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存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)
Milan Kundera(原著)/千野 栄一(翻訳)
価格: ¥860 (税込)

文庫
出版社: 集英社
発売日: 1998/11
ASIN: 4087603512
おすすめ度:5.0
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5人生最高の本
プレイボーイで外科医のトマーシュと田舎娘で一途で不器用なテレザの愛の物語である。純粋な女性が浮気ものの男に悩ませられ、つくして苦しみような話に思われるかもしれないが、実際は皮肉なことにトマーシュのほうが全てを失ってしまうのである。

映画と共に恋愛小説として紹介されることが多いであろう。しかし私には哲学書に思える。ストーリーとは別に、ところどころ哲学的記載があり、深く考えさせられることが多い。

私にとっては、人生最高の本であり、いつもそばに置いて何度も読み返したい本である。
5繰り返し、読もう。
 ミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』を
 また、読み始めてしまいました。

 20代の終わりごろから、幾度となく読み返しています。

 ほかにも読みたい本は、たんとあるというのに、
 なぜか、ときどき、この本に誘われてしまうのです。
 おそらく、もっとも好きな小説です。
 高校のころからの愛読書『アンナ・カレーニナ』よりも、
 好きかもしれません。

 『存在の耐えられない軽さ』の中に、
 『アンナ・カレーニナ』の話も出てきます。
 それでよりいっそう、好きなのかもしれません。
 でも、『存在の耐えられない軽さ』のほうが、
 『アンナ・カレーニナ』よりも、少しだけ、大人の話だと、思います。
5題名とは裏腹に
この本は、哲学の問いかけであり、恋愛小説であり、冷戦構造に翻弄された東欧の国、チェコの歴史であり、ちょっと類を見ない物語である。

この本の根底にあるのは、作者の否定と抵抗ではないかと思う。
「プラハの春」は、ソビエトに対して徹底抗戦をするか否かで論争が繰り広げられ、結局被害の多さを考えて、無血の抵抗を選んだ。
その抵抗のしかたは、小説にも書いてあるとおり、標識という標識をはずし、ロシア方面だけを残しておいて無言のうちに「どうぞ帰ってください」というものだったり、ソビエト兵の前で、これ見よがしにセクシーである女性だったりした。

題名とは裏腹に、内容はとても濃い。
作者は、いつだってわかりやすい、安易な答えを否定している。
はたして存在は「重いか軽いか」、この問いの答えはなかなか出ない。
とにもかくにも、これは20世紀が生み出した名著のひとつに入るのではないかと。
5大傑作です。
 「存在の耐えられない軽さ」というタイトル、「20世紀恋愛小説の最高傑作」などと書いてあったりして、それをそのまんま受けとり、さぞや泣ける、哀しい恋愛小説なんだな、と思ったらとんでもない目にあいます。泣けるし、哀しい恋愛小説なんですが、ひたすら哲学なんです……。
 一行目からニーチェの永劫回帰の概念を作者が語りだしちゃっていますから。それに、文章は概念を動詞化したりして、それは比喩表現のなかでもたぶんもっとも難解な手法だったりするので、ひたすら読みにくいです。
 ただ、哲学に彩られた恋愛、それが生む絶対的なコミュニケーションの断絶とその回復は本当にすばらしいです。六章の「大行進」なんて哀しくて哀しくて。とにかく、この現代ヨーロッパ最大の作家の代表作を読んでみる心意気があれば、どうぞ。
5たった一回限りの人生
おもしろかったです永却回帰を取り扱ったテーマだけでもミステリアスなのに、そこに男女間の理屈では説明出来ない個々の感情を織り交ぜて知的な素晴らしい物語を構築しています。イギリスのブッカー賞を受賞した「イギリス人の患者」の作者マイケル・オンダーチェもミラン・クンデラの文体と通じる、歴史的背景を舞台に織り成される倒錯的なラブ・ストーリーを美しい比喩で綴っています。私は5人の中で一番サビナに共感し、彼女の生き方が理解出来る。多分彼女には自己の世界が確立されていて、他者との永続的な関係の中では生きられないのでしょう。いかなる権力や名声を前にしても無関心で、周囲を裏切り捨てても自分の欲求に忠実。一生涯を通じて自由を追い求めるしか他に道はない生き方を選ぶタイプだと思います。トマーシュやテレザのように幸福な思いのまま死んでしまうのと、サビナのように果てしなく続く裏切りを以て走り続けるのと一体どちらが幸せか?永却回帰とは奥深いテーマですね。その重さに憧れるけれど、私はサビナのように軽く生きる事を願う。彼女のように誰も、何ひとつとして所有せず一生を全うするのもある意味で興味深い。 〈カレーニンの微笑〉では安楽死という、また重く重要なテーマが取り扱われている。人間には法律上禁止されている事柄を犬に照らし合わせて描かれているが、これは人間の場合適用されるべきか否かは大きな問題で、賛否は難しいが、このように世の中の考えるべき答え無き事柄を取り上げた興味深い本を多くの人が読み、作者の考えを読み取るのも貴重で意義ある事だと思う。

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