これはストーリーを追うというよりも、作者の語り口や薀蓄や濃密な心理描写、登場人物の考え方を楽しむべき小説ですね。ストーリーだけだと「理屈こねてるけど、結局ヤリチ×野郎じゃないか」ってことで終わっちゃうんだけども、その理屈がすごく面白い。ということで「軽々しく好きだとは言うけど、恋とは、愛とは何かね?」とか言っちゃう、理屈っぽい人向き。
恋愛小説って言葉でイメージするようなめくるめくラブストーリーじゃなくて、恋愛哲学を語る小説です。気をつけて読まれたし。
存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)
ミラン クンデラ/Milan Kundera/千野 栄一
価格: ¥860 (税込) 文庫 出版社: 集英社 発売日: 1998/11 ISBN: 4087603512 おすすめ度: ![]() Amazon ランキング: 19381位 発送可能時期: 在庫あり。 ![]() |
クンデラの本は何冊も持ってますが、これが一番面白く感じました。理由を考えてみますと、この作品自体の魅力もあるのでしょうが、文章の分かり易さ、的確さにある気がします。他の作品は翻訳があまりに酷いと思います。日本語として変、というより滑稽です。だから難解です。理解に苦しむ部分があちこちに地雷のように隠れていて疲れることこの上もありません。他の本も千野栄一さんの翻訳で是非お願いします。
プレイボーイで外科医のトマーシュと田舎娘で一途で不器用なテレザの愛の物語である。純粋な女性が浮気ものの男に悩ませられ、つくして苦しみような話に思われるかもしれないが、実際は皮肉なことにトマーシュのほうが全てを失ってしまうのである。
映画と共に恋愛小説として紹介されることが多いであろう。しかし私には哲学書に思える。ストーリーとは別に、ところどころ哲学的記載があり、深く考えさせられることが多い。
私にとっては、人生最高の本であり、いつもそばに置いて何度も読み返したい本である。
映画と共に恋愛小説として紹介されることが多いであろう。しかし私には哲学書に思える。ストーリーとは別に、ところどころ哲学的記載があり、深く考えさせられることが多い。
私にとっては、人生最高の本であり、いつもそばに置いて何度も読み返したい本である。
ミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』を
また、読み始めてしまいました。
20代の終わりごろから、幾度となく読み返しています。
ほかにも読みたい本は、たんとあるというのに、
なぜか、ときどき、この本に誘われてしまうのです。
おそらく、もっとも好きな小説です。
高校のころからの愛読書『アンナ・カレーニナ』よりも、
好きかもしれません。
『存在の耐えられない軽さ』の中に、
『アンナ・カレーニナ』の話も出てきます。
それでよりいっそう、好きなのかもしれません。
でも、『存在の耐えられない軽さ』のほうが、
『アンナ・カレーニナ』よりも、少しだけ、大人の話だと、思います。
また、読み始めてしまいました。
20代の終わりごろから、幾度となく読み返しています。
ほかにも読みたい本は、たんとあるというのに、
なぜか、ときどき、この本に誘われてしまうのです。
おそらく、もっとも好きな小説です。
高校のころからの愛読書『アンナ・カレーニナ』よりも、
好きかもしれません。
『存在の耐えられない軽さ』の中に、
『アンナ・カレーニナ』の話も出てきます。
それでよりいっそう、好きなのかもしれません。
でも、『存在の耐えられない軽さ』のほうが、
『アンナ・カレーニナ』よりも、少しだけ、大人の話だと、思います。
「存在の耐えられない軽さ」というタイトル、「20世紀恋愛小説の最高傑作」などと書いてあったりして、それをそのまんま受けとり、さぞや泣ける、哀しい恋愛小説なんだな、と思ったらとんでもない目にあいます。泣けるし、哀しい恋愛小説なんですが、ひたすら哲学なんです……。
一行目からニーチェの永劫回帰の概念を作者が語りだしちゃっていますから。それに、文章は概念を動詞化したりして、それは比喩表現のなかでもたぶんもっとも難解な手法だったりするので、ひたすら読みにくいです。
ただ、哲学に彩られた恋愛、それが生む絶対的なコミュニケーションの断絶とその回復は本当にすばらしいです。六章の「大行進」なんて哀しくて哀しくて。とにかく、この現代ヨーロッパ最大の作家の代表作を読んでみる心意気があれば、どうぞ。
一行目からニーチェの永劫回帰の概念を作者が語りだしちゃっていますから。それに、文章は概念を動詞化したりして、それは比喩表現のなかでもたぶんもっとも難解な手法だったりするので、ひたすら読みにくいです。
ただ、哲学に彩られた恋愛、それが生む絶対的なコミュニケーションの断絶とその回復は本当にすばらしいです。六章の「大行進」なんて哀しくて哀しくて。とにかく、この現代ヨーロッパ最大の作家の代表作を読んでみる心意気があれば、どうぞ。



