もちろん行間に書かれていることの真理は同じなのだけれども、なんというか流れが違う。
村上龍ワールドのフランクな会話になれてしまっているせいもありますが、 新訳はリチャードとドンの会話のテンポが今一歩。
小説として読んだ場合の情景描写が足らないと思います。
まあ、原作に無いストーリーを足して良いのか?という問題はあるものの、 英文を日本語に訳す場合の限界が出てしまっているのでしょうか。
今一歩な作品になるくらいなら(新訳が好きな方ごめんなさい)、 新訳に置き換えないでほしいと思いましたが、 好き好きがありますから難しいですね。
一番悲しいのは、旧作がもう買えないことです。
イリュージョン―悩める救世主の不思議な体験
リチャード バック/Richard Bach/佐宗 鈴夫
価格: ¥1,680 (税込) 単行本 出版社: 集英社 発売日: 2006/04 ISBN: 4087734447 おすすめ度: ![]() Amazon ランキング: 70380位 発送可能時期: 通常24時間以内に発送 ![]() |
全てはイリュージョン。
旧訳で読んだときの印象がそれだった。
自分が受け取ったメッセージ(解釈)は
「この世界の全ての出来事が、たとえ同じ事柄でも自分の受け止め方で幸せにもなるし不幸にもなる。」
「信念を強く思い浮かべて、貫けば必ず現実のものになる。」
といったものだった。
当時は高校生だったので、その後人生の哲学的なものになった。
そういった意味で、本書からの影響は多大なものになったと思う。
さて
新約が出たということなので、広い意味での再読をした。
別に翻訳の技法については何一つ言及するつもりはないが
やはり上記で述べた様なメッセージを再確認することが出来たと思う。
印象的な違いがあるとすれば
シモダのパーソナリティーが世界一の気まぐれとして描かれている点。
「ナニ言っているんだコイツは?」と思わずにいられない。
ここまで会話が噛み合ない、なのに説得力があるのはどういうことだろう?
たとえば大勢多数の人間に
銃で撃ち殺されても仕方が無いと言えば仕方が無い。
根拠はないが
星の王子さまに近い教訓があると思う。
くしくも
リチャードバックも
サンテグジュペリも飛行機乗りだった。
空を飛んで空から地上を見下ろすと心の次元が増えるのかもしれない。
旧訳で読んだときの印象がそれだった。
自分が受け取ったメッセージ(解釈)は
「この世界の全ての出来事が、たとえ同じ事柄でも自分の受け止め方で幸せにもなるし不幸にもなる。」
「信念を強く思い浮かべて、貫けば必ず現実のものになる。」
といったものだった。
当時は高校生だったので、その後人生の哲学的なものになった。
そういった意味で、本書からの影響は多大なものになったと思う。
さて
新約が出たということなので、広い意味での再読をした。
別に翻訳の技法については何一つ言及するつもりはないが
やはり上記で述べた様なメッセージを再確認することが出来たと思う。
印象的な違いがあるとすれば
シモダのパーソナリティーが世界一の気まぐれとして描かれている点。
「ナニ言っているんだコイツは?」と思わずにいられない。
ここまで会話が噛み合ない、なのに説得力があるのはどういうことだろう?
たとえば大勢多数の人間に
銃で撃ち殺されても仕方が無いと言えば仕方が無い。
根拠はないが
星の王子さまに近い教訓があると思う。
くしくも
リチャードバックも
サンテグジュペリも飛行機乗りだった。
空を飛んで空から地上を見下ろすと心の次元が増えるのかもしれない。
この作品にはじめて触れたのは高校生の時だった。兄から村上龍氏による旧訳を薦められて読んだ。いたく感銘を受け、それからの自分の人生の価値観を方向付けた。
社会人になり、英語や異文化(西洋の)コミュニケーションを学び、また聖書の内容についても詳しくなった。そんな中、ネットで原書(ペーパーバック)とそれを著者自身が朗読した録音テープが入手できると知り、英語の勉強も兼ねようとして購入し、通勤電車の中で朗読を聴きながら原書に目を通した。そして旧訳があまりにも原書と異なっていたことに愕然とした。
この新訳は、かなり原書に近い雰囲気で好感が持てた。旧訳に感じられる、原書には無い猥雑さや、聖書に対する理解度の浅さはなく、原作者が表現している世界観を捻じ曲げることなく伝えることができていると思う。
旧訳は原書を原作としてテレビや映画のようにドラマ化したものでまったく別物、新訳は原書の雰囲気を忠実に訳したものであるといえるのではないかと思う。旧訳は読み易くとっつきは良いが原書とは異なるものであり、この新約は原書に近い分、イメージをしっかりとつかむのには知性の基礎体力のようなものが必要になる様に感じた。
社会人になり、英語や異文化(西洋の)コミュニケーションを学び、また聖書の内容についても詳しくなった。そんな中、ネットで原書(ペーパーバック)とそれを著者自身が朗読した録音テープが入手できると知り、英語の勉強も兼ねようとして購入し、通勤電車の中で朗読を聴きながら原書に目を通した。そして旧訳があまりにも原書と異なっていたことに愕然とした。
この新訳は、かなり原書に近い雰囲気で好感が持てた。旧訳に感じられる、原書には無い猥雑さや、聖書に対する理解度の浅さはなく、原作者が表現している世界観を捻じ曲げることなく伝えることができていると思う。
旧訳は原書を原作としてテレビや映画のようにドラマ化したものでまったく別物、新訳は原書の雰囲気を忠実に訳したものであるといえるのではないかと思う。旧訳は読み易くとっつきは良いが原書とは異なるものであり、この新約は原書に近い分、イメージをしっかりとつかむのには知性の基礎体力のようなものが必要になる様に感じた。



