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こころ (集英社文庫) (集英社文庫)
夏目 漱石
価格: ¥320 (税込)

文庫
出版社: 集英社
発売日: 1991/02/20
ISBN: 4087520099
おすすめ度:4.5
Amazon ランキング: 3636位
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今さらながら、読んで良かった。
『こころ』を読んだのは、中学生のとき以来だろうか。
そのときは、国語の授業の一環として語彙を暗記したり、
「ここで先生はなにを言いたかったのでしょうか」
といった類の意味(心理?)解釈を
定期テストの対策として勉強した覚えがある。
有名な作家で有名な作品。その他にはとりわけ印象には残らなかった。

日本の近代文学が何となく肌に合わなくて、食わず嫌いをしていたが、
今さらながら読んでみて、なぜ素通りしていたのだろうと思った。
同時に、中学生のときにわかるはずがないと思った。
いや、国語の学習教材としても使われて、
現時点で(恐らくこれからも)読んでもまた理解の仕方や感じ方が違う。
この作品が時代ごとに読みつがれている理由の一つだろうか。
今だと、漱石の上品な文体に感じ入るだけでなく、
ある程度理性的にも理解できる。

漱石は近代的な人間の内面を鋭く描写したという定式的な解釈がある。
それ自体は間違ったものではないとは思う。
だが、実際に読むと、漱石や先生はそういったところに入ったまま、
そういったところを突き抜けた地点で表現(解釈)するという
ある種の矛盾を両立させているように見える。すごく中立的に。
そのためだろうか。本書は重いテーマではあってもとても読みやすい。
深淵だけど寛容。奥深いが間口は広い。

『こころ』は岩波、新潮、角川、集英社と多くの出版社から出されている。
本屋では同時に手に取ってみて、紙質、字体、装丁、解説など
比べてみるのも楽しみの一つになる…かもしれない。
FRAGILE
心理描写に長けている作品。人間の繊細な心情、
特に繊細な感覚な登場人物とも言えますし、
共通項を見出せます。FRAGILE =人間とも感じる。

登場人物の出会いは、唐突のように思うし、
それが人生とでも思います。

作品全体の雰囲気が静寂と脆さを醸し出し、
最後の遺書の部分は、詳細かつ独自の誠実さを
感じます。

今回、集英社文庫を買い、この表紙も興味深く
内容の一つのエッセンスとなっていると思います。

後、300円代で買えるというのは、非常に
お得な一冊と感じます。
夏目漱石
人間の心の闇を遺書のような手紙で伝える“先生”
スタンダード文学「こころ」がこんなに
怖ろしい内容だとは。。。
下手なホラーよりぞっとするかも(T_T)
表紙イラスト「DEATH NOTE」小畑健
品切れ時には注意!
作品内容はとても良いです。
なので表紙についてアドバイス。
各社から「こころ」は出ていますが、集英社刊行のはデスノートの小畑氏イラストのものがあります。
品切れ時、表紙には拘らないようです。
絵で集英社にしようと思っている方はご注意ください。
超難読本
久しぶりに改めて読んでいますが、難読本だといえます。
文章はそれほどかっちりしたわけでなく、どちらかといえばアバウト。
行間を読むほど、心理描写を読み込みすぎてかえって、糸がからまったようになります。

どう解釈をするのかは自由だけれども、
1)さらっと文章をひろっていく読み方
2)人物に憑依していく読み方
3)放棄しながら眺める読み方
これで変わってくると思います。

私は、2)に近い読み方をしていると思うので、「先生」の異常性にどっぷりつかりこんでいます。

「こころ」は、普遍的で解決のできない難しいテーマ。

果たして読者は傍観者になりきれるのか、涙を流してともに痛みを分かちあえるのか、批判的になるのか。

自己の人間性を詰問されるかのような作品です。

超難読本。




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