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清兵衛と瓢箪・小僧の神様 (集英社文庫)
志賀 直哉
価格: ¥500 (税込)

文庫
出版社: 集英社
発売日: 1992/02
ISBN: 4087520226
おすすめ度:5.0
Amazon ランキング: 101825位
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常識に囚われない少年が見抜く本質
◆「清兵衛と瓢箪」

  作者自身の父子対立が投影された作品といわれていますが、
  そのような文学史的知識がなくても、一篇の小説として、
  非常に完成度が高いので、充分たのしむことができます。


  清兵衛の趣味に対する周囲の無理解や理不尽な抑圧が露骨に描き出される一方、
  清兵衛自身は、それに対して必要以上に萎縮したり鬱屈することなく、後には絵という
  新たな趣味に目覚め、マイペースを貫いています。

  その姿が実にすがすがしいです。

  もちろん、清兵衛の目利きが確かなものであったと
  証明されるくだりも、若干ベタですがやっぱり痛快。


  ただ、そんな清兵衛をなおも苦々しく思っている彼の父が示す
  「最後の一行」の行為は、今後の波乱を予感させ、不穏な余韻を
  残しており、本作にふさわしい絶妙の下げだといえましょう。
小僧の神様
 秤屋の小僧仙吉に、妙なことから鮨を御馳走してやる主人公のある微妙な気持が主題であるが、小僧の動作や気持、そしてその情景がおどろくほどのリアルさで描かれており、読んでいて鮨の味まで思い出してくるようである。この「小僧の神様」は、志賀さんの短編のなかでも「清兵衛と瓢箪」とならび立つ、最もすぐれた作品である。



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