒロインの魅力の差だ。白夜行のヒロインは哀しみを背負っていたが、この作品のヒロインにはそれが無い。
白夜行の続編、というか二番煎じの感じがした。
読者を引きつけていく筆力はさすが。
しかし、単独の作品としてみた場合肝心の美冬の「消したかった過去」
が全く説明されていないところに不満が残る。しかも大震災というきっかけ
が有ったといえ、そんなに都合良く消せるものなのだろうか。
ラストも「あれれ」という感じだが、東野作品らしいといえば、言えなくもない。
多少のご都合主義に目をつぶれば、十分楽しめる。
読者を引きつけていく筆力はさすが。
しかし、単独の作品としてみた場合肝心の美冬の「消したかった過去」
が全く説明されていないところに不満が残る。しかも大震災というきっかけ
が有ったといえ、そんなに都合良く消せるものなのだろうか。
ラストも「あれれ」という感じだが、東野作品らしいといえば、言えなくもない。
多少のご都合主義に目をつぶれば、十分楽しめる。
ネタバレあり。
目的のために手段を選ばなかった白夜行の亮二と雪穂には、少年期の事件の真実が浮かび上がった時、なんて哀しい二人だろうと思った。語られることのない二人の苦しみを想像して、感情移入することが出来た。幻夜にはそれがない。肝心の美冬が人間としてあまりにも欠落しているので、彼女は魅力的だの人を惹き付ける女だのといった描写のしつこさに辟易した。両作品ともヒロインが生理的に合わない。白夜行において、夫となった高宮の前でのうじうじした雪穂の演技と、自分勝手な嫉妬や都合から周囲の人物に不幸を落としておきながら、相手をねぎらう態度で信頼を得る演技には、ただただ虫酸が走る。それに拍車をかけて悪くしたのが美冬だ。物語自体は読みやすく面白いが、あまりにも後味が悪い。
目的のために手段を選ばなかった白夜行の亮二と雪穂には、少年期の事件の真実が浮かび上がった時、なんて哀しい二人だろうと思った。語られることのない二人の苦しみを想像して、感情移入することが出来た。幻夜にはそれがない。肝心の美冬が人間としてあまりにも欠落しているので、彼女は魅力的だの人を惹き付ける女だのといった描写のしつこさに辟易した。両作品ともヒロインが生理的に合わない。白夜行において、夫となった高宮の前でのうじうじした雪穂の演技と、自分勝手な嫉妬や都合から周囲の人物に不幸を落としておきながら、相手をねぎらう態度で信頼を得る演技には、ただただ虫酸が走る。それに拍車をかけて悪くしたのが美冬だ。物語自体は読みやすく面白いが、あまりにも後味が悪い。
美冬=雪穂 ってのは間違いないと思う。
だから、ってわけじゃないけど、この本を読もうと思ってる人は絶対に「白夜行」と続けて読むべき。
そうじゃないと、面白さも半減するような気がする。
でも、なんてのかなぁ。
雪穂に比べて、美冬には何かが欠けてるような気がするんだよね。
何が、って言われたらうまく説明できないんだけども。
やっぱり、何が美冬をあそこまで追い立てるのか、って理由がいまいち伝わってこないからなのかもしれない。
最終的な目的がいったい何なのか?
単に美を追求するだけなのか?
そのためにあそこまで冷徹になれるものなのか?
そのへんの答が出ていないのが、物足りなさのひとつなのかも。
それにしても、雅也は悲惨だ。
それに、あそこまで美冬に従順になってしまう理由もいまいちわからない。
「白夜行」の桐原にはなんとなく感じられたんだけどね。
男ってのは、やっぱり魔性の女にはかなわないんかなぁ…、とか思ったり。
有子と結ばれていれば間違いなく幸せになれてたんだろうなぁ、って思うとホント可哀相だよね。
それにしても、東野圭吾の書く女性像ってみんなすごいような気がするのは私だけなんだろうか。
だから、ってわけじゃないけど、この本を読もうと思ってる人は絶対に「白夜行」と続けて読むべき。
そうじゃないと、面白さも半減するような気がする。
でも、なんてのかなぁ。
雪穂に比べて、美冬には何かが欠けてるような気がするんだよね。
何が、って言われたらうまく説明できないんだけども。
やっぱり、何が美冬をあそこまで追い立てるのか、って理由がいまいち伝わってこないからなのかもしれない。
最終的な目的がいったい何なのか?
単に美を追求するだけなのか?
そのためにあそこまで冷徹になれるものなのか?
そのへんの答が出ていないのが、物足りなさのひとつなのかも。
それにしても、雅也は悲惨だ。
それに、あそこまで美冬に従順になってしまう理由もいまいちわからない。
「白夜行」の桐原にはなんとなく感じられたんだけどね。
男ってのは、やっぱり魔性の女にはかなわないんかなぁ…、とか思ったり。
有子と結ばれていれば間違いなく幸せになれてたんだろうなぁ、って思うとホント可哀相だよね。
それにしても、東野圭吾の書く女性像ってみんなすごいような気がするのは私だけなんだろうか。



